大邸十味の1つ、タロクッパ。ハニル食堂は栄養たっぷりで滋味深い味。
韓国での朝ごはんは温かい汁物を選ぶことが多い。
移動で疲れ気味の胃腸を優しく温めてくれるからだ。
そういうわけで、大邸旅行の2日目の朝は、大邸十味の一つでもあるタロクッパ。
私はあらかじめスープにご飯が入っているクッパが好きなのだけど、タロクッパの「タロ」は別々という意味で、ご飯とスープが別らしい。
タロクッパの店はいくつかあるが、便利な場所に人気店があったので、そこを目指した。
ハニル食堂
その店の名はハニル食堂。
中央路駅のすぐ近くである。
細い脇道に入るが、外観の写真を見ておけば、すぐに見つかるだろう。
ハングル文字の看板はぱっと見では判別できないので、こういう印象的な外観の店は見つけやすくてありがたい。
ソンジタロクッパ
店に入る。
土曜の朝9時過ぎ。
店内には先客が1組。
英語は通じないようだが、「タロクッパ!」と言えば、それで注文完了。
店内が蒸し暑かったため、大型扇風機のスイッチを入れて我々に向けてくれるというサービスもあった。
ほんのひとときの間の後、ずらずらと皿が登場した。
付け合せは、ニラと海苔とにんにく!
キムチは、白菜とカクテキ!
そして、タロクッパ!
タロクッパを口に入れた瞬間は、さっぱりしてるかと思った。
だが次の瞬間、よく煮込まれた具材からでた出汁が混じりあった複雑な旨味が、舌の上に広がった。
これは旨い。
ニラとニンニクを入れるとコクがでる。
ご飯にタロクッパをかけ、海苔を混ぜ込むと、あまりの美味しさにいくらでも食べられそうだ。
そして、もう一つ置かれた、謎のこのお椀。
中身はソンジ。
牛の血を固めたものらしい。
レバーのようなものを想像しながら、ソンジを口に入れる。
あれ?レバーとは全然違う。
食感はプルプルとしていて、寒天というかゼリーというか。
味はほとんどしないため、美味しいとも不味いとも言い難い。
不味くはないが、美味しくもないため、大量に食べるのは少ししんどい。
でも血の塊、つまり鉄分の塊だと自分に言い聞かせて、がんばって食べた。
こちらのキムチは、発酵が進んでおり、酸味が強く、辛さ控えめ。
こちらも身体に良さそうである。
お腹いっぱい食べて一息ついていたら、食後のお茶を出してくれた。
甘いニッキ茶だった。
シナモンではなく、あえて「ニッキ」と言いたくなる、ニッキ飴を溶かしたような味で食後のデザートのようでもあった。
感想
野菜も肉もたっぷり取れるタロクッパ。
牛の血にキムチにシナモンと、これでもかと身体に良いものが出てくるのは、韓方の町大邸だからか?
滋味深い味でとても美味しく、さらに栄養価も高そうで、一石二鳥の得した気分になれる朝ごはんだった。
なお、1人8000W(この日のレートで720円)
お店情報
ハニル食堂
ハニルシッタン / 한일식당
大邱広域市 中区 慶尚監営キル 112-1
(대구광역시 중구 경상감영길 112-1)
営業時間 7:00~21:00 ※早期閉店あり
休業日 第1・3日曜、旧正月・秋夕(チュソク)の連休
大邱旅行記
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