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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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篠島(愛知県)をぐるっと一周してみた

先日の家島散策があまりに興味深かったので、次は篠島(愛知県)に行ってきた。

篠島は、愛知県知多郡にある、一周8km、人口1653人(2015年)の島である。
観光地として開発しようとされていた過去があり、島の面積の25%は埋立地だ。

だが、現在は、埋立地に作られたゴルフ場は荒れ果て、観光客と言うよりも釣人が訪れる島になっているらしい。

この篠島をひたすら歩いてきた。

目次

篠島を訪問

篠島には行きやすい。

名古屋から1時間ほど名鉄特急に乗って河和駅に向かう。
河和駅からは無料シャトルバスで河和港に向かう。
河和港から篠島に行く船に30分ほど乗る。
以上だ。

篠島散策

篠島港に着いた。

篠島の全体地図

港から学校まで

港の目の前に建物が密集していた家島と違い、広く真っ直ぐな道があることに戸惑った。
篠島は島の約25%の面積が観光開発のために埋め立てられているらしく、まさに港があるところが埋立地らしい。

広く真っ直ぐな道と開発されるのかどうか半端な状態の敷地

観光客がほぼいない島でお昼ごはんを食べるには予約が肝心と家島で学んだので、今回は事前に予約をした。
予約したお店も埋立地にあるらしく、道路はまっすぐ。
(お店については別記事で書く)

ランチのお店に向かう道

腹ごしらえが済んだら、散策だ。
埋立地ではない、もともとの島のところに向かう。

島に一つしか無い郵便局を見たり、猫を見たり、1988年まで船着場として使われていたところを見たりする。
篠島では、島にある八王子社の神様が犬嫌いだとされ、犬を買うことが禁止されていた時代があったらしい。
それが影響しているかどうかはわからないが、たしかに島に滞在中、犬は一匹も見かけなかったし、犬の声も聞かなかった。

路地を歩いていたら、上に登る階段を見かけた。
どこに行くのだろう?登ってみる。

突如現れる階段
登ると、そこにもまた道がある
そしてまた坂道がある

篠島には、島弘法と呼ばれる88体のお地蔵さんがある。
道を歩いていると、不意に出てくる。

島弘法。小さくてかわいい

狭い道の脇に家が立っているが、空き家も多い。
空き家の跡地にもう二度と走ることがないだろう車が置かれているのは家島と一緒だ。


役目を終えた車たち

道は入り組んでおり、家が行き止まりになってそれ以上進めない道がいくつもある。

そんな中、井戸を見つけた。
帝井と呼ばれる、親王時代の後村上天皇が1338年に篠島に滞留したときに飲料水として使用した井戸らしい。
石組みは当時のままなのだとか。
700年近く前の井戸が、そのまま残っているとは!

帝井
今でも水を汲める

歩いていると、また階段がある。
山の部分部分を切り開いて家を立てているため、折り重なるように家が存在している。

どんどん上に上がっていく

居酒屋を見つけた。
営業しているかどうか不明。
さすがに食べログにも掲載はない。

山の上だから飲みに来るのも帰るのも大変そう

貯水槽があった。
かつては島にとって、水の確保は死活問題だったそうだ。
その時代は家庭にはお風呂が無く、洗い物なども海水で行ってすすぎだけを真水で行うような生活だったらしい。

本土から海底水道で生活用水の確保ができるようになって、生活の質が著しく向上したそうだ。

新旧貯水槽。今使われているのは、左の四角いもののようだ。

更に道を進んでいく。

だんだん草深くなってきた

小学校と中学校がある。
ここの小中学校も、家島と同じく島の人口に比べて大きいものに感じる。

この学校の奥に行くと、清正の枕石という加藤清正にまつわる場所があるらしいのだが、獣道っぽくなっているので進むのは断念。
元の道を進む。

何があるのかわからないので止めておいた

海岸散策路という名の山道

学校までは道が舗装されていたのだが、そこから先は未舗装の山道になった。

山の中を進む
海の脇も進む
見晴らしがいいところもある
石碑もある
山の中にも島弘法はいる
山の切れ間から海が見えると嬉しい

繊細な生地の素敵なワンピースを着て、細い革のサンダルを履いている女性とすれ違った。
彼女は連れの男性に「この格好ではこれ以上進みたくない」と言っていたが、男性は「俺がいるから大丈夫!」と、とぼけたことを言っていた。
側に誰が付いていようとも、ワンピースも靴も傷む可能性が高い。
篠島に行く際は、汚れても構わない動きやすい服装で行うことをお勧めする。

山道を抜けて、居住可能地に戻ってきた。

居住地

再び居住地

海岸沿いの平地にも人が住んでいる。
やはり、限られた土地を有効に使うため、路地は狭い。

居住地の路地

ここの人たちはどこで野菜を買うのだろう?
と思いながら角を曲がったら、目の前に野菜が置いてあった。

朽ちている廃屋もあった。
建物を立てたら、簡単に取り壊して次を立てるというわけにはいかないのかもしれない。

そこから埋立地の方に抜け、埋め立てによって繋がれた旧小磯島と旧中手島の方も回って港に戻った。

小磯島側にある橋

篠島を巡って

約2時間ほど掛けて、篠島を歩いた。

篠島には島の面積と比較すると広大な埋立地があるが、そこにかつてあった

人が生活する島とは、現在と過去が共存している場所だと感じた。
普通に生活が営まれている隣で、過ぎ去った過去も撤去されること無く、そのまま滞在している。

かつて営業していたゴルフ場は、再開発の予定があるとされつつも何も動きがないように見える。
フェンスに覆われて雑草が生い茂るあの環境は、将来の希望なのか、それとも忘れ去られる過去なのだろうか。

黒い線が今回歩いたルート

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