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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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仕事で重視されるのは「実力」ではなく「信用」である

仕事は実力だけでは獲得できない

仕事の場では、実力があればいいというものではなく、信用がそれ以上に必要とされる。
「信用」には人間的な信用だけではなく、仕事における信用もある。
分かりやすい形で表面化するのが会社を辞めて独立するときなので例に挙げるが、どういったときでも「信用」が根底にないと仕事は回ってこない。

会社を辞めても顧客が付いてこない理由

こういった理由で会社を辞めるとする。
「今の顧客の大半は自分が開拓した顧客だ。顧客は自分の仕事ぶりを高く評価してくれている。それなのに会社は大して評価してくれていない。もしあなたが独立したらあなたに仕事を頼むよ、と言ってくれる顧客もいる。いっそのこと辞めてしまおうか」

さて。
実際に会社を辞めて独立したけれど、顧客は付いてきてくれなかった、というのはよく聞く話だ。
「後任の担当者より自分の方が何倍も実力があるはずなのに、なぜだ!」

それはこういうことだ。
実際はどうかわからないが、後任よりも自分の方が実力があるという前提にする。
それでも顧客が付いてこないのは、前の会社が邪魔をしているわけでもなく、顧客に問題があるわけでもなく、単に自分に信用がないからである。

「自分が開拓した顧客で、長い付き合いの中で十分に気心が知れているのだから、信用されていないことはないはずだ!」
もしこう思うなら、仕事において必要な「信用」が分かっていない。
 

目次

仕事において必要な信用とは

信用と聞いてまず思い浮かぶのは、実力があることだったり裏切らないことだったりといった人間としての信用だろう。

その他にもう一つ、仕事においての信用がある。
仕事においての信用の例を3つほどあげる。
 

実力を発揮してくれること

「自分には実力がある!」といくら叫んでも、その実力を発揮できなければ意味はない。
「実力がある」ことと「実力を発揮する」ことの違いはとても大きい。

会社というところには、多かれ少なかれ、実力を発揮するための環境が用意されている。
仕事をするために必要な道具類。
直接は必要ではないけれど、ないと困る備品類。
購入物の支払いや社会保険や税金の手続きといった、仕事の内容とは関係ない業務を代わりにやってくれる人たち。
毎月定期的に振り込まれる給与。

これらのことはあって当たり前に感じるので、サポートを受けているとは気付きにくい。
しかし、これらを全て自分で用意すると仕事にかけられる時間が随分と減ってしまう。
会社には実力を発揮するのを邪魔する人しかいないように感じていても、実は会社にいることによってサポートを受けている面も多いのだ。

いくら実力があっても、独立後もその実力を発揮し続けられるかは別の話なのである。
 

最後まで責任を取ってくれること

顧客の対応は自分一人で行っていたとしても、顧客の取引相手はあくまでも会社である。
それは、もし自分に何かあった時は、会社が取引を継続する他の人を用意するという意味である。

顧客としては、進んでいる取引が中断となることはリスクの一つだ。
会社と取引していれば、担当者が病気になったり事故にあったりしてもバックアップされる体制があると考えている。

もしその取引に不備があったとしても、会社との取引であれば、会社が最後まで責任を取ってくれると考えている。

独立をしたあとも、その体制を持ち続けることができるだろうか。
顧客はそこを見ている。
 

その取引から広がる可能性があること

もし顧客に信用されているなら、自分が関わっている取引とは別の悩みを相談されることもあるだろう。
「こういうことで困っているのだけど、何かいい方法知らない?」と聞かれた時に、会社勤めであれば「自分自身では経験がないのですが、同じ問題にぶつかったお客様がいらっしゃるかもしれないので、他の担当に聞いてみますね」といった返答ができる。
会社であれば母数が複数なので、知恵も経験も一人でいるより貯まる速度が速い。

顧客としては、問題が起きるごとに解決してくれる相手を探していては効率が悪いので、一つの会社でいろいろと面倒を見てくれるとありがたい。
既存の取引先では問題を解決できなくても、そこから違う会社を紹介してもらえるとありがたい。

一つの取引で終わらずに、そこから話が広がって多方面でサポートをしてくれる。
その可能性を感じることも信用の一つだ。
 

実力より信用

仕事というものは、実力より信用が重視される。
実力はあるが信用のない人よりも、実力は劣っていても信用がある人と取引をしたいのである。

会社の一担当者でいるうちは人間としての信用を得ることはできても、仕事においての信用の部分は会社にサポートをされている。
そこに気づかず独立をしても、顧客は付いてきてくれないのだ。

まず、顧客が付いてきてくれるかどうか以前に、実際に独立した時に顧客を引き抜くことを許されるかどうかという問題はある。
ただ、この仕事においての信用は、顧客を新規開拓する時にも必要となる信用だ。

もし独立を考えているなら、仕事で実力を発揮することだけではなく、会社がサポートしてくれている信用を、自分個人で獲得する術があるかどうかを合わせて考えた方がいい。

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