熱海、釜つる。自分で選んだ干物を焼いてもらえる珍しい魚が食べられるお店
先日の熱海に行く予定があった。
やはり熱海に行ったら、美味しいお魚を食べたい!
そしてお刺身だけではなく、火を通した魚も大好きなので、美味しいと聞いた干物屋さんを訪ねてみた。
釜鶴と釜つる
こちらの干物屋さん、干物を売る店舗と、食事ができるお店が分かれている。
干物を売る店舗が釜鶴。
食事ができるのが釜つるだ。
この2店舗は近隣で、なんと釜鶴で選んだ干物を、釜つるで焼いてもらうことができるらしい!(焼き料金無料)
そう聞いたら、干物屋さんも覗いてみたくなる。
釜鶴
さっそく干物屋さんである釜鶴を訪問した。
店内には、美味しそうな干物がたくさん!
相模湾の名物アジやキンメダイはもちろん、鮎といった珍しい干物も売られている。
その中から、キラキラ光って美味しそうなキビナゴ、初めて見る魚のエノハ、そしてぷっくりと丸々して美味しそうなイワシを選んだ。
焼いて欲しいとお願いすると、「お店にお届けします」と言ってくれる。
お代も食事と一緒に払えばいいらしい。
名前を告げ、あとはお願いする。
というわけで、魚を選んで、後はおまかせして、食事ができる釜つるに向かった。
釜つる
干物屋釜鶴を出て左に進み、すぐの路地を入ると、そこに食事処釜つるがある。
平日の昼間、開店とほぼ同時に入ったが、店内はほぼ満席。
ギリギリで待たずに入ることができた。
椅子に座ると、「干物を頼みましたか?」と名前を確認された。
干物はすぐに焼いてもらうようにお願いした。
定食と干物
干物でお酒を、といきたいところだが、この日は時間の余裕がなく、泣く泣く諦めて、お昼らしく定食を頼むことにする。
頼んだのは、伊豆金丼。2160円。
熱海の名物、金目鯛が主役の丼だ。
金目鯛も楽しみだが、やはり自分で選んだ干物も待ち遠しい。
ついにキビナゴが登場!
すっかり焼かれてしまったが、あのキラキラした身体の面影は残っている。
さっそく、一匹。
美味しい。
噛み締めるたびに旨さがが広がる。
小さいから干すと硬くなるのではないかと思ったが、身はぷくっとしていて、全く硬くない。
次にエノハも登場!
別名ひいらぎとも呼ばれるこの魚は、日本の限られた地域でしか食べられないそうだ。
一口サイズの小さい身体を口に入れる。
ぬおお!美味しい!
薄い身体なのだが、中のワタがとろっとする。
身の甘味とワタの苦味のバランスが素晴らしい。
そしてイワシも登場!
イワシの干物はよく食べるが、ここまで丸々としたイワシは見たことがない。
さぞかし脂っぽいかと思いきや、意外にもさっぱりとした味で、身の旨さをシンプルに楽しめる。
干物を楽しんでいると、定食もやってきた。
少量ずつの三種の丼が楽しめる定食だ。
まずは、釜揚げしらす丼!
こちらの丼、なんとしらすがご飯より多い。
ぷっくりしたしらすなので、食べごたえがある。
そして、金目鯛のほぐし丼!
干した金目鯛をほぐしたものが、ご飯にたっぷりと乗っている。
干された分、金目鯛の旨味が凝縮されており、喉の奥にその旨さが広がる。
最後は、金目鯛煮付け丼!
煮汁は甘すぎることなく、魚の味が活きている。
ほろっと身離れが良く、食べやすい。
添えられている漬物は、大根にキュウリとキャベツ。ショウガにふきのとう。
バラエティ豊かなうえに、とても美味しかった。
感想
これまで旅先で美味しそうな珍しい干物を見つけても、帰る直前でもなければ泣く泣く諦めていたのだが、気になったものをすぐに食べられるのが有り難く、楽しかった。
そしてプロが焼いた干物は、焼き加減が完璧で、とても美味しい。
自分で焼くと、火が通り過ぎて中まで固くなってしまいがちだが、プロが焼くと、ふわっとしたりトロっとしたり、ここまで食感が違うのだと驚いた。
美味しくて楽しいお店だった。
お店情報
海幸楽膳 釜つる
静岡県熱海市銀座町10-11
0557-85-1755
営業時間:11:30~14:30(L.O.14:00)、17:30~21:00(L.O.20:00)
定休日:水曜日、第3木曜日
https://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220502/22000010/
https://r.gnavi.co.jp/na0p800/
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