遅延型フードアレルギー(IgG抗体検査)の受け方、結果、実感
遅延型フードアレルギー(IgG抗体検査)という言葉を聞いたのは、何年か前のことだった。
食物アレルギーには、食べてすぐにじんましんが出たり痒くなったりするタイプと、摂取した数時間後に影響が出てくるタイプがあるらしい。
体の慢性的なだるさの原因にもなりうると聞いて、気になっていたこの検査をついに受けてみた。
自宅でできる遅延型フードアレルギーの検査
遅延型フードアレルギーの検査を行っている病院もあるが、病院が使うのと同じキットを手に入れて、自分でも検査を行うことができる。
夫婦二人で時間を合わせて病院に行く時間が取れそうになかったため、自宅で検査を行うことにした。
購入
遅延型フードアレルギーのキットはアンブロシア株式会社というところが販売している。
Amazonでも売られているが、複数個の同時購入であれば、アンブロシア株式会社からファミリーセットやアソートセットを購入する方が安い。
IgG抗体検査やIgG食物過敏症という名称の検査キットがこれにあたる。
(私が検査したときはIgG96 スタンダード・フード・パネルという名称だったが、リニューアルしたようだ)
到着
アンブロシア株式会社に注文してから3日ほどで、手のひらサイズのキットが届いた。
中身は、返信用封筒と説明書と採血をする器具(ピンクと白のもの)、血を含ませる試験紙(ビニールに入った青いもの)、そして丁寧に、消毒液が含まれたお手拭きと絆創膏だ。
上記の写真でははがしてあるが、キットの外箱に貼ってあるシールに書かれた番号は、結果を郵送するときに必要になるので捨てないように気をつけよう。
(私のようにうっかり捨ててしまった場合は、アンブロシア株式会社に電話をすれば番号を聞くことができる。優しく対応していただけて嬉しかった)
採血
採血自体は、心を落ち着けて行えば一瞬で終わる。
痛みは、輪ゴムでピチッと弾かれたような感覚が一瞬ある。
怖がりながら行うと、血がきちんと出ないので、何度か繰り返すことになるが、通常は1回で必要な分の血を採ることができる。
もし、アンブロシアに返送後、採血量が足りないと判断された場合は、あらためて採血キットが送られてくる。
これには追加料金はかからない。
郵送
採血が終わったら返信用封筒に入れ、ポストに入れる。
返送前に、アンブロシアのサイトのマイページに番号を登録しておくと、結果をWEB上でも見ることができるようになる。
送付から数日後、採血量が適正であれば、アンブロシアから「検体受領のお知らせ」というメールが届く。
遅延型フードアレルギーの結果
結果
アンブロシアから「検体受領のお知らせ」メールが着いた2週間後、結果が届いた。
届くのは、結果レポートと、説明書、聞きなれない食材の説明である。
実際の結果レポートはこれだった。
この中で、クラスⅣ以上の反応が出たものは完全除去が、クラスⅠ以上のものは4日に1回以上食べないようにするといいらしい。
私の場合、クラスⅣ以上の反応が出たものは無く、クラスⅠのものが、マッシュルーム、カキ、さとうきび、バニラだった。
一方の夫は、クラスⅣ以上が卵白、クラスⅠ以上のものに卵黄、乳製品、小麦と、多くの食材が該当した。
実感
検査の結果を受け取ってから、2ヶ月が経った。
マッシュルームやカキやバニラは日常的に食べないのでピンと来なかったが、さとうきびには心当たりがあった。
以前から、甘いお菓子をいっぺんに食べ過ぎると、動けなくなるほどの激しいだるさが出ていたのだ。
疲労を感じているときに甘いお菓子を食べたくなるが、食べても食べても疲れが取れずに、かえってだるくなっていた。
疲れのせいでだるくなるのかと思っていたが、逆だったようだ。
試しに、疲れているときに甘いものをドカっと食べるのを止めてみたら、動けなくなることはなくなった。
夫は、完全な除去は難しいのだが、家や私との外食では卵や小麦や乳製品を食べないようにしている。
その結果かどうかはわからないが、少し痩せた。
これまでは痩せても、一定のラインから体重が落ちることがなかったのだが、卵と小麦と乳製品を止めて1ヶ月ほどしたら、体重がそのラインを超えて落ち始めた。
単純に小麦より米の方が痩せやすいだけなのかもしれないが、今まで超えることのできなかった壁を超えた驚きは大きい。
急性アレルギーと違い、原因と結果の繋がりが見えにくいのだが、私には効果が感じられるものだった。