心のこと

信頼関係を結ぶために必要な2つの要素の作り方

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信頼される人になるには

「信頼」とは何か

「信頼」というのはシチュエーション別に中身が少しずつ違うものである。
例えば何かを作成する仕事においては「期日を守って、正確」というのが一つの指標だ。
接客業だとしたら「どんな状況でも丁寧な応対ができる」というのが指標に入ってくる。

それでは、誰かと向き合うときの「信頼」とは何だろう。
この人は信頼できると安心して心を開けるとき。
それは、この人なら「全てを受け入れてくれる」という安心感だ。

「全てを受けれてくれる」といっても文字通りの「全て」ではない。
ここでいう「全て」とは「ありのままの自分の姿」という意味で、生活全ての面倒を見てくれるといったことではない。
「この人の前ではありのままの自分を表現しても許される」と思えるかどうかである。
 

自分のありのままを表現できること

「自分のありのままを表現すること」と「相手がありのままを受け入れてくれること」は鶏と卵の関係である。

自分がありのままを表現できなければ、相手はありのままの自分を受け入れようもない。
しかし、相手がありのままの自分を受け入れてくれなければ、ありのままの自分を表現するのは怖い。

両すくみの場合には、まずは自分が動くことだ。
とはいえ、相手のありのままを受け入れるといっても、すぐにはどうしていいか分からない。
そういうときは、まず自分が持つ恐怖心を探ってみる。

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恐怖心の種類

恐怖心にはいろいろな種類がある。
例えばこういうものだ。

・変化が怖い…今の自分が変化するのが怖くて、新しいアイデアや可能性を否定する
・傷つくのが怖い…悪いことが起きた時にショックを受けないように、最初から消極的・否定的でいる
・否定されるのが怖い…他の人に自分の決断を否定されたくなくて、今までと同じように行動する
・浮くのが怖い…一人だけ違う立場になるのが怖くて、周囲の人と同じように振舞う
・埋没するのが怖い…他の人とは違うと思われたくて、奇抜なアイデアや行動にこだわる
・判断するのが怖い…状況が変わっても、はじめに決めたことを変えずに固執する
・成功するのが怖い…成功や幸せに直面することが怖くて、自分から遠回りする
 

自分が持つ恐怖心

自分が持つ恐怖心はどれ?

人は誰でも、複数の種類の恐怖心を心の中に持っている。
時と場合によって、いくつもの恐怖心が代わる代わる(もしくは同時に)顔を出す。
自分がどういった恐怖心を持っているか自覚しているだろうか。

自分が持つ恐怖心を自覚するには、どういうときに恐怖心が発動するかに気づく必要がある。
恐怖心が発動するときの特徴の一つに、相手を攻撃し拒絶する行動にでることがある。
相手が何かを提案してくれたとき、すごい勢いで相手のことを批難し、やり込めてしまったら、それは恐怖心の発動の現れだ。
相手のことを一方的に言い負かしてスッキリしたとしたら、それは言い合いに勝ったからスッキリしたのではなく、恐怖心が恐怖を感じることをしなくて済んで喜んでいるからなのだ。
ただ相手の提案が的外れなだけだったら、相手を言い負かすことはせずに、冷静に自分の意見を言うか、あっさり聞き流すことができるだろう。
それが出来ずに反射的に反論してしまったら、それが恐怖心の現れなのだ。

もしくは、言い訳がましくなるのも、恐怖心の発動の特徴だ。
自分がそれをやらない理由がすごい勢いで現れてくるなら、それも恐怖心が自分を守るためにしていることだ。

逆に、黙り込んでしまうかもしれない。
自分の殻に閉じこもり、誰の声も耳に入れず、自分の思いも発しない。
そうやって自分を守ろうとする。

こういった反応を自分がしてしまったことに気がついたら、いったい何が原因で自分の恐怖心が発動したかを考えてみる。
何が起きたのか。そのときどう感じたのか。
それを繰り返すことで、自分が持つ恐怖心の種類がわかってくる。
 

恐怖心を受け入れる

自分の持つ恐怖心がわかったら、その恐怖心を受け入れることだ。
まず自分の恐怖心と向き合って、それがそこに存在することを認めること。
恐怖心は誰の心にもあるものなので、それを持つ自分を「弱いダメなやつだ…」などと否定する必要はない。
「ああ、自分ってこういうことが怖いんだ」と認めるだけでいい。

そして、そういう恐怖心を持つ自分を許そう。
まず恐怖心を持っている自分を許してから、それを乗り越えるかどうか考えること。

そして、恐怖心が発動したときの自分の行動パターンも意識する。
相手を論破するのか、言い訳するのか、黙り込むのか、口より先に手が出てしまうのか。

そして、自分の行動パターンが相手を傷つけていないかを振り返る。
自分の中の恐怖心の存在は許すべきものだが、相手を傷つける行動パターンは変えたほうがいい。
「相手を傷つけてまで、守りたい自分とは何だろう?」と自分に問いかけてみることが、行動パターンを変える一助になるかもしれない。
 

相手が持つ恐怖心

相手が持つ恐怖心はどれ?

恐怖心は種類が違えど誰でも持っている。
自分が恐怖心を持っているのと同じように、相手も何らかの恐怖心を持っている。

相手がどんな種類の恐怖心を持っているかは、すぐには分からない。
でも、相手も必ず何らかの恐怖心を持っていることを知り、「恐怖心を持っていること」を認めること。
これが次の段階だ。

自分の恐怖心と向き合った経験があれば、相手の恐怖心はだんだんと分かってくる。
相手の恐怖心が発動した瞬間に気づくことができ、それを引き起こしたきっかけも見えるようになる。
 

相手の持つ恐怖心を受け入れる?

対人関係においては、相手が何に恐怖心を持っているかより、恐怖心が発動したときの行動パターンのほうが大切だ。

その行動パターンに傷つけられていないだろうか?
傷つけられるのが怖くて、相手の恐怖心の地雷を踏まないように気を使っていないだろうか。

相手の恐怖心を理解すると、少々のことは「あ、恐怖心が発動している」と客観的に見ることで許せるようになるのだが、自分の心身を傷つけられることを許す必要はない。
自分は傷つけられたくないと話すか、そっと距離を置くか、になってくる。
 

信頼関係が生まれるとき

信頼関係が生まれるには、2つの要素が必要だ。
1つは、自分の恐怖心を相手が許してくれたとき。
もう1つは相手の恐怖心の地雷を踏まないようにビクビクしなくていいとき。

そしてお互いがこの2つを感じている関係においては、安心感が先立つので、恐怖心を感じずに居られる。
これが信頼関係だ。

会う人全てと信頼関係を結ぶことを目指す必要はない。
しかし、自分の恐怖心ときちんと向き合う経験をしていれば、今身近にいる人を大切にできるようになる。
そして、信頼関係を結べる大切な人と出会ったときに、そのことに気がつくことができるようになる。

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