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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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夢が叶うか叶わないかが、幸せかどうかを決めるのではない

旅に行けないのは誰のせい?

古くからの友人数人と会ったときの話。

そのうち一人が言った。
「勤続10年だから5日間休みが取れて、土日と合わせて9連休取れるの。旅行に行きたいな」

どこ行くの?と聞いたら、何も考えていない様子だったので、一時帰国中の海外在住の友人が「うちにおいでよ!」と行った。

美味しいものいっぱいあるところだよね!
楽しそう、行きたいな!

ほんとにおいでよ、という誘いに、「でも、お金が…。」と友人は答えた。
遠方の友人は「LCC使えば数千円で来れるって!ホテルじゃなくて、うちに泊まればいいよ。」と言った。

「でも、長期間出掛けるのは…。」と友人は答えた。
「2泊3日でもかなり楽しいよ!」と、その土地に遊びに行ったことのある私は言った。

「でも、家族が…。」「よかったら一緒においでよ!」
「でも、子供の部活が…。」「子供はお祖父ちゃんお祖母ちゃん(近所に住んでいる)のところに泊めてもらうようにお願いしたら?」
「でも、嫌がるかも…。」「高校生でしょ?親がいない方が喜ぶかもよ!」

とうとう友人は黙り込んでしまった。

そして気がついた。
友人は旅行に行きたいのではないのだ。
夢を語りたかっただけなのだ。叶える予定のない夢を。
ただ盛り上がりたかっただけなのだ。

それなのに、旅行に行く方向であれこれ押し付けたことを申し訳なく思った。
同時に、とても悲しくなった。

これが、「9連休あるのだけど、家でゆっくりしたいから遠出はしないんだ」という話なら、「いいねいいね」と共感できただろう。
もしくは「いつかロケットに乗って太陽系惑星ツアー行きたいな」というような今すぐ叶えることが難しい話なら、夢を語り合えただろう。
 

帰り際、海外在住の友人が、ぼそっと「江戸時代は幸せだったよね」と言った。
「だってさ、鎖国だから海外旅行行けません。幕府の命令だから引越しできません、転職できません。こう言えば、やらない理由を全部人のせいにできるんだよ」
そして続けた。

「自分が夢を叶えられない理由が自分にあることを認めるのは、辛いことだよね」

目次

夢を叶えたいのなら

私がかつて勤務していた会社には、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という言葉があった。
私が入社した時には社訓ではなくなっていたけれど、そこに勤める人たちはこの言葉を大切にしていて、口伝のように教えられた。

言葉だけではなく、実践も伴っていた。
この会社では自分から動かない待ちの姿勢でいる人は、存在がないも同然だった。
その代わり、自分から動く人には驚くほどのチャンスが与えられた。

うっかり「これやってみたい」と言ったら、「いいね!やろうよ!あなたリーダーで進めて」と言われてしまうので、その場のノリで「やりたい」ということは無くなった。
けれども、本当にやりたいことに関しては、「どうすればやれるだろうか?」と考える癖がついた。

夢を叶えたいのなら、まず自分が一歩を踏み出すこと。

そうやって夢を叶えた人たちと一緒に過ごすことで、夢はぼんやりと待っているだけでは叶わないと学んだのだ。
そして、夢に向かって進んでいく幸せも目の当たりにした。

夢が叶おうとも叶わなくても

幸せなのはどちらか

叶える予定のない夢を語るのと、夢を叶えようと突き進んだけれど夢が破れるのと。
どちらも「夢が叶わない」という結果は同じだけれど、どちらが幸せなのだろう。

今の日本は、住む場所や職業を国に制限されることはない。
旅行に行くにしろ、日本のパスポートは、ビザなし渡航の自由さでは世界最強と言われるほど制限の少ないものだ。

それなのに、人の目を気にしたり常識といった言葉を持ち出したり、お金がないとか時間がないとか、たくさんの制限を探し出して自分自身に押し付ける人がいる。
それならば、他人の目に一喜一憂するけれど、大きな失敗をすることはない。
そういう人生を望む人もいる。
 

一方で、周囲の人と環境を振り切って一歩踏み出す人もいる。
そのことで、大きな失敗をするかもしれない。
けれども失敗したとしても、自分の人生を、自分の責任で、自分の足で歩み始めた事実は変わらない。
他の人の思惑や見えない圧力に左右されることなく、自らが主導権を持って自分の人生を歩くことができるのだ。
自分の失敗の責任が自分にあると認めることは、時に辛いことではあるが、その辛さを引き受けてでも自分の足で人生を歩みたいと願う人もいる。

幸せを決めるもの

叶える予定のない夢を語るのと、夢を叶えようと突き進んだけれど夢が破れるのと。
どちらも「夢が叶わない」という結果は同じだけれど、どちらが幸せなのだろう。

この質問自体が間違っている。

夢が叶うか叶わないかだけが、幸せかどうかを決めるのではない。
辛いから不幸というものでもなければ、楽だから幸福というわけでもない。

幸せかどうかを決めるのは、自分が歩みたいと思う人生を歩めているかどうかだけなのだ。

失敗したとしても、夢が叶わなかったとしても、自分が望む人生を過ごせていれば、それが幸せな人生なのだ。

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