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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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火の鳥、伝染るんです、KISSxxxx、ぼくんち 私の人格形成に影響を及ぼした4冊のマンガ

目次

大好きなマンガたち

昔はマンガが大好きで、中学高校と私の学生鞄の中にはマンガしか入っていなかった。
本も山ほど読んだが、マンガもそれ以上に読んだ。

たくさん持っていたマンガは度重なる引越しでほとんど処分したが、どうしても捨てられなかったものがある。
その中でも、特に自分の人格形成に影響を及ぼしていると思うものはこれらだ。

読んだ時系列順に紹介する。

伝染るんです。

1989年〜1994年にビックコミックスピリッツにて連載された吉田戦車の4コマ漫画。
高校時代にリアルタイムで目にして、シュールで意味不明な世界の虜になった。

NHK教育を愛するヤクザ。『できるかな』のナレーションのお姉さんが変わったことで仲間と言い争いになり、殺意を抱く。
シークレットシューズを愛する主婦は、身長が1m高くなるシークレットシューズだけでは飽き足らず、膵臓が大きくなるシークレット膵臓をも手に入れる。

ああ、残念ながら私が書く文章では面白さを全く伝えることができない。

ただ、「面白さ」というのは日常生活のすぐ隣にあることを知った。
世間には、面白い人と言われたくて誰にも理解できない突飛なことを言いまくる人や、他人を貶めることで笑いを取ろうとする人がいる。
しかし、笑いを取るために他人を傷つける必要はない。
誰にも理解できないことを言って「俺はお前と違うんだ」とアピールをする必要もない。
真の面白い人というのは、日常生活のほんのわずかな隙間に潜む面白みを丁寧に掬い取ることができる人のことなのだ。

このことを『伝染るんです。』が教えてくれた。

KISSxxxx

1988年から1991年にかけて週刊マーガレットで連載されていた一話完結スタイルのマンガ。
耽美派の代表と言われる楠本まきのマンガを『伝染るんです。』と同時に読んでいたのだから、若さとは素晴らしい。

繊細で美しい絵と登場人物の自由さに惚れ込んだ。
それまでは、自由に振る舞う人間は、世間から浮いていて周囲の人を傷つけるような人たちだと思っていた。
だが、KISSxxxxに出てくる登場人物は、皆、自分の世界を持っているが、どこかほのぼのとしている。
自分でいることは、激しいことでも難しいことでもなく、周囲と軋轢を生むものでもない。
そういう世界が表現されていた。

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火の鳥

言わずと知れた、巨匠手塚治虫のライフワークとも言われる一連の作品群。
1954年から1988年にかけて描かれている。
私は大学時代に夢中になった。

火の鳥は、時を超えて読み直すたびに驚きが増す。
巨大なコンピューターが人間を支配する未来編は1967年〜68年にかけて描かれたものだが、私が初めて読んだ1990年代よりも今の方が物語に現実感がある。
怪我で損傷した脳を人工細胞で補われたことでロボットに恋をする話やロボットの集団自殺の話(共に復活編)は1970年に描かれているが、これも今ではありえない話とは思えなくなっている。

技術の進化が暴走した時の恐ろしさが描かれているが、進化を一律に否定するものではないとも読み取っている。
火の鳥のそれぞれの作品は、紀元前1000年頃から西暦3000年代までの幅広い年代が舞台になっている。
想定の年代によって、街の様子は全く違うが、そこに描かれている人の愛や情には変化がない。
どんなに風景が変わろうとも、変えることができないものが人間の中にあるのだ。
変わるもの、変えられないもの、変えてはいけないもの、そういったものを考えるきっかけをくれる作品たちだ。

 

ぼくんち

1995年〜1998年にビックコミックスピリッツに連載されていた西原理恵子の短編マンガ。

このマンガについて説明するのは難しい。
舞台は、山と海しかない田舎町。住民は貧しい。
登場人物は風俗嬢にヤクザにもなりきれないチンピラ。アル中にシャブ中。こそどろにムショあがり。
貧困に虐待が積み重なり、不幸のてんこ盛りのような町だ。

その中でも、人は生きる。子どもは成長する。
たくさんの怒りと悲しみを笑顔に隠し、明るく生きる。

舞台は昭和だが、決して「昔はよかった」という話ではない。
「貧しくても助け合って生きていた」という話でもない。
人の弱さ、醜さ、情けなさが、ほのぼのとしたタッチでこれでもかと描かれる。

このマンガについて説明するのは本当に難しい。
ただ、これを読むと、自分が持っていた倫理観の薄っぺらさが恥ずかしくなる。
自分が世の中の表面しか見ていないことに気づかされる。

最近心に残ったマンガとこれから読みたいマンガ

一番最近読んで泣いたマンガは、『orange』だ。
未来からの手紙をきっかけに、引っ込み思案で臆病な自分から前に踏み出す主人公の菜穂に涙した。
そしてパラレルワールドについて考えるヒントにもなっている。

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そして、今読みたいマンガは、『闇金ウシジマくん』。
人間の弱さを描ききっている作品と聞いて、とても興味を持っている。

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