NIPPONIA HOTEL 串本 熊野街道の宿泊記。新形態の古民家ホテルに興味津々!
今年の秋、ポーランドに行った。
その時に宿泊したのがアパートの一室。
近隣のアパートの空室を管理していて、そこをホテル扱いで貸しているのだ。
前置きを飛ばしてNIPPONIA HOTEL 串本 熊野街道の紹介を見る場合はクリック
チェックインすると、自分に割り当てられたアパートまで案内してくれる。
アパートの鍵を渡され、短い間、そこの住人となる。
エレベーターに乗ると、そのアパートに住む他の住人も乗ってくる。
UberEatsの配達人も乗ってくる。
「今日は暑いですね」などと当たり障りのない会話を交わし、「いい1日を」と別れる。
ワルシャワの片隅に実際に暮らしているような気がして、とても素敵な経験だった。
アパートに泊まるのならばAirBnBという手もある。
しかし、個人相手に宿泊をお願いするのは少し躊躇いがある。
一番の気掛かりは鍵の受け渡しだ。
海外への旅だと飛行機の関係で到着が数時間ずれ込むことがある。
そういうとき、個人相手だと相手にも都合があるので、鍵の受け渡しが大丈夫か不安になる。
ホテルであればフロントに常に誰かがいるので、何とかなるという安心感がある。
ポーランドで宿泊したところは、フロントに常に人がいる安心感がありつつ、アパートの一室に暮らせる楽しみがあった。
とてもいい形態だと感心した。
日本でも同じような形態があればいいのに。
そう思って探してみたところ、意外なことがわかった。
日本では旅館法の関係で、こういう形態が許可されていなかったのだ。
かなりざっくり説明すると、客が宿泊する部屋がある建物と同じ敷地内に客の出入りを管理するフロントを置くことを求めていた。
これだと近隣のアパートを一括で管理するのは不可能である。
しかし、この規制は緩和されていて、2018年から条件を満たしていれば、宿泊部屋とフロントが別の建物でも認められるようになっている。
前置きが長くなったが、この日泊まったこの宿は、この規制が緩和されたことで生まれた宿である。
NIPPONIA HOTEL 串本熊野街道
ニッポニアホテル串本・熊野街道は離れて立つ2棟の古民家からなるホテルである。
1棟がフロントと客室。もう1棟がレストランと客室だ。
この2棟は歩いて2〜3分ほど離れている。
新形態のホテル
古民家ホテルと呼ばれるホテルは日本にいくつかある。
しかし前述の旅館法に関する理由で、これまでの古民家ホテルは、敷地内に古民家を移設したものか、大きな古民家を丸ごとホテルに改築したものかのどちらかだった。
この串本にあるNIPPONIAHOTELはどちらでもない。
旅館法の規制が緩和された後に生まれたため、フロントと客室が同じ町内の別の建物にあるのだ。
チェックイン後、町を歩いて部屋に向かう。
部屋からご飯を食べるために町をあるく。
「街全体をホテルに」をコンセプトにして生まれた新しい形態のホテルなのである。
チェックイン
串本駅から歩いて10分と少し。
ごくごく普通の地方の住宅街の細い道を歩く。
本当にここに宿泊施設があるのかと不安になって来た頃、やけに立派な佇まいの建物が目に入った。
「ここ…?」とスマホの地図を見ようとした時、その建物から我々に気づいた人が出て来て、ここが目的地であるNIPPONIAホテルであることを教えてくれた。
カフェ
こちらへどうぞ、と案内された場所は、カフェだった。
カフェのメニューの中から、ウェルカムドリンクをいただいた。
長時間の移動で疲れた身体にラムネの甘さが心地いい。
室内着
チェックイン時にもう一つ選ぶものがある。
それは部屋着だ。
バスローブタイプのもの、浴衣、ユニクロの部屋着の3つから選べる。
浴衣は、よく旅館で見かけるあの浴衣。
ユニクロの部屋着は(冬ではあるが)エアリズム。
鍵を受け取って部屋に行く
今回我々が宿泊した部屋は、フロント代わりのカフェと同じ建物にある客室だった。
同じ建物といっても、チェックインを済ませた後、そのまま建物の奥に進み客室に入るような従来型ホテルの造りではない。
一度外に出て、1部屋につき1つある門から入り直す。
鍵を受け取り、建物の裏側に回る。
立派な門が見えて来た。
今回宿泊した宿の詳細と予約はこちら。Reluxのサイトです。
→NIPPONIA HOTEL 串本 熊野街道
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