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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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生産性向上とは新しいチャンスをつかむ余裕を持つことである

かつての私は、生産性という言葉に息苦しさを感じていた。
当時、生産性を上げるとは、こういうことだと思っていた。

通勤で歩いているときにオーディオブックを聞いて読書をする。
トイレに単語帳を置いて、座っている間に単語を覚える。

多くのことをやるためには、隙間時間を最大限有効に使い、いくつものことを同時並行で行わなければいけない。
そう考えて、常に隙間時間や無駄な時間を探し、それを無くすにはどうすればいいか考えていた。
すぐに息苦しくなり、疲れてしまった。

生産性を上げることの本当の意味を知るまでは、生産性という言葉にアレルギーを持っていた。

目次

人間の1日をスーツケースに例えると

生産性を上げることは、旅行の準備をすることと似ている。
1日24時間という限られた時間にしたいことを詰めていくのと同じように、スーツケースという限られたスペースに旅の荷物を詰めていく。

あれもこれも持っていきたいものがたくさんあって、スーツケースに入りきらないときはどうすればいいのだろう。

 

荷造りのための2つのアプローチ

スーツケースを詰める際の、アプローチは2つある。

・たくさんの物が入るように詰め方を工夫する
・持って行く物を減らす

◯たくさんの物が入るように詰め方を工夫する

スーツケースというものは、詰め方を工夫すれば、かなり多くのものが入る。

洋服類は丸める。
セーターは圧縮袋を利用する。
アクセサリーは付属のケースから出して、ピルケースに詰め替える。

こうするとたくさんの物が入る。

◯持って行く物を減らす

スーツケースに物が入りきらない場合、持っていかないというのも一つの方法だ。
あったらいいなというものは諦め、本当に使いそうなものだけをカバンに詰める。

 

2つのスーツケースの違い

完成した2つのスーツケースを、それぞれ持ち上げてみる。

詰め方を工夫したスーツケースは、重い!
物がぎっしりと入ったスーツケースは重いのだ。
でこぼこした歩道の上を押しているだけでも嫌になる。
しかも空港で、重量オーバーの超過料金がかかる場合すらある。
旅の間中、ずっとこの重い荷物を持って歩くのかと思うと、全部投げ捨ててしまいたくなる。

一方、持って行くものを減らしたスーツケースは軽い。
身軽に動くことができる。
物が少ないと、ホテルで荷物を出し入れするのも楽だ。
帰り支度をするのも楽だ。
自分の持ち物を把握しやすいので、忘れ物を防ぐこともできる。

 

生産性を上げるとは

生産性を上げる2つのアプローチ

生産性を上げるとは、24時間という限られたスペースで何をするかを決めることだ。
あれもこれもしたいことがたくさんあって、24時間に入りきらないときはどうすればいいのだろう。

アプローチは2つある。
・たくさんのことができるようにやり方を工夫する
・することを減らす

 

2つのアプローチの違い

◯たくさんのことができるようにやり方を工夫する

冒頭に挙げた、通勤途中に耳で学習する、といったことは、たくさんのことができるようにやり方を工夫する、というアプローチだ。

確かにたくさんのことができるようになる。
しかし、こういう生活は、重い。
この状態がしばらく続くのかと思うと、全てを投げ捨ててしまいたくなる。

これが、生産性を上げると聞いて、息苦しくなる原因だ。
誰だって重い荷物は運びたくない。
息苦しくなるのは当たり前なのだ。

◯することを減らす

一方、することを減らした生活は、軽い。
身軽に動くことができる。
することが少なければ、スケジュールも把握しやすいので、うっかりするのを忘れてた、という事態も減る。

生産性を上げるときに、目指すのはこちらだ。
生活を軽くすることが、生産性を上げるために大切なことなのだ。

 

大切なのは順番だ

ここまでは、やり方を工夫することが悪いことかのように書いてきたが、実際はそうではない。

 

やり方を工夫するスキルが活きるとき

スーツケースの例に戻る。

荷物を減らした身軽な状態で旅をしていても、荷物はどんどん増えて行く。
街で見かけた美しい服。
かわいいパッケージに入った美味しそうなお菓子。
少し怪しげだけど、健康にいいらしい不思議なお茶。
旅先でしか出会えない貴重なものは、なんとしてでも持ち帰りたい。

そのときに役に立つのが、たくさんの物が入るように詰め方を工夫する技だ。
洋服を丸め、空いたスペースにお土産を詰める。
この技があれば、貴重なお土産を、カバンに入らないからといった悲しい理由で諦めなくても済む。

生活も同じだ。
普段、することを増やさないようにしていても、懐かしい友人が突然訪ねてきたり、憧れの人に会う機会ができたり、新しいチャンスがやってきたりといった、貴重な予定が突然飛び込んでくることがある。

そのときに、限られた時間内に多くのことをこなすスキルを持っていれば、その貴重な予定を、時間がないといった悲しい理由で諦めなくても済むのだ。

 

大切なのは順番だ

生産性を上げるためには2つのアプローチがあるが、取り組む順番が肝心だ。

まず、することを減らす。
次に、やり方を工夫する。

生産性を上げるとは、重い荷物を引きずることでも、キツキツの人生を送ることでもない。
いつでも新しいチャンスをつかめるように余裕を持つことが、生産性を上げる目的なのである。

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