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ビジネス書から得ることのできる学びとは何か


ビジネス書にある基本

ビジネス書には研究者が書いた提言系の本と、ビジネスパーソンが書いた行動論系の本がある。
主に行動論系の本に対するAmazon等の書評で、こういう文言をしばしば見かける。
「目新しいことは書かれていない」
「どこかで読んだことがあるようなことしか書いてなかった」

実際のところ、行動論系のビジネス書の多くは似たようなことが書いてあると思っている。
ビジネスという言葉を使えど、ベースにあるのは「自分がどうあるか」と「他者との関係」の2点だ。これらをおろそかにすると、行き詰まる。
行動論系ビジネス書というものは、「自分がどうあるか」と「他者との関係」についての基本を、それぞれの人がどう試行錯誤してアレンジしたのかを書いたものだと思っている。

ビジネス書からの学びとは

自分がすんなり理解できる情報というのは、今の自分が持っているものをベースに、そこから一歩先にある情報のことなのだ。
新しい情報を手に入れたくて本を手にしたのかもしれないが、実際のところ、本に書かれている事柄が、これまでの自分と全くかけ離れた新しいことばかりだったら、ぽかんとなってしまい理解ができないだろう。

そして、自分の中にどのような基本的な事柄が染み込んでいるかによって、本の感想は変わる。

本を読んでいて、普段自分が心掛けていることを、その著者も心掛けているのを知って、嬉しくなることがあるだろう。
「試行錯誤でこうやっていたけれど、これでいいんだ!」と心強くなったことがあるだろう。
自分が無意識で行っていたことが言語化されていて、すっきりしたことがあるだろう。
これらは全て、自分の中に基本が染み込んでいているからこそ起きることだ。

また、自分が行き詰まって感じていた悩みの答えを本に見つけることもあるだろう。
「こうすればいいんだ!」とヒントをもらうこともあるだろう。
「早速これをやってみよう」と前向きな気持ちになることもあるだろう。
これらも、自分の中に染み込んだ基本が、一歩前に進みたいと望んだときに起きることだ。

その著者が心掛けていることを知識として知っていたとしても、知っているだけでは喜びは生まれてこない。心強くもならないし、すっきりもしない。
そして、自分の中に染み込んだ基本を発展させたい気持ちがなければ、新しい物事を本の中に発見することもできない。

結局のところ、本というものは、著者が何を発信するかと、読み手が何に呼応するかの、出会いの場に過ぎないのだ。
発信と呼応が響き合うと、「この著者はわかってる」と著者に対する信頼が生まれる。
著者への信頼があって始めて、その本に書いてあることを自分でもやってみようという思いになる。
著者と自分がある程度の基本を無意識レベルで共有していないと、本から新しいことを発見できないのだ。
 

大切なのは基本

つまり、大切なのは基本的な事柄をどれだけ身体に染み込ませるかなのだ。
一度自転車に乗れるようになったら、その後は何も考えずにスイスイと漕ぐことができるように、無意識でも基本が実践できるようになるまで、ひたすら基本を繰り返していくしかない。

何かの本を読んで、この本には知っていることしか書いていないからつまらない、と思ったなら、つまり本の著者と基本を共有する喜びを感じられなかったのなら、それは自分にはまだその著者が持つ基本が染みこんでいないということだ。
単純にその著者の持つ基本が、自分と相性が良くない場合もあるだろう。
そういう場合は、スルーしてしまって構わない。
しかし、もし目新しくない同じ内容を何度も目にすることがあったなら、それは多くの人が大切にしている基本である。
目新しくないと感じる事柄の中に、自分にまだ染み込んでいない、大切な真理があるのだ。

目新しさだけを求めて基本をおろそかにしているうちは、新しいものを得ることはできない。
投資だろうとビジネスだろうと、基本をいかに組み合わせアレンジするかが、その人の個性であり能力なのだ。
 

おすすめ本

全てのビジネス書の基礎になっている本と言っても過言ではない名著。

たくさんのビジネス書を読み漁るより、『7つの習慣』を繰り返し読むほうが学びになる。

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