働くこと

生産性を上げるスキルは、会社の外にいても身につく力である

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面倒なことはどこにでもある

給与は面倒なことの我慢料?

「給与は、面倒なことを我慢してやる我慢料だ」と言う人がいる。
果たして、それでいいのだろうか。
今は、多くの仕事が機械化されている時代だ。
この先、面倒なことはどんどん機械化されて、人手がいらなくなるだろう。

給与を我慢料だと思っている人は、面倒なことをするのが仕事だと思っているので、面倒なことを無くすという発想ができない。
面倒なことを無くすと、自分の仕事が無くなってしまうからだ。
しかし、面倒なことを我慢してやり続けていると、数年後には、その仕事が機械に置き換えられ、無くなってしまうかもしれない。
仕事を失わないために面倒なことにしがみついていたはずが、結局、仕事を失うことになるだろう。

面倒なことを無くすことが、生産性を上げるということ

この先、必要なのは、面倒なことを探して無くすことができるスキルだ。
これが「生産性を上げるスキル」と呼ばれるものだ。

生産性を上げるとは、たくさんの仕事をいっぺんにするスキルを身につけることではない。
面倒なことを無くすこと、すなわち、脳と心を無駄使いを止めて快適に過ごすこと、が生産性を上げるということである。

このスキルを具体的にいうと

この、脳と心の無駄使いを止めて快適に過ごすスキルは、会社で役職についていなくても、もしくは会社勤めをしていなくても身につけることができる。

例えば、財布の中に詰まっているレシートを捨てることがそうだ。
不要なポイントカードを捨てることもそうだ。
よく使うものをまとめて取り出しやすいところにしまうのもそうだ。

財布の中にレシートが詰まっているせいで、お金が見えにくくなっていたら、お金を探すという無駄な脳の働きと、かすかにイラっとするという無駄な心の動きが生まれる。
ポイントカードがありすぎて、お店の人に「カードはありますか?」と聞かれて即答できなかったら、あったかな?と思い出す無駄な脳の働きと、次の人を待たせてしまう焦りという無駄な心の動きが生まれる。
よく使うものをしょっちゅう探しまわることも、脳と心の無駄な浪費だ。

慣れではなく麻痺

財布の中のレシートのような、日々の生活の中で何度も発生する無駄な脳と心の働きに対しては、無自覚でいることが多い。
人はそれを「慣れ」と呼ぶ。
しかし、レシートが詰まった財布で不便を感じていなかったつもりでも、レシートを捨ててみたら思った以上にスッキリして快適だった、という経験をしたことがある人がいるだろう。
慣れて不便を感じていなかったのではなく、レシートが詰まっている状態に、脳も心も麻痺してしまっていただけなのだ。

こうした麻痺した脳と心を見つけだし、快適な状態に持っていくことができるスキルが、生産性を上げるために必要なスキルである。

 

無駄を見つけるスキルの身につけ方

無駄を見つけるのは難しい

無駄をなくして、シンプルに暮らしましょう!と聞くと、なるほど、と思ってわくわくする。
捨てるのが惜しければリサイクルショップやメルカリで売りましょう、新しいものを買うときは不要なものを捨てましょうといった秘訣を知ると、実際に取り組みたくもなる。
しかし、やってみて一番難しいのは、無駄を見つけること、麻痺している脳と心を見つけ出すことだ。
そして、脳と心は機械が苦手とする分野なので、しばらく人間の出番が続く分野でもある。

無駄を見つけるトレーニング

麻痺した脳と心を見つけ出すことは、自分の脳と心の動きを繰り返し意識することで、できるようになってくる。

もし不便を感じていなかったとしても、試しに、財布からレシートを出してみる。
レシートを出す前と後の、脳と心の状態を比べてみる。
よく使うものを取り出しやすい場所に移してみる。
移す前と後の、脳と心の状態を比べてみる。
世の中でよく言われているような快適に暮らす方法を、自分に関係ないと思ってもいくつか試して、自分の脳と心の動きを感じてみるのだ。

これを繰り返すことで、自分の脳と心が麻痺しているときの感覚が分かってくる。
一度感覚を掴むことができると、その後は自然とセンサーが働き、無駄な脳と心の動きを察知することが容易にできるようになる。

 

生産性を上げるとは

生産性を上げるために必要なことは、脳と心を無駄に使うことを止めて、自分が力を入れたいものに脳と心を使うことである。
これが高いパフォーマンスをあげることに繋がる。

脳と心の無駄を察知する能力を身につけることは難しいが、この変化の多い時代にあっても、変わらず必要とあり続ける重要なスキルである。

 

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