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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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憧れは、叶えさえしなければ、ずっと夢を見ていられる

先日、ホテリ・アアルトという宿を訪れた。
1人で、2泊。
ほぼ宿にこもっていた。

この訪問を決意する過程で、私は自分に夢がある状態に安住していることに気がついた。

目次

二番以下ならできるのに、一番はできない

初めてホテリ・アアルトを訪ねたのは5年前。
今回の訪問が4回目となる大好きな宿だ。

過去の3回は、いずれも夫と共に1泊だった。
1泊だと慌ただしく時間が過ぎる。

最初に訪問した時から、いつか2連泊したいと思っていた。
それも、1人で。
周辺にほぼ何もないこの宿で、1人じっくりと自分に向き合う時間が持てたら素敵だろうと憧れた。

それから、5年の間、私の憧れは叶うことはなかった。

主な理由は3つ。
・お金がない
・2泊も家を開けられない
・夫も好きな宿なので1人で行くのは申し訳ない

さて、本当にこれらが理由だったのだろうか。

もちろん自分では先述の3点が理由だと思っていた。
でも、それを考え直す出来事があった。

一番ではないイベント

この夏、とあるイベントに参加しようとしていた。
私が住む東京から電車で数時間離れた町で行われるイベントだ。
イベントの内容に強い興味があるわけではないが、行ったらそれなりに楽しめる気はした。
それよりなにより、仕事に繋がる可能性があった。
無理するなら1泊2日でも参加できなくはないが、2泊した方が良さそうだった。

2泊3日で参加することを決め、チケットを取った。
交通手段を探し、ホテルを探した。

行ったら新しい出会いもあるかもしれないし、いろいろな話を聞けて楽しいはずだ。
自分にそう言い聞かせていたが、なかなか心は沸き立たなかった。
このイベントに時間とお金を掛けることに悶々としてしまっていた。
そして、コロナの感染者数の増大によりイベントの開催が見合わされることになった時、関係者の方には申し訳ないが、行かなくていいと胸を撫で下ろした。

どうして二番以下ならいいの?

このとき私は、内心ではそこまで行きたいと思っていない場所に2泊で行こうとしていた。
それなのに、一番行きたいホテリ・アアルトに行くためには、2泊も時間が取れないと感じるのはなぜだろう?

お金だって同じだ。
行きたくもないのに行った場所。
食べたくもないのに食べた物。
断りきれずに買ったけど、結局一度も着ていない服。
これらに費やした金額を全部合計したら、アアルトに2泊できる分は軽く超える。

一番やりたいことはに対しては時間もお金も無いと思っているのに、二番以下の物事に対しては時間もお金も掛けている。
どうしてだ??

そのとき、気がついた。
「憧れは、叶えさえしなければ、ずっと夢見ていられる」ということに。

夢を見ている状態は気持ちがいい。
ああしたいな、こうもしたいな、と妄想するのは楽しい。

夢がないことに焦りや不安を感じる時もある。
夢や憧れはあったほうが良いと世間的にも思われている。

せっかくできた憧れなのだ。
叶えてしまったらもったいない!

憧れを更新しないと、まずいと思った

憧れにうっとりしながら夢を見続けるために、どうでもいいことに時間とお金を費やして過ごしてしまった。

見方を変えると、憧れが天井となって、それ以上に突き抜けられずにいるともいえる。
憧れの向こうにもいろいろな世界が広がっているのに、憧れを越えられなければその世界は見られない。
憧れを叶えないようにするために、どうでもいいことにうつつを抜かしているのだ。

そろそろ憧れを更新しないと、停滞してしまうと思った。

カレンダーを開いた。
3日連続で仕事が入っていない日程を見つけた。
その日程で、ホテリ・アアルトの空室もあった。

会社を設立して1年になるので、じっくりと来期について考えたい。
1人で過ごす時間を、その時間に当てよう。
新サービスを開始する直前だし、気合を入れるためにもちょうどいい。

思い切りのいる金額だったが、予約サイトで配られた割引クーポンを持っていた。
表示価格よりも安く行ける。

夫に相談したら、全く躊躇することなく「行ってきなよ!」と言ってくれた。

いざ準備をしてみたら、何の問題もなかった。
それでも、まだ、憧れを叶えることが怖かった。

決断の最後の決め手は、今ここでこれだけ行ける理由を見つけても決断しないのであれば、この先も行くことはないだろうな、と思ったことだ。
一生ここで停滞しているか、新しい可能性に向かって進むのか、その分岐点と感じたのだ。

たかがホテルに泊まるか否かでおおげさかもしれない。
しかし、たかがホテルで決断できないのであれば、この先、もっと大きな決断ができることはないだろう。

予約サイトの確定ボタンを、えいっと押した。

夢がある自分、憧れを追いかける自分に安住していないか?

憧れは叶えさえしなければ、ずっと夢を見ていられる。

今回の憧れは自分さえその気になって動けば叶うものだったが、世の中には自分の力だけではどうにもならない憧れもある。

でも、同じことだと思う。

憧れを叶えない方が自分にとって都合がいいなら、どんなに分かりやすいチャンスが来ても理由をつけて見送るだろう。
「私にはまだ早い」なんて言いながら、一生を終えるだろう。

憧れを叶えると心に決めていたら、普通は見逃すようなチャンスを見つけることができる。
もしくは全然違う事柄でも、憧れに強引に結びつけて、夢を叶えに行くかもしれない。

夢がある自分、憧れを追いかける自分に安住していないか?

この先も忘れずに自分自身に問い続けていこう。

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