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なぜトラブルは起きるのかとその後の対応(自分の場合と友人の場合)


世の中には「どうしてそんなことしたの?」と思う事件が溢れている。

自らの子の虐待や人気も実力もある芸能人の薬物摂取のような大きな話題になる事件もあるが、身近にも「どうして?」と思うことはたくさんある。
 
「私だったらそんなこと絶対しない」と思っていても、それは判断力がしっかりしているからそう言えるのであって、実際はどうなるか分からないのが人間である。
 

どうしてトラブルを起こすのか

「どうしてそんなことしたの?」という事件は何故起こるのだろうか。
 

自覚的悪人はほとんどいない

D・カーネギーの名著『人を動かす』は「盗人にも五分の理を認める」という章からスタートする。
 
凶悪な殺人犯である二丁ピストルのクローレーが刑務所の電気椅子で語った最後の言葉が「自分の身を守っただけのことで、こんな目にあわされるんだ」であったり、暗黒街の王者アル・カポネが自分は慈善家だと考えていたと紹介されている。
どんなに凶悪な犯罪者でも、自分がやることには正当な理由があると考えているのだ。
 
要するに、犯罪を犯そうとして犯罪を犯していないのである。
自分では正当なことをしているだけなのだ。
 
世界的に有名な凶悪犯でもこれである。
そうなると、身近に起こるトラブルは、それを起こした者にとってはほぼほぼ正当な理由があると言えるであろう。
 

判断ミスの積み重ね

ではなぜ、世の多くの人から見たら不当に見えることを、事を起こした人は正当な理由があると思うのであろうか。
 
そもそも不当と正当の判断基準が大きく違う場合がある。
これに関しては、トラブル発生以前から「?」と疑問に思うことが積み重なっていただろう。
価値観が違う相手なのだ。
 
一方で怖いのは、それまでは全然問題がないのに、突然トラブルが勃発する場合だ。
このとき、何らかの理由で相手の判断力が鈍っており、その判断ミスの積み重ねがトラブルという形で勃発している可能性がある。
 

判断力が鈍る理由

自らの判断基準を持つ人でも、判断力が鈍ることがある。
 
人間は脳の10%しか使用していない、という説がある。
この10%という数字が本当かどうかはわからないが、人間の脳の使える範囲に限界があるのは確かだ。
 
この容量が減れば減るほど、判断力は鈍っていく。
 

睡眠不足

脳の働きが鈍る理由の一つに睡眠不足がある。
睡眠による脳の休息が充分ではないと、ぼんやりしたり、イライラしたり、無気力になったりする。
 
身体が疲れてフラフラしている人間に運動をさせてもベストパフォーマンスが期待できないように、脳が疲れ果てているときは脳の活動にはベストパフォーマンスが期待できない。

睡眠不足の影響についてはこちら→ブラック企業とは何か
 

誰にも言えない秘密

人に言えない隠し事をしていると、脳は常に緊張状態に置かれる。
隠し事は悪事とは限らない。
誰にも知られたくないコンプレックスだったり、人に言えない嬉しいことであってもそうだ。
 
誰かに言っては言えないことを抱えていると、常にばれないように失言しないようにと意識し続けることになる。
常に脳が他のことを考えている状態になるため、本来行われるべき知覚や判断に割ける脳の容量がその分減ってしまう。
 

追い詰められる

睡眠不足や誰にも言えない秘密を抱えていると、判断力が鈍ってくる。
判断力が鈍ったまま判断をすると、判断ミスをする。
 
判断ミスをカバーしようと次の判断をすることになるが、判断力が鈍ったまま判断をするため、どんどん深みにはまっていく。
 
しかし、判断力が鈍っていると、自分が深みにはまっていることすらきちんと認識ができない。
 
こうして判断ミスを重ねていくと、にっちもさっちもいかない状態になり、追い詰められていく。
 

判断力を取り戻すために

もし自分の判断力が落ちている気がする場合は、慌ててもがくのではなく、少し立ち止まった方がいい。
 

ひたすら眠る

まずやることは眠ることだ。
 
とにかく睡眠は大切だ。
もし睡眠がとれていないのならば、薬の力に頼ってでも、眠った方がいい。
 

人に話す

誰にも言えずに悩んでいるのならば、思い切って誰かに話すことが事態を打開する第一歩だ。
自分がどんなに深刻に思い悩んでいても、他人は案外あっさりと聞いてくれるものである。
 
