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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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新約聖書にて、パン五つと魚二匹が5000人以上に行き渡った理由

聖書から読むお金の流れの乗り方

小学校から高校まで12年間もカトリック系の学校に通ったため、聖書はかなり読ませられた。
深く感じ入る話もあれば、納得いかない話もあった。

納得いかない話の筆頭にあったのは、パン五つと魚二ひきを5000人以上で分けた話だ。
しかし、これをお金の話と考えた時に、初めてすんなり納得ができた。

聖書の教え:パン五つと魚二ひきを5000人以上で分ける

この話は、イエスが弟子に5000人を超える群衆に食料を配るようにと命じる話である。
群衆に行き渡るほどの食料がないため、群衆を解散させて各々で食べ物を用意するよう告げて欲しいと弟子はイエスにお願いしたのだが、イエスは弟子たちに食べ物を配るように言った。
[box class=”box2″]マタイによる福音書 第14章 17-20
弟子たちは言った、「わたしたちはここに、パン五つと魚二ひきしか持っていません」
イエスは言われた、「それをここに持ってきなさい」
そして群衆に命じて、草の上にすわらせ、五つのパンと二ひきの魚とを手に取り、天を仰いでそれを祝福し、パンをさいて弟子たちに渡された。弟子たちはそれを群衆に与えた
みんなの者は食べて満腹した。パンくずの残りを集めると、十二のかごにいっぱいになった。
(口語訳聖書より)[/box]

この話の特徴は、イエスが奇跡によってパンと魚を増やしたとは一切書かれていないことである。
聖書では、イエスが奇跡を起こした時は、イエスや周囲の人の行動が具体的な数字と共に詳細に記載される。
例えば「カナでの婚礼」では、召使が6つの水がめに水を入れて宴会の世話係のところに持って行くと水がワインに変わっていた。
このように誰が何をしたかと詳細に書かれることが多い。
しかし、この話についてはパンや魚が増えたとは全く書かれていない。
ということは、パン五つと魚二匹を配って5000人超の群衆を満たしたということなのだ。

なぜ行き渡ったか

この話の意味が、長い間、謎だった。
しかし「お金の流れに乗るには、もらった中から払うのではなく、まず自分が先に払うこと」という言葉を頭に入れて、この話を考えた時にやっと納得ができた。

五つのパンと二ひきの魚では群衆を満たすことができないと弟子たちは考えて、イエスに無理だと訴えるのだが、イエスは持っているものを配るように言った。
「こんなことやっても意味が無い」という言い訳を抑えて「まず自分が差し出すこと」を実践しろと教えたのだ。
そうすると、見えない力が働いて、全員が満たされた。
実際には、それぞれ食料を持っているものが分け与えたのだと思う。
とにかく、十二のかごにいっぱいになってパンが戻ってきた。最初に持っていた数より増えたのだ。

マタイがここで伝えたかったことは、まず自分が差し出したら、自分の力を超えた力が働いて周囲の人達に豊かさが行き渡り、そしてその豊かさが何倍にもなって自分に返ってきた、ということなのだ。

 

目次

もう一つの教え

マタイによる福音書の第14章には、このパンと魚の話の直後にもう一つの興味深い話が書かれている。

海の上を歩く

聖書には、イエスが海の上を歩く話が書かれている。
風が強く舟が出せないため、イエスは海の上を歩いて弟子たちのところに向かった。
それを見て恐怖の叫び声をあげる弟子たちにイエスが「わたしである。恐れることはない」と声を掛けた。
[box class=”box2″]マタイによる福音書 第14章 28-31
するとペテロが答えて言った、「主よ、あなたでしたか。では、わたしに命じて、水の上を渡ってみもとに行かせてください」
イエスは、「おいでなさい」と言われたので、ペテロは舟からおり、水の上を歩いてイエスのところへ行った
しかし、風を見て恐ろしくなり、そしておぼれかけたので、彼は叫んで、「主よ、お助けください」と言った
イエスはすぐに手を伸ばし、彼をつかまえて言われた、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」
(口語訳聖書より)[/box]

この話のポイントは分かりやすい。
恐れず信じていれば、海の上を歩くといった不可能に思えることでさえ可能になる。
その代わり、少しでも不安を感じて「こんなこと不可能だ」と思ったら、思ったとおり不可能になる。
 

信じなさい

この話が、五つのパンと二匹の魚の話の直後に、章を分けずに書かれていることに意味があると思う。
「まず自分が払った。そうしたら自分の力を超えた力が働いて周囲の人達に豊かさが行き渡った。そしてその豊かさが何倍にもなって自分に返ってきた」という循環は、中間地点で何が起きているか分からないため、信じることが難しい。
自分が払って、そのまま返ってこなかったらと思うと不安で怖い。
しかし、少しでも不安を感じれば想像の通り返ってこないと戒めて、信じて先に自分が差し出しなさい、と言っているのが、この章の教えなのだ。

 

聖書に書かれていること

私は特定の宗教に対する信仰は持っていない。
しかし聖書は信頼している。
数千年もの長い間、読み継がれてきた書物だからだ。
長い間受け継がれているものは、本であろうと物であろうと、人間にとって不変の価値があるから残り続けていると思う。
なので、数千年も語り継がれている聖書に書かれていることは真理であると思っている。
聖書をどう解釈するかによって多くの宗教が生まれたが、聖書には既存の宗教の枠を超えた真理が描かれていると私は考えている。

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