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個性的で人に読まれる文章を生み出す、筆者の視点の4つの分類

2017/10/13

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個性的な文章が面白いとは限らない

文章を書く人と話をしていると、「読んでもらえる文章はどういうものか」という話題になることがある。
つまらない文章より個性的な文章の方が読まれるような気がするが、個性的な文章が必ずしも面白いとは限らない。

多くの人に楽しく読んでもらえる個性的な面白い文章とはどういうものなのだろうか。
 

文章を構成する要素

文章の個性とは、「筆者の視点」と「文体」の組み合わせで生まれるものである。
この記事では「筆者の視点」について取り上げる。
 

筆者の視点の4分類

文章には「何を書くか」と「どう書くか」の2つの要素がある。
これをマトリックスにすると、下図のようになる。

横軸は、「何を書くか」である。
商品やサービスといった自分以外のものについて書くのか、自分自身や自分の内面について書くのかだ。
縦軸は、「どう書くか」である。
現実をそのまま書き取る写実派と、自分が感じたことを書く印象派に分かれる。

この4つの分類について簡単に紹介する。

1:自分以外を写実的に書く

1は、例を挙げると、新商品のスペックを紹介するような記事を指す。
これは、意識しなければ、誰が書いても同じ記事に仕上がる。
新しいiphoneの紹介をしようとして、アップルの商品紹介ページの丸パクリになってしまうようなものだ。
 

2:自分のことを写実的に書く

2は、日記のような記事を指す。
「Sちゃんと表参道のイタリアンでランチをして、その後ヒカリエに行って新色のリップを買っちゃいました☆」
というようなものだ。
 

3:自分以外のものを自分が感じたように書く

3は、レビューのような記事を指す。
商品紹介というと、1と混同するかもしれないので、例を挙げる。
本の紹介をするとして、「この本は、105×148の文庫本で、全部で400ページです」といえば1。
「この本のこういうところが面白かったです」といえば3だ。
 

4:自分のことを自分が感じたように書く

4は、物語のような記事を指す。エッセーや評論もここだ。
自分が考えていることを、自分が感じたように書く。
3との境目が曖昧な部分もあるが、文章の意図するところが商品やサービスの紹介ならば3で、自分の考えや思いを紹介したいなら4となる。
 

読んでもらえる個性の出し方

文章に自分の個性を出したいと願う人は多いが、各分野ごとに相性のいい個性の出し方がある。
これを間違えると、個性的でも面白くない読まれない文章になってしまう。
 

「人とは違う視点」という個性

個性というと一般的に、人とは違うこと、と思われがちだが、「人と違う視点」と相性がいい個性は、先ほどの図の1と2である。
この2つの分野は、人より突き抜けることで、面白さが滲み出る。
 

1:スペック記事

繰り返しになるが、スペック記事は、誰が書いても同じになりやすい。
そこに個性を盛り込めるのは、マニア・オタクと呼ばれる人たちだ。

例えば、こちらの記事。
iphone8とiphoneXのスペック比較の記事はたくさんあれど、「カメラ」という点だけに着目して取り上げている。
iphoneのカメラ機能を重視している人にとっては、この記事は、役に立ち、面白いだろう。

そして、こちらのブログ。
ひたすらペヤングを紹介しているが、一つ一つに、わざわざ作り方まで載せている。
今更カップ焼きそばの作り方を知らない人はほとんどいないだろうに、丁寧に写真を撮り、物によっては「混ぜ合わせるときは具が偏らないように注意」といった作り方のポイントまで紹介するあたり、筆者のペヤング愛が溢れている。

このように誰が書いても同じになりやすい記事でも、他の人が素通りする点に注目しクローズアップすることで、それが個性となり、面白くなる。
 

2:日記記事

多くの人に読まれる日記記事とは、多くの人に興味を持たれている人が書く日記記事である。

先ほど例に出した「Sちゃんと表参道のイタリアンでランチをして、その後ヒカリエに行って新色のリップを買っちゃいました☆」という文章は、見ず知らずの人が書いたものであれば全く面白くない。
しかし、これを書いたのが、今をときめくアイドルであれば、多くの人がコメントを寄せ、新色のリップの売り上げも上がるだろう。

とはいえ、文章を書くために芸能人を目指すのは、目的が違う。
芸能人にならなくても、自分自身が注目を浴びる個性を持ち認められることで、日記記事も注目を浴び、行ったお店や選んだ商品が個性的だと褒められるようになる。
 

