NIPPONIA HOTEL串本熊野街道の夕食。築145年の古民家でいただく和洋折衷コース
夕飯の時間がやってきた。
予約したときに、WEBで予約したのに電話が掛かってきて、夕飯と朝食の時間を聞かれたのには戸惑った。
宿だけ決めて、まだどのようなルートで行くかなどは全く決めていなかったのだ。
でも実際はチェックインの時に改めて時間の指定ができるらしい。
夕食は稲村亭
お食事は、稲村亭と名付けられた古民家でいただく。
私が宿泊した園部亭から3分ほど歩いたところにある、築145年の建物だ。
チェックインの時に「稲村亭の場所はこの道をまっすぐ行ったところです。行けばわかります」という説明だったのだけど、確かに行ったら分かったし、それ以外に説明のしようのない場所だった。
NIPPONIA HOTEL串本の夕食
料理は紀州の食材を使った、イタリアンをベースとしたオリジナルコースと説明があった。
飲み物
飲み物は、ペアリングコースがあって、アルコールとノンアルコールから選べる。
だが、我々は夫婦ともあまり量が飲めないので、ペアリングではなく別々に頼むことにした。
ワイン、日本酒、焼酎、カクテルなど、いろいろ取り揃えられている。
お料理
料理が運ばれてきた。
一皿目は全部マグロでできている、マグロ尽くしの前菜!
マグロの胃袋と心臓のほうれん草煮。
ブルスケッタ。
カルパッチョ。
備長炭パンに乗ったマグロサラダ。
カツ。
マグロ団子。
胃袋と心臓(写真の右上)が、内臓感があって、私好み。
二皿目は蒸し野菜。
パプリカは生に近く、ブロッコリーは柔らかく、じゃがいもはほくほく。
蕪はしゃきっとした歯応えはありつつ、甘味が出ている。
野菜ごとに蒸し時間を変えているようで、それぞれの野菜の特徴が引き出されている。
ソースは、ピーナッツバターベースのピリ辛ソース、ガドガトソースだ。
まさかここでインドネシア料理が顔を出すとは!
次はアタガシという魚。
添えられているのは、春菊の入ったジェノベーゼソース。
アタガシは脂が乗っているが味が淡白なので、ジェノベーゼソースの松の実のコクがよく合っていた。
牛タンのグリル。カリフラワーソースと共に。
牛タンはふわふわに柔らかく、歯を使わなくても舌でほぐれる。
パン粉とチーズと粒マスタードが上に乗っていて、甘いカリフラワーソースに粒マスタードの酸味がアクセントになっている。
牡蠣とネギのペペロンチーノ。
ペペロンチーノと言われたが、出汁がたっぷり添えられていた。
プリプリとした牡蠣を引き立たせるネギの甘み。
この組み合わせ、美味しいに決まってる!
洋食の流れから一転して、ムツの炭火焼きと備長炭塩。
原始焼きと名付けられたこちらの焼き魚の調理方法はこちら。
炭の周りに魚が刺さっている。
強火の遠火でよく焼けていて、身離れがいい。
口のなかでほろほろほくほくとする。
手で持って頭からかぶりつきたい衝動にかられたが、自制した。
牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。
マッシュポテト添え
長時間炊いた(「炊いた」という言葉に関西を感じる)というだけあって、箸で切れる柔らかさ。
鶏とゴボウの炊き込みご飯。
熊野のお米を使っているそうだ。
ご飯と同時に鰹出汁を味見させてくれた。
その出汁に追い鰹をするのをじっと見守る。
鰹出汁は、鰹のみの味を味わうことができる。
味が濃すぎずいい塩梅だ。
炊き込みご飯の1杯目は普通にいただき、2杯目は鰹出汁をかけていただいた。
鳥の出汁と鰹の出汁とゴボウの香りの混ざり具合が素晴らしい。
デザートは洋梨のコンポート、フォンダンショコラ、バニラアイスにアマレットソース。
食後のお茶はコーヒー、紅茶、緑茶から。
カフェインのない飲み物はなかったのは残念!
感想
地元の食材がたくさんなのが、旅行者には何よりのご馳走!
古民家の宿というと和食というイメージだったのだが、和も洋も何でもありな感じが楽しかった。
嬉しいのが、ドリンク代がすべて宿泊代に含まれていること。
地元のお酒が各種用意されているので、お酒が強い人ならもっと楽しめると思う。
お店情報
紀州原始焼 みなも (minamo)
和歌山県東牟婁郡串本町串本879-1 NIPPONIA HOTEL 串本 熊野海道
0735-67-7766
営業時間:17:00〜22:00
定休日:不定休
宿泊者以外も予約をすればお食事可能。
今回宿泊した宿の詳細と予約はこちら。Reluxのサイトです。
→NIPPONIA HOTEL 串本 熊野街道
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