思い出の「煎餅果子」を探して その3 〜大久保・みみ煎餅菓子研究室 編

上野アメ横で食べた煎餅果子はどちらも美味しかったが、思い出の味からはだいぶ遠かった。
中に油条が入っていることが大きな理由だと感じている。
私の思い出の煎餅果子には油条ではなく薄脆が入っていた。
※薄脆=ワンタンの皮のような薄く伸ばした小麦粉の生地を揚げたもの
薄くてパリパリした薄脆に比べて、油条はボリュームが有るため、存在感が出てしまうのだ。
どこかに薄脆を使った煎餅果子はないかと探して見つけたのが、みみ煎餅菓子研究所だった。
みみ煎餅菓子研究所
みみ煎餅菓子研究所の所在地は大久保駅のすぐ近く。
行きやすい場所ではあるが、大久保方面はなかなか行く理由がない。
と思っていたときに、友人から会おうよと声を掛けてもらったので、みみ煎餅菓子研究所をリクエストした。
ようやく行ける!
大久保駅から徒歩数分のところにお店はあった。
店名の「みみ」から女性が経営している店だと思っていたのだが、耳を思わせる看板に面食らった。

みみ煎餅菓子研究所の煎餅果子
みみ煎餅菓子研究所は店名の通り、煎餅果子がメインのメニューだ。
他にもレンコン揚げやワンタンといったものも少しはあるが、煎餅果子を食べる店だと思っておいた方がいい。
もちろん煎餅果子を頼む。
オリジナルの煎餅果子は、ネギ、黒ごま、卵、ザーサイ、ササゲの漬物、薄脆が入っている。
そこに別料金でトッピングをお願いすることができ、ソーセージや油条やレタスなどの他店でも見かけたものもあるし、カニカマやピータンなど独自のものもある。
私は、私の思い出の煎餅果子の主役であるパクチーをトッピングした。
注文後におもむろに焼かれ始め、数分後に到着。

油条を入れたものに比べて、薄い。
私が求めているものに、近づいてきたぞ!
一口食べる。
パクチーをしっかり感じる!
そうそう、これくらい入れないと意味がないんだよー!!

薄脆(ワンタンの皮状のものを揚げたもの)もパリパリしている。
ザーサイやササゲの漬物はクニュっとしている。
私の思い出の煎餅果子には入っていないので、注文したときは(いらないのに…)と思ったが、実際に食べてみると、食感の違いを楽しむという意味では(そして塩気を足すという意味でも)悪くない。
結論として、これはこれで美味しい!
感想
お店の人は日本語ができないらしく、身振り手振りの会話が必要で、北京滞在中のことをほのかに思い出した。
飲み物の品揃えも中国っぽい。
これらを眺めているだけでも楽しかった。

煎餅果子も美味しかった。
理想とは違うけれど…と思ったが、家に帰ってメニューの写真を見返していて気がついた。
「天津風煎餅」というものを頼んだら、漬物を抜いて、薄脆が増量になるらしい。
これにパクチーをトッピングして、味噌の辛さをアップさせたら、思い出のあの味になる可能性が高いぞ!
店舗情報
煎餅菓子研究室 みみ
東京都新宿区百人町1-18-8 大久保カドビル 1F