四ツ谷、マヌエル・カーザ・デ・ファド。ポルトガル料理は優しい料理
四ツ谷に行く用事ができた。
滅多に行かないところへの午前中の訪問だ。
せっかくなら、ランチを食べたい。
検索してみたところ、「ポルトガル料理」という言葉が目に止まった。
果たしてポルトガル人はいったい何を食べているのだろう?
そのお店に訪問することにした。
マヌエル・カーザ・デ・ファド
店の名は、マヌエル・カーザ・デ・ファド。
全く意味がわからない単語で、それだけで異国を感じて、旅行に行けない昨今にとても嬉しい。
大通りから少し奥に入り、階段を降りた先にお店はある。
店内は席と席の間隔が広い。
このご時世(2021年3月訪問)のせいなのか、元々なのかはわからないが、ゆったりとしていてありがたい。
マヌエル・カーザ・デ・ファドのランチ
訪問したのは平日。
ハンバーグや焼いたお肉や魚など、魅力的なメニューが並ぶ。
バカリャウ・コン・ナタス
私が選んだのは、バカリャウ・コン・ナタス。
こういうお店では、何が出てくるのか全く見当がつかないものに挑戦したくなるのだ。
「干し鱈とジャガイモのクリームグラタン」らしく、干し鱈はヨーロッパでよくお目に掛かる食材なので、それが嬉しい。
最初にサラダが出てきた。
ランチセットのサラダとは思えないほど、しっかりとしたサラダだ。
茹でられた麦、押し焼きになったひよこ豆、とうもろこし。
味も食感も違う雑穀が入っている。
野菜はシャキシャキしてみずみずしく、人参とオレンジのドレッシングもさわやかだ。
かぼちゃのスープは、かぼちゃの味をストレートに感じることができるシンプルな味わい。
そして本命登場!グラタンだ!
オリーブ油が香ってくる。
干し鱈が塩辛くないかと心配していたのだが、全然しょっぱくなく、魚の滋味がじわじわと感じられる。
じゃがいもはホクホクしている。
なめらかなホワイトソースも美味しかった。
食後のデザート(別注文)も気になったが、グラタンが出てくるまで少し時間が掛かったため、後ろの予定を考えて断念。
お茶は珈琲と紅茶から選べるが、私がカフェインが体質に合わないことを伝えると、ハーブティーを出してくれた。
鶏モモ肉のオーブン焼き
干し鱈のグラタンから約1ヶ月後、デザートを食べられなかったのが心残りで再訪した。
メニューは、鶏モモ肉のオーブン焼き 春キャベツとベーコンのクリームソースにした。
どうやら鶏モモ肉のオーブン焼きは定番メニューであるが、ソースが季節によって変わるようだ。
(この日は4月の頭に訪問)
前回と同じようにまずサラダが登場した。
今回も豆を潰して焼いたフレークが美味しい。
ドレッシングはリンゴと玉ねぎのすりおろしが入っていて、ハーブの香りがした。
スープは前回と同じかぼちゃのスープ。
そして、鶏モモ肉のオーブン焼き!
フワッとした柔らかい味のソースで、クリームソースにありがちなしつこさが全くない。
念願のデザートだ。
プリンとカステラとがあり、悩みに悩んでプリンを選んだ。
ポルトガルプリンと名付けられたそのプリンは、きちんと甘くてきちんと苦い。
本体の甘さとカラメルソースの苦さがどちらも存在感が強くて、料理が優しい味付けなのに比べてパンチがある。
飲み物と合わせて完成するデザートだと感じた。
感想
ポルトガル料理は、味が優しく素朴な料理だった。
欧州系の料理はバターやクリームが濃くて胃が重くなるイメージなのだが、ポルトガル料理であればその心配はいらないようだ。
豚肉とアサリの料理やカステラなど、まだまだ食べてみたい料理があるので、もう一度訪問したいお店である。
お店情報
マヌエル・カーザ・デ・ファド (Manuel Casa de Fado)
東京都千代田区六番町11-7 アークスアトリウム B1F
03-5276-2432
営業時間:月~金
ランチ 11:30~14:00(L.O)/ 14:30(Close)
ディナー 17:30~19:00(L.O)/20:00(Close)
土・祝:
ランチ 11:30~14:00(L.O)/ 14:30(Close)
ディナー 17:00~19:00(L.O)/20:00(Close)
※ご予約のないディナーは営業をお休みさせていただくことがございます。
定休日:日曜日
※営業日や営業時間は変わる可能性があります。
こちらのお店は、食べログの情報をマメに書き換えているので、事前のチェックがおすすめです。
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