「人と同じ視点を深く」という個性

個性とは、人と違うことだけではない。
人と同じであっても、それを人より深めることで、滲み出る個性がある。
 

3:レビュー記事

レビュー記事を読む人は、紹介されているものについて深く知りたい人である。
なので、レビューを書くには、人と同じ視点がないと、読まれる記事にならない。

例えば、本の紹介記事で「大きさ的にビート板の代わりになるかと思って、プールに持って行って見たけれど、浮きませんでした」と書くとしよう。
ある意味、他の人には思いつかない個性的なレビューかもしれないが、全く役に立たない上に、面白くもなんともない。

本の紹介記事を書くならば、その本を読むかどうか検討中の人が知りたい情報を書かないと、意味がないのだ。
そして、それは、自分がその本を選んだ理由と、同じである可能性が高い。
それならば、自分が何を期待してその本を選び、何を学び取って、どんな効果があったのかを書けばいいのだ。
そして、表面的な感想よりも、心の動きが深く描写されている方が、より読んでいる人の心にも響く。

奇をてらったレビューを書くより、紹介したいものに対する自分の思いを深く描写する方が面白い記事になるのである。
 

4:物語

自分のことを自分が感じたように書く。
究極の自分語りである。
これこそ、よっぽど自分に興味を持ってもらえないと、読まれない分野である。
それを読んでもらうには、どうすればいいか。
読者が感情移入できることである。

人は、他人の物語には興味はないが、自分の物語には興味がある。
自分と同じ境遇の人や、自分と同じ価値観の人の話であれば、読んでみたいと思うのだ。
自分が普段なんとなく考えていることや誰かに伝えたいけれどうまく伝えられないことが言語化されている文章を読んだならば、「そう!これこれ!これを言いたかった!」と嬉しくなる。

そう感じてもらう文章を書くには、やはり、人と同じ感覚を持っていないと書けない。
その自分の感覚と、どれだけ向き合い、言葉にできるかにかかっているのだ。
 

4分野の活かし方

自分の得意分野を知る

文章を書くならば、この4分野のうち、自分がどれが得意かを知っておくといい。

例えば私は、4が得意で、1は書けない。
商品紹介をしようとしても、どんなに頑張っても自分語りの3になる。
これが個性なのだから、「書けない」といって嘆いてはいない。
自分が得意な分野を磨いていくことから始めればいいと考えている。

誰でも、どこかの分野に当てはまる。
自分には物を見る目がないから人気の出る商品の紹介ができないと思っていたり、自分には個性がないから面白い文章が書けない、と思っている人がいたら、3か4を目指せばいい。
自分と対話をし、それを文章にする方向に進めばいいのだ。

自分はマニアックすぎて多くの人に役に立つ文章が書けない、と思っている人は、1か2を目指せばいい。
自分の好きなものにクローズアップすればするほど、その熱が人を惹きつける。
 

軸足が重要

ブログの場合、多くの文章が、この4つの分類のうち2つの複合型である。

例えば、上記で紹介したiphoneのカメラの記事の場合、軸足が1にあり、おまけで3が入っている。
まず1のマニアックなスペック紹介があり、次に「私なら何を買うか」という3のレビューの要素が入るため、カメラマニアではない人にも参考になるのだ。
1という軸足があるため、読者は「これだけカメラが好きな人は何を選ぶのだろうか」という気持ちになり、3を引き立たせる。

ペヤングの記事の場合は、軸足が3で、おまけが1だ。
先に「新商品の味」という誰もが知りたい3の要素を取り上げ、その後、1の分野のスペック紹介になるため、おまけとしての1の蛇足感がとてもいい味わいになり、じわじわと面白さがこみ上げる。

両者とも、どっちつかずの中途半端な紹介の仕方だったら、面白くなかっただろう。
自分が得意とするメインの軸足があって、おまけとして他の要素が付け加わるので面白いのだ。

手前味噌になるが、私が書いた「夕飯何食べたい?」という記事は、元々のネタの出どころは2なのであるが、「夕飯何食べたい?という質問にぱっとしない返事が返ってきてイライラしました」だけでは面白くないので、軸足を思い切り私の得意分野である4に引っ張り込んで書いた記事である。

自分の得意分野に軸足を置いて、それに少しおまけで他の分野の味付けをすると、文章に広がりがでる。
文章に広がりがあると、人の目に個性的に映り、かつ、人に読まれる。

1~4のうち、自分が得意で書きたいのはどの分野なのか。
それが見つかったら、そこに自分の軸足をしっかり作ることを意識すること。
どうしても1つの分野の中だけでは収まりきらないことは、おまけという意識で書くこと。
この軸足とおまけの組み合わせが文章の個性になり、読まれる文章になっていく。
 

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