理想の自分の見つけ方


「こんな人になりたい!」…?

ある種の自己啓発本によくこういうことが書いてある。
「なりたい自分に、既になっているかのように行動しましょう!」

でもこの「なりたい自分」を探すのも難しい。
自分がどういう風になりたいかわからないし、頑張って言語化してみてもしっくりこない。

かつて、なりたい自分を完全に読み間違ったことがある。
当時の私は、自分で梅干しやぬか漬けを作る生活に憧れていた。
しかし会社勤めが忙しく、そこまで手が回らなかった。
ところが、会社を辞めて専業主婦だった期間が4ヶ月ほどあるのだが、その間、一度もぬか漬けを作ろうとは思わなかった。
自分では憧れていたつもりが、実はそうではなかったのだ。

ほんとうの「なりたい自分」はどうやって見つければいいのか。
先日、ようやくわかった。

理想の自分の見つけ方

理想の自分の見つけ方はこうだ。

1.理想の人、憧れている人を3人あげる
2.その3人の好きなところをそれぞれ書き出す
3.共通点を探す

1.憧れている人を3人あげる

理想の人、憧れの人、素敵だなと思う人を3人あげる。
身近な人でも小説やアニメの主人公でもいい。

私の場合、頭に浮かんだのはこの3人だった。
〇初めて経理に配属になったときの上司
〇某面白法人の人事部長さん
〇三軒茶屋と渋谷にある、とあるカフェのオーナーさん

2.その3人の好きなところをそれぞれ書き出す

憧れの3人がどういう人か、どういうところに惹かれているのかを、一人一人書きだしていく。

私の場合、こうなった。

〇初めて経理に配属になったときの上司
・自分の判断軸がある
・その判断軸は、何を持っても揺らいだりしない(金銭、相手との関係性、自分の体調等々に決して左右されない)
・自分の判断を自分の言葉で説明ができる
・揺らいではいけない部分以外では柔軟で、臨機応変に対応できる

〇某面白法人の人事部長さん
・発想が豊か
・どんな無理難題でも視点を切り替えることで対応していく
・「面白い」という軸を大切にしている
・客観的に自分の思考や行動を分析している

〇とあるカフェのオーナーさん
・自分の哲学をしっかりと持っている
・自分の哲学をカフェ、文章、音楽、映像等で表現している
・本当に大切なものは、言葉にならないところにあることを知っている
・人目に付かない密やかなことが哲学を作りだすことを体現している

3.共通点を探す

書きだした憧れの人の好きなところから、共通点を洗い出す。

私の憧れの人は、職業も年齢もバラバラだが共通点はこれだ。
・自分の軸をしっかり持っている
・自分の軸に拘りつつも、新しいことへ対応するための柔軟性が高い
・自己を客観的に分析できている

憧れの人の共通点が見つかった。
そして、これが、私が目指す理想の人物像なのだ。

憧れの人の共通点がなぜ理想の自分なのか

憧れの人の共通点がなぜ理想の自分なのだろうか。

「自分にはああなるのが無理だから憧れてるんです!」と思いがちだが、そうではない。
憧れの人や素敵だなと思う人が持っている魅力の要素は、自分自身が持ち合わせている魅力の素であるのだ。

心理学用語に「投影」という言葉がある。
「自分の心の状態や思考パターンを人やモノに映し出すこと」という意味だ。
例えば、自分が人に甘えたいのに甘えられないと、周囲に甘えてばかりいる人に怒りを感じる。
遅刻する自分が嫌いでたまらないと、遅刻する他人がだらしない人間に思えてイライラする。
こういうことだ。

この「投影」はポジティブな感情にも起きる。
自分がこういう自分になりたいと願うと、目の前の同じ要素を持つ人に憧れを感じる。
自分の中のとある要素が好きだと、同じ要素を持つ人間に好意を持つ。

つまり、自分がこうなりたいと願い、自分の中にその要素がある場合、他の人の中にその要素を見出して憧れの感情が生まれるのだ。

憧れの勘違いに注意

理想の自分を見つめるステップで、複数の憧れの人から共通点を探った。
これには理由がある。
1人の人を見るだけでは、憧れの要素を見誤る可能性があるのだ。

冒頭、私は梅干しや糠漬けを自分で作る人に憧れていたと書いた。
実はこれは「手作りできるものは極力手作りする」という生活の軸を持っていることに憧れていただけで、実際に自分で梅干しを作りたいわけではなかったのだ。

他にもあった。
私の知人で、クールビューティーという言葉が似合う女性がいる。
彼女は、服のセンスがかなり個性的なのだ。
ある日、大漁旗を仕立て直して作られたワンピースを見た時は度肝を抜かれた。
裾から舞い上がる真っ赤な鯉を見ながら、こういう個性的な服を着られるようになりたいと思った。
しかし、これも違う。
洋服センスに人の目を気にしない自分の軸があることに憧れていたのであって、大漁旗のワンピースを着たいわけではなかった。
このことに大漁旗を手に入れる前に気づくことができて良かった。

憧れの人1人を見るだけでは、憧れの要素を見誤ってしまう可能性がある。
複数の憧れの人から共通点を見出すことで、自分が何に憧れているかがより明確になるのだ。

まず、第一歩

憧れの人の憧れの要素が分かったら、自分の中に眠るその要素を発掘していくだけだ。
実際に会える人ならば、会う機会を増やした方がいい。
本や映像の中の人なら、何度も見返してじっくり観察をする。
憧れの人の立ち居振る舞いを見て、真似をしたり、自分に取り入れたりして、自分の中に取り込んでいく。

決して自分には無理と思わないこと。
それが理想の自分に近づく、第一歩なのだ。

関連記事

個別セッションの最新日程等、
ブログの更新情報をお届けします

Twitter で