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働くこと

会社全体が意識を変える必要がある。…自分以外の全員がね

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会社を変えて欲しいというオファー

私は今まで何社も転職をしてきた。
「よくすぐ次が見つかるね」と言われるが、自分なりに理由はわかっている。
私は同じことを繰り返すことが嫌いだ。たとえルールでも意味がないと思ったらルールを変えたい。その代わり、新しい仕組みを作ることは好きで得意である。
こういった資質を持つ経理経験者は多くはないので(同じことを繰り返すことが嫌いな時点で経理には向いていない)、既存の体制に不満を持っている会社に必要とされるのだ。

そのため、採用面接の場で、経営者はこう語る。
「会社をもっとよく変えたい。そのために、会社全体が意識を変える必要がある」

しかし、よく聞くと、多くの経営者がこう思っている。
「会社全体が意識を変える必要がある。…自分以外の全員がね。」

それでは絶対変わらない。
トップが変わらなければ、現場がいくら変化しても、何も変わらないのだ。

 

現場に変化を起こしても失敗する例

テレワークの勤務管理

先日、とあるニュースを見て、のけぞった。
会社を変えたい、でも自分は変わりたくない、が色濃く現れたニュースだった。

在宅勤務者向けの、社員がパソコンの前にいることをカメラで確認するシステムが発売されるらしい。
「子育てなどで頻繁に離席して決まった勤務時間に仕事をしていない例を問題にする声が出て」いることがきっかけに開発されたシステムで、「働きぶりを直接見られず、目標を適切に設定できているかも分からなかった」という問題を解消するようだ。

 

このシステムを必要とする会社はいったい何のためにテレワークを導入したのだろうか。
子育てなどで、まとまった時間を作って出社することが難しい社員でも仕事ができるようにしたかったのではないだろうか。
それなのに、家の中でも椅子に座り続けることを義務付けるようでは、テレワークの意味が半減してしまう。

「働きぶりを直接見られず」というが、椅子に座っている時間をカウントして、働きぶりを見たつもりになっているのだろうか?
椅子に座っている時間と上がってきた仕事の比較をすることで、できる社員の見極めを可能にするシステムと製造元はうたうつもりらしいが、それができるなら、最初から上がってきた仕事だけを見て評価し給与に反映させればいい。

テレワークを導入した時は、その会社の社長も、会社を変えるつもりだったのだろう。
しかし、椅子に座っている時間こそが労働時間だ、という旧態依然の考え方を変えられないため、テレワークの良さを殺すシステムを導入するためにお金をかける、という無駄なことが行われている。
そして、会社が変わるどころか、半端に息苦しいシステムが誕生することになる。

 

残業ができない働くママ(パパ)問題

働くママ(パパ)問題についても、同じことが言える。

「残業ができない」「すぐに休む」が問題とされるが、これも、椅子に座っている時間こそが労働時間だ、という考えがあるからこそ生まれる問題である。
残業ができないことは最初から分かっているのだから、それでも支障がでないような仕組みと評価制度に変えればいい。

そこを変えようとせず、残業ができない働くママ(パパ)が肩身の狭い思いをしなければいけないのはなぜだろう。

 

変化を起こすためには

変化が起きないのはなぜか

テレワークの問題も、働くママ(パパ)問題も、根っこにあるものは一緒だ。

テレワークは労働時間の管理が難しいこと、働くママ(パパ)は残業ができず突然休むことが多いこと、これらは最初から分かっている問題だ。
最初から分かっている問題に対処しないのは、トップの怠慢である。
その怠慢が、せっかくの新しい試みや優秀な人材を無駄にする。

新しいシステムや人を導入すれば会社が変化する、というものではない。
その大元にある考え方を変えなければ、結局は何も変わらない。
それどころか、混乱を巻き起こすだけなのだ。

 

変化、そして進化とは

今、自分がやっていることだけが正しくて、周りはそれに合わせるべきだ、という発想では、変化なんて起こせるわけがない。
今の枠組みに収まらない事象が起きた時、それを無理矢理自分たちのやり方にあてはめようとしては、何も変わらないのだ。

変化するということは、自分たちを、その枠組みに収まらない事象に合わせていくことである。
そして、その枠組みに収まらない事象…つまり新しいこと…に対応できるようになることを、進化という。

もし組織を変化、そして進化させたければ、新しいことを導入する前に変えなければいけないものがあるのだ。

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