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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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「分からなかったら声をかけて」の無意味さについて

「迷ったら電話ちょうだいね」の罠

方向音痴の悲しい性質

私は方向音痴だ。
地図を見てもたどり着けない。一度行ったところにもう一度行けない。

そんな私に「迷ったら電話ちょうだいね」と友人は声をかけてくれる。
でも、方向音痴には致命的な欠点がある。
自分が迷っていることに気がつかないのだ。

先日、こんなことがあった。
友人宅を訪ねるためにA駅を降りた。
曲がる目印になる建物を探しながら道を歩いていた。
歩いて歩いて歩いているうちに、隣のB駅に着いてしまった。
そこで初めて、自分が道を間違っていることに気がついた。
道を間違っているという確固とした証拠が出てこない限り、自分が道を間違ったのかどうか分からないのだ。
 

判断基準さえあれば

迎えに来てくれた友人に連れられてたどり着いた家は、駅から5分程度のところだった。
最初にその距離感を確認しておけばよかった。
そうすれば、5分歩いて目印の建物が見つからなかったら道を間違っている、と気づくことができたはずである。

何を持って道に迷ったとみなすかの判断基準を持っていなかったために、30分も歩き続けてしまった。

目次

仕事にも判断基準が必要

「分からなかったら声をかけて」

方向音痴の私に友人たちが「迷ったら電話ちょうだいね」と声をかけるように、仕事の場でも「分からなかったら声をかけてね」と言われる場面がある。
しかし、方向音痴が道に迷っても気がつかないように、本当に分からないときは、自分が分からないかどうかが分からないのだ。

自分では、なんとなく「これかな?」と思うことがあるので、それを試してみる。
やり続けてやり続けてやりきって気がつく。「あれ?なんか違う?」
時すでに遅し。
「分からなかったら聞いてねって言ったでしょ!!」と怒られてしまう。
 

仕事をお願いする時

もし自分が「分からなかったら声をかけて」と言う側であれば、「分からない」の判断基準を一緒に伝えたほうがいい。
相手がそのことについて経験が少ないのであればなおさらだ。

単純作業系のお願いごとであれば、
「20分調べても答えが出てこなかったら、声をかけて」
「1時間経っても半分まで進まなかったら、声をかけて」
というように、時間と達成度合いのセットを判断基準にすることができる。

資料作成といったお願いごとであれば、
「明日の朝、進み具合を教えて」
というように、時間で区切って仕事ぶりを見て、分かっているかどうかを確認するといい。
もしくは「このファイル1冊分が終わったら、途中で見せて」というように、キリがいいところで確認するのもいいだろう。
 

仕事を受ける時

経験の少ない仕事を任されて、「分からなかったら声をかけて」と言われたらどうするか。

経験の少ない仕事を受けた時、その締切がどんなに先でも、まず少しだけ手をつけるのが肝心だ。
ざっと見てみて、手を動かしてみて、やり方と完成図の両方がイメージできるか試してみる。
長くても30分だ。
30分試して、そのイメージが湧かない仕事は、その先、どんなに時間を掛けても分からない可能性が高い。
仕事を任せてきた人に、その30分の取り組みを見せて、「やってみたのですけど、いまいちイメージが湧かなくて」と素直にカミングアウトしよう。

確かに、世の中には「分からなかったら声をかけて」と言ったくせに、実際に分からないと声をかけたら「こんなことも分からないのか!」と怒る人がいる。
実は、そういう人は、自分がした依頼内容を忘れてしまって、それを思い出すのが面倒で怒っている場合が多い。
なので、仕事を依頼して時間が経つほど、忘却度合いが大きくなり、比例して怒りの幅は大きくなる。
だから、質問しただけで怒りだすような人に質問するのは気が重いが、早めに聞くに越したことはない。
 

肝心なこと

仕事を任せる人も任せられる人も、これを心に留めておこう。
それだけで、仕事の依頼の仕方も取り組み方も変わってくるはずだ。

「分かっているか分かっていないかの判断は、分かっている人にしかできない。」

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