千里香、上野で食べる羊肉の串焼き。北朝鮮国境の町の料理はスパイシー!
中国吉林省にある延辺朝鮮族自治州。
聞き慣れない名前だが、北朝鮮と国境を接している町と聞くと、一気に興味が湧く。
そして、延辺料理の店があると聞いたら、行かずにはいられない。
千里香
その店の名は、千里香。
食べログの口コミを見ると、日本人がいないだの、日本語が通じないだの、なかなか興味深い体験談が並んでいる。
ワクワクして上野駅に降り立った。
アメ横を進んだところにある入り口は、割と普通のお店である。
延辺料理
階段を降りると、異国だった。
飛び交う中国語。
さっそく店員さんの言葉が聞き取れない。
「90分制ですがよろしいですか?」とかろうじて理解し、頷く。
予約をせずに向かった平日夜7時。
空いていた最後の1席に滑り込めたようだ。
店内は賑やかだ。
あちこちに中国語…普通語だけではなく全く聞き取れない言語もだ…が飛び交っている。
メニューには中華料理と韓国料理が並ぶ。
飲み物もマッコリがある。
机の上に用意される小皿も韓国風だ。
スパイスも用意された。
周囲を見ると混ぜているので、真似して混ぜる。
さて、食べ物を頼もう。
この店の名物は羊肉串なので、これは外せない。
最低でも10本頼まないといけないということで、羊カルビ2本、千里香特別味串2本、ピリ辛羊カルビ1本、羊赤身2本、羊スジ2本、羊骨付きカルビ1本の計10本を頼む。
目の前には謎の器具がある。
そこに炭が入り、肉が並べられる。
なんと、この謎器具は、自動串焼き器だ!
ここで自動串焼き器の仕事ぶりを見てみよう。
また、音声を聞いてもらえると、この店の異国情緒が伝わるだろう。
さて、焼きあがった。
焼きあがったら、上の段に移して焦げるのを防ぐ。
食べる。
スパイスたっぷり、スパイシー!
言うところジャンクな味なのだが、それが美味しい。
お肉も、もっと美味しい羊肉を食べられる店は他にあるのを知っているが、このスパイスには、この野性味が残る肉がとてもよく合う。
夢中で串に食らいついた。
しかし、どの串がどれかは、スパイスに邪魔されてわからない。
ただ、スジだけは、固く、歯に挟まりまくったのでよくわかった。次はもう頼まない。
骨付きカルビもやってきた。
1串600円とかなり高価なのだが、美味しい!
骨から肉がさっくり離れて食べやすい。
肉以外のものも頼んだ。
空心菜の炒めもの。
にんにくと塩気がよく効いて、お酒が進む味だ。
シャキシャキとしていて美味しい。
太刀魚焼き。
韓国料理店で食べる太刀魚が美味しいので、ここでも頼んでみた。
揚げ焼きされていて身がほっくりしている。
骨に注意だ。
ニラチヂミ。
最低でも2枚から頼まないといけない。
韓国料理のチヂミとは全く違う形状のものが出てきた。
これは餡餅(シャンピン)だ!
餡餅が大好きなのでテンションが上がる!
中身はニラの炒め物がたっぷり入っていた。
翌朝になっても自分がニラ臭いと自覚できるほどたくさん入っていた。
食べたいメニューはもっとたくさんあったが、残念ながらお腹がいっぱいになってしまった。
締めは、延辺冷麺。
北朝鮮の名物料理が冷麺なのだ。
国境を接する町の冷麺も美味しいだろう。
(あとで知ったのだが、延辺冷麺は中国十大麺の一つらしい)
出てきた冷麺は麺が黒い蕎麦粉入りの平壌風!
しかし、具には千切りキャベツの浅漬け(キムチか?)が乗るなど、独特だ。
酸味がきつくなくさわやかなスープに、辛味噌で辛さを調整できる。
とても満足な食事だった。
感想
中国大陸には何度か行ったことがあるが、初めて行った1994年を思い出す店の雰囲気だった。
ざわざわと賑やかで活気と勢いに溢れている。
そうは言っても、各テーブルには店員を押すボタンがあるし、店員さんも親切だし、異国のようではあるが居ずらくはない。
一皿の量が多いので、大人数で行ってあれこれ頼むと楽しそうだ。
なお、メニューには犬肉もあるようだ。
お店情報
千里香 上野店
東京都台東区上野6-8-19 上野松島ビルB1F
03-5807-1761
営業時間:11:00~24:00
定休日:無休
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