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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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私がやりたいことリストを書けない理由。「どうして今すぐやらないの?」

やりたいことリスト100が書けない理由

前の記事でも書いた「やりたいことリスト100」の話だが、実は諦めきれずに何度も挑戦している。
「やりたいことリスト」で検索すると、100個書き出すコツが出てくるのでいろいろ試してもみた。

そこで気がついた。
私がやりたいことリストを100個あげるのを邪魔する、決定的な質問があるのだ。
この質問が思い浮かぶと、頭の中がグルグルと動きはじめ、やりたいことが書き続けられなくなる。

その質問はこれだ。

「それ、どうして今すぐやらないの?」

目次

やりたいなら今すぐやろうよ?

やりたいことが思い浮かぶ。
ノートに書こうとする。
でも、ワクワクしてしまって、ノートに書いている時間すら惜しんで早いところやってみたくなる。

そうすると、こういう事態が発生する。
 

ToDoリストと予定が増加する

例えば、美味しい魚が食べられると噂のあのお店に行ってみたいなあ、と思いつく。
行きたくてたまらなくなって、夫に「魚が美味しいお店があるらしいよ」と言ってみる。
「いいね、今度の金曜は?」と返事が来る。
あのお店に行きたい、というやりたいことは、あのお店に予約を入れる、というToDoに変化し、次の金曜日の予定が入る。

次に、アフリカで野生動物が見たいなあ、と思いつく。
行きたくてたまらなくなって、どうすれば行けるのだろう?と検索をする。
ネイチャーガイドさんがサファリツアーについて説明するイベントをすると聞いて、参加することに決める。
参加申し込みをするというToDoが増え、そのイベントに行くという予定が入る。

この調子で、やりたいことを思いつくたびに、ToDoリストと予定が増えていく。
あっという間にToDoリストが長くなり、翌月のスケジュールがびっしりと埋まる。

そうなると、やりたいことが思い浮かんでも、やる時間が無くなってくる。
やりたいことが今すぐにできなくてイライラしてしまう。
ワクワクするためにやりたいことリストを作っているのに、これでは本末転倒である。
 

本質を考えてしまう

こういうパターンもある。

例えば、憧れの誰かに会いたいと思う。
10代後半、私は作家の山田詠美さんの小説に随分と助けられてきた。
(『風葬の教室』『放課後の音符』『ぼくは勉強ができない』は、私が勝手に学校三部作と名付けているのだが、学校というものに違和感を感じたときに読んで救われた本である)
『熱血ポンちゃん』シリーズで、美味しいお酒や食べ物も学んだ。
(私が「アフターエイト」というチョコレートが好物なのは、熱血ポンちゃんシリーズの影響である)

山田詠美さんに会って、一緒にお酒を飲んでみたい!

そうすると、あの質問が湧いてくる。「どうして、今すぐ会いに行かないの?」
「六次の隔たり」という言葉があって、世界中のどのような人とも知り合いを6人介せば繋がるらしい。
つまり相手が誰であれ、本気になって繋がりを探せば繋がることができるのだ。

実は山田詠美さんの場合、私の知り合いが山田詠美さんの友人であり、6人探さなくても繋がることができる。
しかしその知り合いに「会わせてほしい」と頼んだことはない。自分に自信がないのだ。
もし私が、詠美さんにとって会って楽しい人ならば、知り合いも快く紹介してくれるだろう。
しかし、今の私では、緊張し、舞い上がり、何も話すことができないまま時間が経つのが目に見えている。
こんな申し訳ないお願いはできない。

そうであれば、私のやりたいことは「山田詠美さんが会って楽しいと思ってくれる人になる」かもしれない。

でも、これでいいのだろうか。
山田詠美さん好みの人間になることが私のやりたいことでいいのだろうか。
そして、詠美さんも、そんな作られた人間は好まないに違いない。

私は私なりに思考を深めて、私の人生を歩むしかない。
その過程で、ご縁があってお会いできたら、それは嬉しい。
でも、お会いできなくても、それはお互いの人生の交差点が詠美さんの著作だったということで、それはそれで悪くない。
私は詠美さんから素敵な影響を受けた。私から詠美さんには何も返せなかった。
私が何も返せなくても、詠美さんは素敵な人なのだ。何の問題があるだろう。

こんなことをウダウダ考えているうちに、「山田詠美さんに会いたい」という願いが、「私の人生を歩みたい」「そこで生まれたご縁を大切にしたい」という願いに変わる。
そして、詠美さんだけではなく、他の「誰かに会いたい」という願いも、この2つの願いによって全て置き換えられてしまうのだ。

やりたいことリストの代わりに

やりたいことを増やせない

やりたいことリストを作ろうと思っても、このような状態で、全くリストを増やせない。
それでも無理に100個ひねり出そうとすると、次のようになる。

リストを増やすために、すぐにやりたいとは思わないレベルの、半端なやりたいことを考えてしまう。
もしくは、すぐには達成しないルーチン業務(「毎日3食ご飯を食べる」「週に2回ジムに行く」)というものばかり考え、24時間では収まらないほどやることを作ってしまう。
どちらも全くワクワクしないことだ。

余計なことを考えずに、とにかく思い浮かぶまま書き連ねればいいのだろうが、このウダウダ考えることが私の個性かもしれないと思うと、それを消すのはもったいない。
「やりたいことリスト」を100個絞り出すことは諦めることにした。
 

週に2個×52週=104個

そこで思いついたのが、前回も書いた、毎週ToDoリストを棚卸しすることなのだ。
毎週やりたいことを思い浮かべて、それをToDoにして、さっさと試してみたほうが、どんどん新しいことに挑戦できて楽しい。
「やっぱりこれは違った」と見切ることもできるし、「面白い!」となったら、どんどん深めていけばいい。

1年にまとめて100個思いつくのが無理でも、毎週2個やりたいことを思いつけば、1年52週間で104個思いついたことになる。
私の場合は、これでいいんじゃないかという結論になった。

まだまだ試行錯誤中だが、わりといい方向に行っているような気はしている。

https://koto1.com/archives/6089
https://koto1.com/archives/6104

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