MENU
しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
ストレングスファインダーの個別セッション詳しくはこちら

『一年3セットの服で生きる 「制服化」という最高の方法』はコーディネートではなく人生を作る本だった

『一年3セットの服で生きる』というあきやあさみさんの本を読んだ。
タイトルを見るとファッション本でありコーディネートを作るための本に見えるが、それはとんでもない誤解で、読んでみたらファッション本ではあるのだが自分の人生を作るための本だった。

この本を読んで、私は自分の人生を振り返りもしたし、新しい未来を手に入れるきっかけを掴んだ。
なので本の紹介というより自分語りがメインになるが、ストレングスファインダーの「自我」や「適応性」を持っている方にはとても参考になるとも思ったので、最後にその理由も書こうと思う。

目次

『一年3セットの服で生きる』とは

『一年3セットの服で生きる』には「制服化という最高の方法」という副題が付いている。
制服化と聞いて最初に思い浮かべたのはスティーブ・ジョブズだった。
ジョブズといえば、あの黒いタートルネックだ。
一日における意思決定の数を極力減らすために、同じ黒のタートルネックを複数所持して常に着ていたと言われている。

実は私もジョブズに習って、制服的に着る服を決めている。
私の場合は、ジョブズのように多くの場所で同じ格好というわけにはいかないので、シチュエーション別に3セット用意した。
だから、この本のタイトルを見た時に(私ももうやっているし、新しい発見はないかもしれない)と一瞬思った。
しかし実際に読んでみたところ、この本に書かれている制服化は、私が考えていた制服化とは違っていた。

私の制服化

私が自分の制服化をしようと思った際に、最初にやったことは、自分がどういうシチュエーションに出掛けるかを洗い出すことだった。
ざっくり言うと、仕事の場、野球観戦、飲み会、美術館。それにたまには背伸びしないと行けない素敵なところにも行きたい。
そして一口に野球観戦と言ってもプロ野球から独立リーグまで見るので、ドーム球場もあれば観客席が芝生の地方球場に行くこともある。
飲み会と言っても、オシャレなお店もあれば、テーブルがべたついていそうなガード下の焼鳥屋もある。

自分の行きそうなところを分類し、下記の3種類の服装があれば、私の日常生活のほとんどが賄えることが分かった。
1.背伸びして着るオシャレな服
2.オフィスカジュアル的な服
3.ガンガン洗える汚れてもいい服

そして、この3種類のコーディネートを春秋用・夏用・冬用で3パターンずつ作り、それを着ていた。

この制服化をすることにより、着ていく服に悩むことが激減し、買い物をするときもこの3パターンのどれに当てはまるかを考えることで無駄な買い物をしなくなったので、気に入っている方法ではあった。

この本が言う制服化

私が作り上げた制服化はどんなシチュエーションでも無難に過ごすためのものだったが、この本が言う制服化は違っていた。
あきやさんの言う制服化とは、これからどんなふうに生きていきたいかを基準にコンセプトを決め、そのコンセプトを体現するための服を着ることであり、そのために「毎日着たいほど真剣に選びぬいた服」を制服とする。

私が初めてアルバイトをしたのは、繁華街にあるコンビニエンスストアだった。
コンビニの制服に袖を通すと、ただの高校生がコンビニ店員として扱われることに驚いた記憶がある。
例えば、高校の制服でティッシュ配りをしていたら怪しまれるだろうが、コンビニの制服を着て配ると誰も不審に思わない。
バイト初日であろうが、制服を着ているだけでこの店のことなら何でも知っているはずだと期待されて質問を受ける。
ただのぼんやりとした高校生なのに、制服を着ることにより私が何者かが定義され、周囲の人も私をそういう人だと扱う。
そして私自身にも自分がコンビニ店員だという自覚が生まれ、制服だったら恥ずかしくてできないであろう繁華街をゴミ袋を持って闊歩するなども平気でできるようになる。


あきやさんの言う制服化もこれだった。
制服は、他人に自分を定義させ、自分にも自覚を促す。
自分が選んだどんなふうに生きたいかと考え抜いた先に生まれた制服を着ることで、自分がそういう人間であるという自覚が生まれ、周囲にもそういう人と扱われる。
この自覚と周囲の目が、自分を育て、なりたい自分になっていく。

