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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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管理職になりたくなかった私が、課長になって良かったと思う理由

20代のときは、昇進なんてしたくないと思っていた。
仕事の負荷が増えそうで、億劫だった。
会議も増えて、仕事も増えて、帰宅時間が遅くなりそうだった。
周囲を見ても、体調の悪そうな管理職が多かった。

私が20代後半を過ごした会社は、残業代がきちんと支給されていたので、残業代の出ない管理職になると年収が下がることも分かっていた。
何より、現場の手を動かす仕事が好きだった。

でも実際に課長になったら、仕事が楽になり、面白くなった。
20代の頃は、管理職の仕事を知らなかっただけだった。

目次

管理職になって良かった理由

実際に管理職になって、それまでは見えなかった管理職の仕事の面白さが見えるようになった。

情報が増える

会社には「管理職限定」という情報が、結構多い。
もちろん「役員限定」「部長まで限定」「課長まで限定」といったようにランク付けされているが、課長であっても、これまでより手にする情報は増える。

管理職限定で公開される情報は、会社が進む方向についてのものが多い。
不確定な段階で全社員に公表すると動揺を生むような情報は、方針が固まり後戻りできない段階まできてから全社員へ公表される。
しかし、管理職には事前に告げられ、会社が進む方向にさりげなく誘導するよう求められる。

自分が何か提案しても上司がモゴモゴと言葉を濁してつぶしてしまうとき、実は、この管理職限定情報に反する提案だったからつぶされた、ということがある。

自分が管理職になって初めて、「ああ、あれはこういうことだったのか」と気づくことがあった。

影響力を持つ(良くも悪くも)

管理職になると、良くも悪くも影響力を手にすることになる。

影響力が良い方向に向かうと、やりがいがある。
例えば、部下を褒める。
上司に認められた部下はますます仕事を頑張るようになり、さらに成長する。

例えば、誰かに新しい提案をする。
それまでは見向きもされなかった提案でも、課長からの提案ということで聞き入れられたりもする。

ただ、影響力は悪い方向にも出やすい。
例えば、自分は冗談で言ったつもりでも、相手はそう受け取らず深く傷つけたりもする。(特に「そんなこと言うと評価下げるぞ」といった人事関連の話は、人事権を持つ人が言うと冗談にならないので絶対に言ってはいけない)

何も考えずに「こういうことできたらいいね」と呟いた願望を、部下は「やるべき新しい仕事」と受け止める可能性もあるので、きちんと考えて発言しないと、部下の仕事をいたずらに増やす結果となる。

忘れてはならないのが、この影響力は肩書きが持つもので、自分が持つものではないということだ。
そこを間違えて天狗になると、後で痛い目を見る。
しかし、影響力を適切に使いこなせるようになると、自分自身も少しずつ影響力を持つようになる。

チーム作りができる

上記2つは、管理職になって新しく得るものである。
ここからは、管理職になるとできるようになることだ。

一般社員は自分自身が成果をあげることを求められるが、管理職はチームが成果をあげることを求められる。
これは一人ではできなかったことに、挑戦できるようになることを意味する。

自分は苦手に感じることを、楽々とやってのける人がいる。
それならば、その人に自分が苦手な仕事を渡すといい。
そして、その人が苦手とする仕事を他の得意な人に渡し、さらに…と仕事を回して、チームのパフォーマンスをあげていく。
各メンバーそれぞれに得意不得意があるが、それを組み合わせると、チームとして成果を出すことができる。

そして、本人に力を付けつつ、チームにその力を活かす方法を考えた育成をすることは、本人のためにもチームのためにもなる、やりがいのある仕事だ。

チームとしてメンバーに動いてもらうために悩むこともあるだろうが、自分一人では到底あげられなかった成果でも、チームであればあげることができる。
これは、会社という組織で働くことの醍醐味でもある。

仕事を変えることができる

管理職になると、仕事に対しての責任が増える。
つまり、自分の責任の範囲内で、仕事を変えることができるようになる。

例えば、チームの作業量を減らしたいと考える。
それならば、あげるべき成果を明確にして、そこに結びつかない仕事を洗い出す。
その中には、誰も必要としておらず、何の成果にも結びつかない、惰性の作業があるはずだ。
それを止めることができるのは、管理職である。

管理職は、周囲に与える影響力を持つので、「こう変えたい」と願って粘り強く動いていると、時間が掛かったとしても少しずつその方向に変わっていく。
自分が願い、力をつけていけば、環境を思う通りに変えていけるポジションなのだ。

転職がしやすくなる

これは、番外編だが、管理職の肩書きがあると転職がしやすくなる。

一般社員として何かの作業に従事していたとする。
それと同じ仕事が、他の会社にあるとは限らない。
似たような仕事があったとしても、会社ごとにやり方が違って他社では通用しないかもしれない。
しかし、チームを作って率いる仕事は、どんな会社でも必要となる。

そして、年齢が上がるにつれて、必須条件として求められるようになるスキルでもある。
「35歳平社員」と「35歳管理職」では、転職活動のスタート時点から評価が違うのが現実だ。
年齢が上がるにつれ、この違いは顕著となる。

今いる会社が3年後にも存在しているか分からない時代だ。
いざというときに役に立つスキルを、持っていて損はない。

管理職に向かない人

ここまで、管理職になるといい理由を挙げてきたが、性格的に管理職に向かない人はいる。
こういう人だ。

※管理職に向いていない人
・自分の頭で考えるより、言われたことだけをしていたい人
・他人に全く興味がない人
・文句ばかり言い、自分で現状を変えるつもりがない人

管理職は、仕事を自分で考え、皆の適性を考えつつ育成をし、現状を変えていくポジションだ。
こういったことに興味がない人は、管理職になっても辛いだけだろう。

逆に、自分の力で仕事をしたい人、誰かのしていることに口を挟みたくなる人、現状を変えたい人は、管理職の仕事に面白さを感じるだろう。
(研究職など、仕事の内容的に管理職にならないほうがスキルを発揮できる人もいるが、ここでは割愛する)

せっかくチャンスがあるのなら

管理職になりたくない、そう考える人もいるだろう。
でも、チャンスがきたのなら、一度はやってみたほうがいい。

それまで知らなかったことを知るだろう。
それまでになかった挑戦ができるだろう。
身につくのは、会社という人間社会で生き抜くコツだ。

人間として生まれた以上、人間社会で生きていかざるを得ない。
管理職として得た経験は、会社の中でも外でも活かすことができ、自分を助ける強い力となる。

お勧めの本

私が管理職をするときに心の持ち様を学んだ本を紹介する。

管理職の心の準備

新たに管理職になるにあたって、きれいごとだけではない様々な事象を知ることで心の準備ができる本。

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古典的名著

1936年の初版以降、時代に合わせて事例等の改定を重ねつつも、時代を超えて不変の人間関係の基本を教えてくれる本。
人を力で動かすのではなく、心を通いあわせることによって共に動いていく術を知ることができる。

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人間関係がうまくいかない理由がわかる本

あの人にはいつもイライラさせられる。あの人はいつも私のいうことを聞かない。あの人はいつも…。
そんな心境に陥っている時に、その原因を気付かさせてくれる本。
全ての人に読んでほしいと思うくらいの名著。

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番外編〜野球好きの方へ

野球好きの方限定の番外編。
名選手であり名将でもある落合博満氏が監督時代を回想して書いた本ではあるが、ここに書かれていることは、野球だけに止まらずビジネスにも通じるものである。
野球であろうとビジネスであろうと変わらないリーダーとしての本質が書かれている本。

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