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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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サラリーマンは自由になれないって誰かが言ったの?ほんとなの?

自由な働き方って何だろう?

フリーランスになれば自由になれるのか

サラリーマンには、どこか不自由だという印象がある。
会社になんて縛られず、自分が持つスキルを使って食べていけるフリーランスに憧れを持つ人もいるだろう。
自分の好きな時間に好きなだけ働けるなんて羨ましい。そう思う人がいるだろう。

では、フリーランスになれば、無条件で自由になれるのだろうか。
残念ながらそうではないようだ。
仕事が無くなるのが怖くて悪条件の仕事を断れず、辛い思いをしながらお金にならない仕事をしている人に会ったことがある。
老後の生活資金を意識して、仕事ができるうちにと依頼を片っ端から受け、全く自分の時間を持てずにいる人にも会ったことがある。

この人たちは、高いスキルを持っていた。
しかし、先のことが不安に思えて自分で仕事をコントロールできず、結果として会社員時代よりも長い時間を、やりたいわけではない仕事に費やす状態になっていたのだ。
 

不安に囚われたら自由になれない

スキルを持ってフリーランスになっても、自分で仕事をコントロールできなければ、自由にはなれない。
将来への不安が、仕事のコントロール力を奪う。

しかし、将来への不安が全くない世界が訪れることはない。
今ある社会保障は、いつまで継続するかわからない。
今ある平和だって、いつ戦争が起きて崩れさるかわからない。
今ある貯金だって、金融制度が変わったらただの紙切れになるかもしれない。

その数ある不安の中でも「自分は大丈夫、何かあってもなんとかなるさ」と開き直らないと、フリーランスであっても仕事のコントロールはできないのだ。
不安に囚われているうちは、スキルがあろうとフリーになろうと自由にはなれない。
結局は心の問題なのである。

さて、フリーランスでも不安に縛られていたら自由になれないのだとすれば、逆はどうなのだろうか。
もし会社員が、不安に縛られるのを止めたら、自由になれるのだろうか。
会社員が「自分は大丈夫、何かあってもなんとかなるさ」と自分の可能性を信じたら、自由になれないだろうか。

目次

会社員とフリーランスの働き方の特徴

まず、本当に会社員とは不自由なのかを考えてみる。
 

フリーランス

サラリーマンをやっているとフリーランスの良い面ばかり目につきがちなので、あえて不自由な面を上げてみる。

フリーランスは、全てを自分でやらなくてはいけない。
ペンが足りなくなったら自分で買わなくてはいけないし、コピーをしたければコピー機を買うか、コンビニやキンコーズ的なところまで出向いてお金を払ってコピーをしなければいけない。
通販で注文した商品を受け取るのも自分だ。
経費の計算も、健康保険料の支払いも、税金の納付も、全部自分でしなくてはいけない。

すべてのことを一人でやるのは無理だから、外注をすることになる。
その際の外注先も自分で探さなくてはいけない。
自分の業務の中から何を外注するかも自分で決めなければいけない。

多くの場合、仕事を休めば収入が途絶える。自分の病気だろうと、忌引きだろうと関係なく収入が途絶える。
店をやっている人などは、寝坊して店が開けられなかったら大変だ。

全てを自分で決められることを自由と感じる人もいるが、諸雑務に囚われることを不自由と感じる人も多いだろう。
領収書の整理のようなことに手を取られるくらいなら、自分のやるべきことに集中したいと願う人が多いだろう。
 

会社員

会社員はパッケージ商品のようなものだ。
自分のやるべきことが決められて、それ以外のことは他の人がやってくれる。

備品類はあらかた用意されている。
ペンが無くなったら、誰かがいつの間にか補充しておいてくれたペン入れから抜き出せばいい。
取引先から請求書が届いたら、経理に回しさえすれば、あとはお金を払っておいてくれる。
会社の銀行口座に残高がいくらあるのか、今度の月末の支払いにその残高で足りるかどうかといった心配は、財務担当がまとめて引き受ける。
健康保険料や住民税だって担当が代わりに納付する。

会社というものは、自分の本来の業務からかけ離れたことは、いつの間にか誰かが代わりにやってくれるシステムになっている。
自分が会社を休んでも、誰かが代わりに穴埋めをしてくれる。有給休暇を使えば自分の給与額には影響がない。

会社員をやっていると見落としがちだが、これはとてもありがたいシステムだ。
会社員は楽ができる職業なのだ。
 

会社員は自由になれるのか

自由を決めるのは働き方の形態なのか

フリーランスにも会社員にも、自由な面と不自由な面がある。
フリーランスで楽しく働けている人は、フリーランスの不自由な面を知恵や工夫で補っている。
それならば、会社員も、不自由な面を知恵や工夫で補って、楽しく働くことはできないだろうか。

会社員が不自由な点はいくつもある。
どの部署に配属されて何をやるかは会社に決められる。
毎日決まった同じ時間に会社に行って、決められた時間まで決められた場所にいなければいけない。
突然の人事異動で、慣れた仕事とは違うことをやらされたりもする。
転勤になって、大好きな街を離れなければいけなくなったりもする。

もし、これが全部解消されたら、どうなるだろう?
自分が何をやるかを、自分で決められたら、どうだろうか。
仕事の内容が意にそぐわないものになったら、やりたいことができる会社に自由に転職できるようになったら、どうだろう。
オフィスに毎日決まった時間の間中いなくても良くなったらどうだろう。
24時間365日、全くオフィスに顔を出さないわけにはいかないだろうが、オフィスにいるのが嫌な人は、本当にオフィスにいることが嫌なのだろうか。
オフィスに顔を合わせたくない人がいたり、通勤列車が嫌だったり、平日日中の面白そうなイベントに出られないのが嫌だったり、オフィスにいるのを億劫に思う何かしらの理由があるだろう。
その理由を解消できたら、どうだろう。
 

新しい世界を目指そう

私は「会社」という組織が好きだ。
上にあげたように会社員だからこそ受けられる楽な部分があるのも理由の一つだが、それよりも「会社」という組織に興味を持っている。

あちこちからいろいろな人が集まり、会社が掲げる方向に向かって歩んでいる。
会社の中には、率先して前に進む人もいれば、「給与をもらうため」と割り切っている人もいれば、何もしないでぼんやりしている人もいる。
同じ場所にいるのに、成長する人がいれば、成長を拒否する人もいる。
雑多な人が織りなす人間模様を、とても面白いと感じるのだ。

だから私は会社員のままでいながらも、今よりも自由を手に入れたいという欲張りな願いを持っている。
もし会社員という肩書きを持ちつつ、自由になれたら、どういう世界が見られるか。
私はそれを見てみたい。

これを無理なこととは思っていない。
実際、その道をすでに歩んできている感覚がある。

今の私は、会社員でありながらも自分の仕事を選ぶことができ、会社にしがみつこうという気持ちを全く持っていない。
会社の方向性と私の方向性がずれたら、転職すれば良いと思っている。
働く環境も少しずつ変化して、理想に近くなってきた。

果たして、会社員はどこまで自由になれるのか。
壮大な実験に、今、私は取り組んでいる。
 

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