怒られるかもしれない恐怖や、恥といった感情もあるかもしれないが、判断力が鈍るまで追い詰められているのであれば、大きなトラブルが発生してすべてが明らかになるのも時間の問題となっている。
それであれば、自分から打ち明けた方がいい。
 
人に話すことで、これまで問題を隠すことに集中していた脳の容量を問題を解決することに使えるようになるため、いい解決策が思い浮かぶ可能性が高くなる。
 

失っていいものとダメなものを把握する

今、予測されるトラブルが実際に発生したら、いったい何が起きるだろうか。
これを把握しないまま、ただ怯えているだけの場合が多い。
 
お金を失うかもしれない。
地位を失うかもしれない。
仕事を失うかもしれない。
さて、これらを失ったら、どうなるだろうか。

お金も地位も仕事も、自分に実力があれば、形は変わるかもしれないが再び手に入れることができるものだ。
もう二度と手に入れることができないのであれば、それは見せかけだけのメッキで、遅かれ早かれ失うものだ。
今このタイミングで失うことで、かえってさっぱりするとも言える。
 
もし失うことを怯えているものが、再び手に入れることができるものであれば、そこまで怯える必要はない。
 
 
しかし、失ったら取り返せないものもある。
例えば、命はそうだ。

友達や家族は違う形で再び手に入るかもしれないが、その人個人をと考えると、失ったらそれっきりかもしれない。

信頼も、失ったら再び築くのが難しいものになる。
 
 
どうしても失ってはいけないものが何か、それを失わないために何ができるのかは、じっくり考えるべきことだ。
失ってもいいものと失ってはいけないものの切り分けができると、自分の進む方向が分かり、無駄に悩まなくなる。

もし友人のときは

もし、自分の友人が判断ミスを繰り返しトラブルを起こした場合、今後の付き合い方にも迷いがでるだろう。
何も知らないふりをして距離を置くべきところだけ置いて付き合いは続けるのも、何も言わずにそっと離れるのも、どちらもありだ。
問題を解決することが正解というわけでもない。

ただ、その友人が関係の深い大切な人であれば、問題を解決したいと願うだろう。
そのときは、その友人と向き合うしかない。
 

なぜこういうことが起きたかを聞く

傍目から見たらトラブルでも、当事者から見ると何らかの理由がある。
その理由を聞いてみよう。

その理由が受け入れがたいものであれば、この先の関係を継続するのは難しいだろう。
理由に納得感があるのであれば、そしてその理由が解消するものであるなら、友人関係の継続に望みが持てるだろう。

現実を受け入れる勇気があるかを見る

もし既にトラブルが起きているなら、そのトラブルの全容を把握する必要がある。
トラブルを起こした本人には、その全容を見る勇気があるだろうか。

これまでトラブルを見て見ぬふりをしていた場合が多い。
当人にそれを直視する勇気がないなら、トラブルは解消できない。

最悪な状況への覚悟があるかを確かめる

そのトラブルの解消に向かい、失うものがあるだろう。
それを失う覚悟ができているかどうかで、トラブル解消できるかどうかが決まる。

失うかもしれないものをすべて失ってでもトラブルを解消したいと当人が思っているのなら、そこへ向けて手を貸すのもありだろう。
 

他人ができることとできないこと

友人に手を貸したいと思っても、他人にはできることとできないことがある。

判断力を取り戻す手伝いはできる。
当人が睡眠時間を確保できるように雑用を引き受けたり、話を聞いたり、問題を整理して全体を把握する手伝いをしたりだ。

ただし、心の中には踏み込めない。
当人に問題を解決する覚悟を持たせることはできない。
「これくらいはいいんじゃないの」という自分への甘さを捨て去らせることもできない。

もし手を貸したいと思うなら、自分にできることとできないことを自覚しておくことが大切だ。
それをしないと、できない領域のことに引き摺られて、ズルズルと消耗していくことになる。

ここまでは手を貸すけれど、ここからは無理。
そう自分で線引きできない場合は、手を貸しても共倒れになるだけだろう。

備えは平常時に

トラブルは起こしたくないし巻き込まれたくもないが、生きているとそうもいかない。
いろいろあるのが人生なのだ。

トラブルを想定することは難しいが、トラブルが起きたときにどう行動するかを想定することはできる。
トラブルのない平常時にトラブル時の対応を考えておくと、いざトラブルが発生した時に速やかに行動に移せる。

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