「自分らしさは探さず作る」という言葉が出てくるのだが、制服が自分を育てて作り上げてくれるのだ。
要するに、自分を育ててくれるコーディネートを見つけることが、この本の言う制服化だった。

私に起きた変化

この本には、自分の制服を見つけるポイントがいろいろと紹介されている。
「靴は自己評価」といった名言も多いのだが、特に私が気に入った言葉はこれだ。


妄想クローゼットで自分のなりたいを知る
発信で自分の好きを知る
試着で自分の似合うを知る


特に試着に関しては、「試着は価格が高いものから着てみる」という言葉があって、とても心に響いた。
本当に良いものを知らなければ良い服を選ぶことができない、というのがその趣旨なのだが、私には心当たりがあった。
私がここ10年以上ずっと探しているアイテムがあり、気になるものは10年も前に見つけているのだが、それが高いのだ。
値段に怖気づいて全く手が出ず、試着すらしたことがなかった。
けれども、その商品に似た安いものをいくら手にしても「何かが違う」とピンと来ず、いつまで経っても買えていない。
何を違うと感じているかは、もともとの気になるものを試着しないと見つからないに違いない。

なので、本を読み終わってすぐに店に出向き、ずっと気になっていた憧れの商品を試着をさせてもらった。
やはり素敵だった。
最初に目を付けていたものよりも、同じシリーズのタイプ違いの方がしっくり来たのは意外だった。
実は、そのタイプ違いの方が素敵だと思っていたのだが、少し派手になるので私には無理と端から諦めていたものだった。

何を違うと感じていたかの理由はわかった。
値段が高いと諦めただけでなく派手かもしれないとも諦めて、勝手に諦めを2つも重ねた上で似た商品を探しても諦めの延長線上にあるものしか出てこない。

もうこれは元々の憧れの商品を買うべきなのだろうかと値札を見てびっくりした。
値段が!10年以上前に見たときの2倍になっていた!
円安!?物価高!?たぶんその両方!

という訳で、(やっぱり私には手の届かない物なんだ)と一瞬諦めたのだが、ふと自分に問うてみた。
「これは私だから今まで買わなかった訳だけど、私がなりたいと思う人だったら買うかな?」
答えは迷わずすぐに出た。Yesだ。

私がなりたいと思う人は、自分に必要かそうでないかで手に入れるかどうかを判断するだろう。
金額が高くても、その価値があると思えるなら買う。
安くても、自分にとって必要がないなら買わない。
こういう自分の価値観を明確に持っている人に私はなりたい。

結論として、今のところこの商品は買っていない。
これが自分にとって価値があるかどうかを見極めきれていない。

でも、とても嬉しかった。
前は値札を見ただけで思考停止して諦めていたけれど、今は思考が一歩先に進んで、自分にとってどうだろうかと考えている。
可能性が広がった!と感じた。
これまで(私には無理)と諦めていたものが、自分の選択肢に入ってきたのだ。

自分ではなく憧れの人にふさわしいかという視点で物事を考えることは、着る服だけに留まらず、いろいろな場所で可能性を広げてくれそうだと感じている。
まさかファッションの本を読んで、こういう感想になるとは思ってもいなかった。

この本の読み方

この本には、よくあるファッション誌のような「この7着さえあれば、夏はおまかせ☆」的な答えは書いていない。
皆がそれぞれの「自分らしさ」を追求するための本なので、答えは読者の数だけある。
「これが正解です」なんて書けるわけがない。

それではこの本を読んだだけですぐに自分らしさが見つかるかというと、それも難しい。
自分らしさは複雑な要素の上にあるものなので、簡単に説明はできない。
この本ではその複雑な要素をいろいろと紹介してくれているので、私は最初に読んだときに情報の多さに混乱してしまった。

なので、余計なお世話ではあるが、混乱しそうな人向けに私が読みなおしたときの流れを書いておく。
下記の順番で各項目を意識しながら読むと、私の場合ではあるが、多くの情報が頭に入ってきやすくなった。

  • はじめに〜第2章と第7章で制服化とはどういうことかを知る
  • P68-69の「ファッション欲求5段階説」で自分が洋服に求めているものを知る
  • p80-81の「ファッション選びの6要素」で自分がこれまで何を基準に服を選んでいたのかを知る
  • 第4章を読みながら、自分の持っているアイテムを見直す。
    このときに自分がこれまで選んだアイテムは「ファッション欲求5段階説」の何を求めて選んだものか、「ファッション選びの6要素」の何を重視して選んだものかと考えると、自分の考え方の癖がよく分かる。
  • ここまですると現在の自分の立ち位置と思考の癖がわかるので、第3章と第5章を読んで、自分のなりたい姿を考える
  • 第6章を読んで、実際に買い物にGO!

