ぱくたそ ハサミ

働くこと

神は…髪も…細部に宿る

2017/08/20

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髪型を変えようと思って、ここ2ヶ月ほどバサバサになっても伸ばしていた。
今まで前髪はパツンと切っていたが、これも伸ばすことにした。

もう7年以上、同じ美容師さんのところに通っている。
今回もその方に切ってもらった。
ただ、その美容室は大箱で、しかもその方は忙しいので、髪を乾かすときは若手の方が担当してくれる。

前髪を横に流してもらったが、どうにも似合わない。
これは失敗だったか…。
鏡を前に考え込んでいると、いつもの美容師さんが戻ってきた。
そして、髪の分け目を数mm変えて、ドライヤーの風をふわりと当てた。
驚いたことに、それだけで印象が思い切り変わった。

あっという間に、自信を持って外を歩ける髪型に変わった。
たった数mmでここまで変化をするなんて。
神は細部に宿る、というのはこういうことなんだと、思い知らされたのだった。

鏡

ーーー
過去に違うところで書いた、その美容師さんと初めて会った時の、2009年3月に書いた記事をこちらに転載。
何も言わなくても、感覚で分かってくれる、素敵な方なのです。
ーーー

昨日は髪を切りました。
いつもは家の近所で切ってるのですが、今回は普段より+2000円ちょいを奮発して銀座に乗り込みました!
しかも雑誌で見つけた店で、雑誌に名前が出てた人を指名する、という普段の私なら絶対にやらない暴挙に出てみました。
なんかね、こういうことを私なんかがするのは、おこがましいんじゃないかと思っちゃうわけです。
でも普段と同じことやってたら、普段と同じ自分にしかなれないから、ちょっと頑張ってみたのです。

さて、お店に到着。

「どんな感じにしますか?」
この質問、苦手です。
正直いって、手入れが楽なら長くても短くてもどうだっていいから、いろいろ聞かれても困るのです。
重いとか軽いとかよくわかんないし、
なりたい雰囲気っていうのも、奇抜じゃなければ、どうだっていいし。

私が指名した人懐っこそうな笑顔の美容師さんにも、この質問をされました。
「スーツに似合うようにしたくて・・・」
と言って口篭もる私に、美容師さんは言いました。
「短い方が似合いますね。切ってもいいですか?」
素敵!話、はやっ!!
じゃんじゃん切っちゃってください!!!

まずはシャンプーから。

緊張しいな私は、シャンプー台の上でも余計な力が入ってしまいます。
頭をゴシゴシされながら暇だったので、
(足に力が入って不自然に浮いているなあ。組んでいる指も妙に力んでいるなあ)
と自分の緊張度合いを一つ一つ確認していました。
なのにシャンプーが終わったら
「うちの店はじめてなのに、全然緊張してないですねー。」
と言われちゃいました。
えー?緊張が表に出てないの??
とにかく、私だけでなく多くの人が初めての店には緊張するんだということが分かって、心強い気持ち。

そしてカット。

美容師さんと喋るのも苦手です。
職人の手の動きは見ているだけで楽しいから、それだけで充分。

「今日はお休みですか?お仕事は何されてるんですか?」なんて聞かれても
あまり仕事の話はしたくないし、
「お休みの日は何してるんですか?」なんて聞かれても、野球の話しかできないし。
たぶん今だったら、こんな風に言われるはず。
「WBC優勝しましたね!やっぱり最後はイチローでしたね。イチロー凄いですよねー!」
でも私は、イチローを休ませて亀井を使うべきだと思っていたし、もし出すなら一番打者ではなく九番にした方が良かったと思っているのです。
だけど
「イチローも最後だけ打ってもねー。原の采配はいろんな意味で原ですよねー(苦笑)」
なんて言ったら話が続かないから、きっと無理に「イチロー凄いですねー。」とか言っちゃうんだろうなあ。
ああ、自己嫌悪。
やっぱり美容師さんと話すのは苦手!

だけど、私の指名した美容師さんは余計なことを喋らず、でも楽しそうに、ばさばさと切っていきます。
素敵ー♪

そして何も喋っていないのに、私の性格を見抜いたのか、
「ドライヤーでガーって乾かすだけで、ブローもワックスもいらない髪型にしました。」
と言って、それなのに、きれいにまとまっているボブが完成しました。
なんて素敵なのーーー♪

めちゃくちゃ感動しまくっている私を見て、美容師さんもにっこり。
そして「ご挨拶が遅れましたが。」と言って、名刺を差し出しました。
そしたらなんと、その名刺には、『店長』という文字が!
わ、私は、店長をいきなり指名しちまったんかーーーっ!!
かるーく顔面蒼白になりつつも、切ってもらったもんはしょうがない。
さすが店長になるような人だから、ここまで私の望みを見抜いてくれたのか??
美容室で全くストレスを感じなかったのは初めての経験で、
また来るぜ!と心に固く誓って、店を後にしました。

そして、店を出たら、外は雨。
傘を持っていなかった私は、果敢に雨の中を飛び出していき、
せっかくの新しい髪型は、3分ほどで濡れてしまったのでした。。。

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