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この本は、劇薬かもしれない。『幸福のための人間のレベル論』藤本シゲユキ著


今日紹介する本は、1年以上前に読んだ本だ。
慎重に読まないと誤解を招きかねない内容のため、ブログで紹介することは躊躇っていた。

タイトルは、『幸福のための人間のレベル論』。

「人間のレベル論」という言葉に、本能的に拒否反応を感じる人もいるだろう。
私自身も、人間をレベル分けするかのようなこのタイトルに違和感をおぼえた。

しかし本の内容は、大きく頷けるところが何箇所もあった。
混沌とした現状に、この劇薬のような本が救いになる人がいるだろうから、思い切って紹介する。

『幸福のための人間のレベル論』

著者は藤本シゲユキさんという、ホストから恋愛カウンセラーに転身した方だ。
しかし、この本は恋愛の悩みを解決する本ではなく、人間が幸福に生きることを解説している本である。
(だが、この本を読むことで多くの恋愛の悩みが解決すると思う)

人間が幸福に生きることを解説している本の多くは、「ワクワクすることをしましょう」とか「人の目を気にせず生きましょう」といったことが書いてある。

この本の根底にあるものもそうなのだが、この本の特徴はそこではない。

人間を9段階にフィールド分けして、自分がどこのフィールドにいるのか、周囲の人はどこのフィールドなのか、推測できるように解説しているのだ。

9段階のフィールド。13ページより引用

 

注意点として、フィールドが上の人間が人として優れているわけではないと書いてある。
しかし、「フィールドが上の人間の方が幸福度が高い生き方ができるようになり、人や社会に愛を持って貢献できるようになる」とも書かれている。
そして、フィールドが上の人間を徳が高い人として扱っているため、フィールドが上の人間を人として優れているように受け取りがちだ。

気をつけたいのは、何をもって「人として優れている」と判断するかは、人によって、フィールドによって違ってくることだ。
また、優れている人が、自分にとって必要な人とも限らない。

この意識がないまま本書を読むと、著者が言いたいことの半分も受け取ることができないので注意が必要だ。

本の内容

気になる9つのフィールドについては、著者の藤本さんが自らブログで紹介しているので、そちらに解説を譲る。

この9つのフィールドは考え方の癖をパターン化したものである。
考え方の癖は固定観念(ビリーフ)とも言い換えられる。

9つの各フィールドを大まかにわけると、「人でなし」「気づいていない」「気づいている」「悟っている」の4つのステージに分かれる。
「人でなし」と「悟っている」は文字通りで、「気づいていない」と「気づいている」の違いは主観的に物事を見るか、客観的に物事を見るかである。

人は、主観的に物事を見ているうちは、固定観念に縛られて、苦しい。
客観的に物事を見ることができるようになると、固定観念から解放され、楽になれる。

この本の半分は、気づいていないステージから気づいているステージへの移行の方法である。

客観的視点を身につけるためにはどうすればいいか。
固定観念から解放されるにはどうすればいいか。

これらの具体的な方法を知りたい人には、役に立つ本だろう。
今の自分を変えずに幸せになりたい人は、胸がえぐられるだろう。

心に残ったところ

私はこの本を読んで、人が理解し合えるときと、理解し合えないときがある理由がわかったような気がした。

同じフィールドにいる人同士は、容易に理解し合える。
しかし、フィールドが違う人同士が話すと、齟齬が生じる。

フィールドが上の人は下のフィールドの考えを想像することができるが、下のフィールドの人は上のフィールドの考えが理解できない。
おそらく、1つ上のフィールドの考えは受け入れることができるが、2つ以上離れると全く見当がつかなくなるのではないだろうか。

人は、自分がわからないものは全力で否定する。
人の話を頭ごなしに否定する人が存在するのは、これが理由なのだと思う。

フィールドが違う人の言葉は、上でも下でも苦しい。
誰かの言葉に対して、「言っていることは正しいのはわかるけど、苦しい…」と感じるときは、フィールドが上の人の言葉なのだと思う。
(そして、こうやって相手を苦しめることがあるので、フィールドの上下と人として優れているか否かは関係ないのだと思う)

この本を読むことで、自分の傾向を客観的に把握し、考え方の癖に気づくことができる。
自分とは違うフィールドの人の考え方を知り参考にすることができる。
フィールドを変えたいのであれば、フィールドが違う人の考え方を知ることで、そこを目指すことができる。

人間のレベル分けとは、かなり衝撃的な考え方だが、人が生きていく上で役に立つ考え方を知ることができる本である。

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