おまけ:ストレングスファインダー的に見ると

この本は万人に(といっても女性を対象に書かれているが)おすすめしたい本だが、ストレングスファインダー的観点でいうと「自我」と「適応性」を持っている方には大きなヒントになりそうなので、ポイントを紹介する。

「自我」をお持ちの方へ

「自我」は日本語版では自我という名前だが、本場のアメリカ版では「Significance(重要性)」という名前が付いている資質だ。
どの資質もそうなのだが、特に自我は、自分が重要な存在だと感じることができないと、ひねくれて良くない挙動を起こすことがある。
このとき他人の評価を通じて自分を重要な存在と認識しようとしても、一瞬だけ満たされた後にすぐ物足りなくなって切りがない。
常に自分と共にいる自分が、自分を大切な存在として扱わないと解決しないのだ。

この本に書かれている服の選び方は、自分のなりたい姿やありたい姿勢をとことん追求する。
「どうせ、私なんて…」と諦めるのではなく、人の目を気にして自分を後回しにするのではなく、自分の本当の思いをとことん追求し、尊重する。
これこそ、自分を大切な存在として扱うことになる。

立場などの問題で仕事や家庭での言動を変えることは難しくても、本当の自分を体現する洋服を1セット持って、休みの日にこっそり着てみることならハードルは低いはずだ。
まずこの一歩を踏み出すことが、自我を満たす重要な第一歩になる。

「適応性」をお持ちの方へ

「なりたい自分になる」という言葉を聞くと、適応性は(そんなこと分からない…)と思うかもしれない。
今にフォーカスをし、「5年後どうなりたい」という質問が苦手なのが適応性の特徴だからだ。

でも、この本に書かれている「なりたい自分」は将来の目標ではない。
目指したい方向性の話だ。
適応性の場合、将来を決めてそこから逆算するのではなく、今を一つ一つ積み重ねて将来に向かっていく。
今日何を積み重ねるかで未来が変わっていく資質だ。
今日の自分が素敵だと思える経験を積み重ねると、素敵な未来にたどりつく。
先のことがわからないからと思考停止の今を積み重ねると、思考停止の未来にしかたどりつけない。

今の自分がなりたい服を着ることで、今の自分がなりたいと思える人生の方向に進み出す。
なりたい自分が分からなくても、なりたい自分になりたいという思いを一つ積み重ねることで、未来が近づいてくる。
進んでいるうちに違和感が出てきたら、またその時の自分の気持ちに合う服を選び、その方向に進み出す。
こうやって軌道修正を重ねながら進むことで、自分が求める方向に進んでいくのが適応性という資質なのだ。

この軌道修正をしながら進んでいく感覚を掴むために、洋服はいい選択肢となる。
今買ったものを一生着続けるわけではない。
制服として毎日のように着続けていたら、生地は傷む。
自分のサイズが変わるときもある。
どんなに大切に着ていても、そんなに遠くない将来に手放すことになるのだから、「今」の自分がなりたい自分にマッチする服を選べばいい。
そしてまた次の服を選ぶ時に、その時の自分がなりたい自分を考えればいい。
こうやって服を変えていくことが、そのまま自分の進化を現すことになる。

洋服に限らず仕事であろうと人付き合いであろうと変化することで進化していくのが適応性だが、変化のタイミングを掴むコツを知らないと、仕事や人間関係のような大きなものは変化させづらい。
そのときに自分にマッチする洋服を選ぶことが、変化を知るいい練習となるだろう。

おすすめの記事

もう一つ読んでいかれませんか?

ストレングスファインダーで自分を知る

ストレングスファインダーというテストで、自分の強みがわかります。

強みと価値観がわかる個別セッションやってます

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次