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大きな金額を目の前にしても思考停止しないために

2016/12/24

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お客様の利便性向上のためにとあるシステムを導入したいという声が現場からあがった。
そのシステムは利用料が毎年100万円ほどかかる。
「100万円!そんな高いもの導入してどうするつもりだよ!」という他部署の声に
「100万円を高いと感じないレベルの会社にするんだよ」と素早く切り返した上司が素敵だった。
言われた方は100万円を高いと感じない状態というものがどういうものか、全くピンと来ていない様子だったけれど。

かつて大きな会社で経理を経験して良かったと思うことの一つがここにある。
今振り返っても、お金をガンガン使う会社だった。
月末の支払時には繁忙期でなくても数十億円が動いた。
「ごめーん。請求書出し忘れちゃったー。なる早でお願いしたいんだけど、いつ払える?」と手渡された請求書が2億円のものだったり、
「会社作るのに資本金が必要なんだけど、明日までに1億円用意してくれない?」だったり、常に億単位のお金が動いていた。
そのおかげで、請求書にいくら0が並んでいても驚かなくなってしまった。

転職して、世の中には請求書の金額で思考が変化することがあると気が付いた。
例えば、10万円のものを買うときは冷静に費用対効果を検証できるのに、100万円では考える前から「ダメダメダメダメ!」となってしまい、これが1000万円になると逆に「もう何でもいいからやっちまえ!」となる、そういうシーンをよく見るのだ。

金額がいくらであれ、そのコストを掛けたことによるリターンを測り費用対効果を検証するというプロセスが必要なのは変わらない。
しかし、未知のものや世界に対し、必要以上に構えてしまうのはよくあることだ。

自分が100万円の買い物をするとしたらどういう気分だろう。
1000万円の買い物をするとしたらどういう気分だろう。
普段の冷静なときに、こういうシミュレーションをしてみよう。
もし自分に無関係のことのように感じたり、別世界のように感じたら、実際そういうシーンが来たときに舞い上がる可能性が高い。
何度も何度も、自分の鞄から1000万円分の札束(100万円の札束10個。約1kgだ)を出すシーンを妄想し、自分は数千万円の取引をするに値する人間だ、という暗示をかけておく。
そうすれば実際にそういう金額の取引をするシーンでも舞い上がらずに冷静な判断ができるはずだ。

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