やることなすことうまくいかなかったら「やりたいこと」が見えてきた
ギクシャクした11月
11月は物事がスムーズに進まない月だった。
やることなすことうまくいかない…というのは大袈裟だとしても、時としてそういう気持ちになるほど、やってもやってもしっくりこないことが多くて焦ったり落ち込んだりする日々だった。
困った時の神頼みではないが、四柱推命によると、私にとって11月は「スムーズにいかないことにイライラしたり、人間関係に自信をなくしたり、健康面で疲れが出やすい時」ということらしい。
それならば早く11月が終わらないかなと願いつつも、辛いものは辛い。
しかし、11月が終わるに当たって、気がついたことがあった。
この1ヶ月で、私がこの先やりたいことがくっきりと見えてきた。
うまくいかないことばかりだったからこそ、見えてきたのだ。
バタバタした1ヶ月
8月から10月くらいまで、物事は割とスムーズに進んでいた。
そうなると、何でもできるので、ついついいろいろな仕事や依頼を引き受けてしまう。
そしてそれなりに何とかなるので、手一杯と感じつつもいろいろとやっていた。
ところが、11月になると、突然行き詰まった。
会社がトラブルに見舞われ、全社員総出でその対応に追われることになった。
体調を崩している義父に加え、義母にも病気が発覚した。
自分の時間が少なくなったことで心の余裕が削がれ、連絡不足や対応が後手に回るなどで、周囲の人に迷惑を掛けまくった。
周囲の人に迷惑を掛けてしまったという思いが、さらに自分の余裕を失わせ、ますます対応がまずくなるという悪循環が公私ともに発生した。
余裕がなくて、あれもこれも全部をやるのは無理だ、となった。
何を止めようか
余裕がなくて、あれもこれも全部をやるのは無理だ、では何を止めようか。
でも、そんな途中で止めるなんて無理だよ、どうしよう。
どうしようと悩んでいる時、この悩みには2種類あることに気がついた。
「これを止めたら、周囲の人はどう思うだろう」と考えて止められないもの。
「これを止めたら、この先続けられなくなっちゃう」と考えて止められないもの。
つまり、本当はやりたくないけれど、周囲の人に「途中で投げ出すなんて責任感ないね」と言われるのが怖くて止められないものと、本当は続けたいから途切れさせたくないものの2種類なのだ。
これに気がついたら、何を止めるべきかに迷いはなくなった。
周囲の人の目が気になって止められないと感じていたものは、止めてしまおう。
これまで協力してくれた方に迷惑を掛けてしまう結果になるけれど、でも、止めよう。
止めると決めて動き始めたら、それだけで心の余裕が生まれた。
止めることを伝えるときは心が引き裂かれる思いだったが、終わった後、体がとても軽くなった。
うまくいかないからこそ見えてくる
物事がうまく進んでいた時は、自分がやりたくないことをやっているなんて気づいていなかった。
違和感を感じる瞬間はあっても、それでもうまくやれていたので、気にしていなかったのだ。
しかし、うまくいかなくなったとき、うまくいかないなら止めてしまいたいという気持ちが湧いてきた。
「やりたい」と思っていたつもりが、その程度のものだった。
一方で、うまくいかなくなっても、それでも何とかしてやり遂げたいものがあることにも気がついた。
やり続ける方法がないかを探して、周囲の人にもお願いして、そこまでしてでもやりたいこともあった。
それまではどちらも「やりたいこと」だったのだが、うまくいかなくなったからこそ、自分の「やりたい」の本気度が見えてきたのだ。
これから
11月が終わった。
月が変わるだけで、物事がうまく流れるようになるかは分からない。
しかし、物事がうまくいかない原因の多くは、自分に余裕がないことだ。
やりたくないことを手放すことにした今、自分の余裕を取り戻しつつあることを感じる。
今回のバタバタの中で気がついた自分の気持ちを忘れずにいれば前に進めるのではないか、そういう気持ちになっている。