エッセイ– category –
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エッセイ教養とは知識があることではなく、心の震えを指すのかもしれない
【ある日、美術館で】機会を見つけて、美術館に行くようにしている。絵画や彫刻に明るいわけではないが、教養をつけておいた方がいいかな、といった軽い気持ちだった。でも、その教養とは何か、と気付かされる出来事があった。神戸・横尾忠則現代美術館横... -
エッセイ【雑念】浅草の怪しい免税店とマスクの話
新型コロナの影響で引きこもり生活となったら、思考する時間が増えて、どうでもいいことを考えるようになった。考えているのはくだらないことでも、その中から自分の進みたい道が見えてきたりするので、悪くない。そんな取り留めのないことを書き残すのが... -
エッセイ【雑念】今、忙しい仕事は何だろう?
新型コロナの影響で引きこもり生活となったら、思考する時間が増えて、どうでもいいことを考えるようになった。考えているのはくだらないことでも、その中から自分の進みたい道が見えてきたりするので、悪くない。そんな取り留めのないことを書き残すのが... -
エッセイ【雑念】クイズダービーの出演者になるならば
新型コロナの影響で引きこもり生活となったら、思考する時間が増えて、どうでもいいことを考えるようになった。考えているのはくだらないことでも、その中から自分の進みたい道が見えてきたりするので、悪くない。そんな取り留めのないことを書き残すのが... -
エッセイ特急ひたちの思い出 〜1993年の受験生
【1993年2月】1993年2月。私は仙台駅で、上野行きの特急ひたちを待っていた。翌日に控えた大学入試のために、第一志望の大学がある町に行くためだった。自由席私は指定席券を持っていなかった。指定席と自由席の差額の300円を節約するために、自由席を選ん... -
エッセイ笑顔でバイバイできるまで帰らせてくれなかった先輩の話
これは寒い冬の日のお話です。当時私が勤務していた会社は、グループ会社の経理課員同士つながりがあって仲が良く、 仕事で困った時は力を貸しあっていたし、プライベートでもよく飲みに行っていた。親会社の先輩すえちゃんには、特にかわいがってもらった... -
エッセイ居心地の悪さを我慢して、羊の皮をかぶっているライオンたちへ
【僕は羊だ】僕は羊の群れの一員だ。視界には、見渡す限りの羊たち。モコモコの身体を寄せ合って、温めあう。とても居心地のいい場所だ。僕たちは足元の草を分け合って食む。誰かが草を食み始めたら、僕たちもそこに行って一緒に草を食む。僕たちはいつも... -
エッセイ私は私の人生を生きてるか?「本ばかり読んで夢の世界にいないで、現実を生きなさい」
名古屋に着いた。個別セッションの場所に向かう途中、窓から下を見降ろすと、懐かしいモニュメントが見えた。過去の記憶が蘇ってきた。あの日、部長は私に言った。「しずかくん、本ばかり読んで夢の世界にいないで、現実を生きなさい」当時の私には、この... -
エッセイ夫婦でいる意味とは何か?義務を捨てよ、抱き合おう。
前編(稼ぐ・家事・出産・育児が外注できる時代に夫婦でいる意味とは何か?)はこちらから。前編では、稼ぐ・家事・出産・育児を自分の存在価値と感じていないか、という話を書いた。ここに存在価値を置いてしまうと、これらを全て外注できる時代になった... -
エッセイ夫や妻の存在価値とは?稼ぐ・家事・出産・育児が外注できる時代に夫婦でいる意味とは何か・前編
【夫婦間の「やること」4項目?】夫婦間の役割分担の話でよく出て来るのは、稼ぐ、家事、出産、育児、の話だ。例えば専業主婦世帯では、夫が「稼ぐ」を担い、妻が「家事」「出産」「育児」を担うことが期待されていることが多い。専業主夫世帯であれば、妻... -
エッセイ20歳の誕生日に金の指輪を貰うと幸せになれると彼女は言った
【19歳の誕生日、20歳の誕生日】「19歳の誕生日に銀の指輪を、20歳の誕生日に金の指輪を男の人から貰うと幸せになれるんだよ」こう言って、19歳の私に銀の指輪と金の指輪を見せてくれた年上の友人は、今幸せにやっているのだろうかとふと思った。果たして... -
エッセイ2018年の桜を、私は一生忘れないだろう
【2018年3月29日】早朝、夫の電話が鳴った。義母が受話器の向こうで動転している様子が私にも伝わってくる。夫は、義母に、医師を呼んで話を聞くように言い聞かせている。 慌てて家を飛び出した夫を見送った後、クローゼットの奥から、夫の黒いスーツ... -
エッセイ3月11日。何気ない日常生活を送れることが何よりも愛おしく感じる日
毎年元日に「天皇皇后両陛下のお歌」が発表される。2018年1月1日に発表された歌のうち、皇后陛下がお詠みになったとある一首から目が離せなくなった。この歌に出て来る「野蒜」は、私の思い出の場所である。【野蒜海岸】宮城県東松島市。かつての野蒜村が... -
エッセイ今、私は、為すすべのないまま立ち尽くしている。
最近、ブログが書けない。ネタがないわけではない。更新はしている。それでもなんだかしっくり来ない。ブログを変えたいと思っている。テーマとかレイアウトとかの表面的なものではなく、根底の部分をぐわっと変えたい。ただ、漠然とした方向性はあるけれ...