NIPPONIAHOTEL串本熊野街道・園部201の室内。築109年の古民家ホテルの畳敷きのお風呂にびっくり
街にある古民家に泊まれるホテル、NIPPONIAホテル。
今回宿泊する園部邸はもともと園部さんの家らしい。
「園部」という表札が出ていた。
園部邸は、フロントを兼ねているカフェと、宿泊施設が2室ある。
我々夫婦が選んだ「園部邸201」という部屋は、定員2名の小さい方の部屋だ。
ついに築109年の古民家の鍵を受け取り、門を開ける。
門のすぐ奥には立派な玄関がある。
期待が高まる。
NIPPONIAHOTEL串本 園部201の室内
築109年ということで、どんな建物か期待と不安が半々だったが、目の前にあるのはとてもきれいなスペースだった。
居住スペース
玄関を入って右手。
庭に面していて、いわゆる縁側なのだろうか、という場所がくつろぎスペースになっている。
そこから一段上がったところに8畳の広さの寝室がある。
畳の直線とベッドの直線が、すっとしていて気持ちがいい。
ベッドはどちらもダブルの大きさで、ゆったりと過ごせる。
ベッドの脇には洋服掛けにも使えそうな素敵なものが。
ベッドの隣は日本の和室という感じの収納スペース。
幼い頃、自分の家にあったものは時代遅れに感じていたのに、今見ると、素敵に感じるのは年齢のせいか、旅先の高揚感のせいなのか。
トイレ
築年数が古い建物で心配なのは水回りだ。
しかし、この部屋の水回りは完全にリフォームされていた。
最新型のトイレである。
トイレに併設の手洗いスペースもすっきりとして美しい。
お風呂
こちらのホテルは、お風呂は各部屋ごとにある。
温泉ではなく、自分でお湯を溜めて入るタイプだ。
ガラス扉を開けて驚いた。
畳敷きの広い部屋に、バスタブとシャワーがあったのだ。
広い部屋とお風呂。
畳敷きとお風呂。
あまりに非日常過ぎて、思考が追いつかない。
バスタブはゆったりしている。
ジャグジー付きだ。
ライトまで点灯する。
アメニティはマークス&ウェブ。
シャワーコーナーには、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、無香料のボディーソープの4種類が備えられている。
体を洗うスペースと地続きで洗面スペースもある。
ここを脱衣スペースとしても使うようだ。
下に敷かれている畳は、ナイロン製の浴室用畳らしい。
友人曰く、滑りにくく、子供が転んでも怪我をしにくいので旅館などで人気が出ているそうだ。
ナイロン製畳はふわふわとしており、大人にとっても歩きやすい。
タイルのように冷たくならないので、寒い季節にありがたい。
ただ、畳を濡らすことに、どうしても罪悪感がある。
畳の上に石鹸の泡を流すなんて、言わずもがなだ。
恐る恐る身体を洗い、髪を洗っているうちに、親の目を盗んでイタズラをしているような子供の気分になってきた。
はしゃぎたくなる。
そう言いながらも、畳が濡れる範囲をなるだけ小さく収めようとする自分の小心者さに苦笑いがこぼれる。
この行ったり来たりする気持ちも楽しい。
お風呂だけでもかなり非日常感があって、たっぷりと堪能した。
アメニティ類
シャンプー類がマークス&ウェブだったことは、お風呂のところで紹介したが、それ以外もマークス&ウェブのアメニティが用意されていた。
洗面台
トイレの隣の手洗いスペースに置いてあるハンドソープもマークス&ウェブ。
お風呂場
そしてお風呂場の入り口に用意されているアメニティもマークス&ウェブ。
ボトルで置いてあるのはハンドローションと髪の静電気を防止するスプレー。
小分けのパッケージは、クレンジング3種(オイル、ミルク、ローション)と化粧水とクリーム。
なお、タオルもマークス&ウェブの竹繊維のふわふわのものだった。
巾着袋
ベッドの上には巾着袋が用意されていた。
こちらの中身は、マークス&ウェブのシェーブローションと洗顔料、歯磨きセット、カミソリ、プラスチックのヘアブラシ、身体を洗うタオル。
冷蔵庫の飲み物たち
こちらの宿は、部屋にある飲み物類が、ほぼ全部宿泊代に含まれていた。
駅からこの宿に着くまでの間、コンビニが一切なかったので、宿の方で飲み物を用意してくれる心遣いがとてもとてもありがたかった。
無料の飲み物(多種類)とアイスクリーム
追加料金なしでいただけるのはこちら。
コーヒーメーカーがあって、入れたてのコーヒーを飲むことができる。
冷蔵庫の中身もこちらは宿泊費に含まれている。
上の段は、柚子ジュース、地元の日本酒(カップ酒だが純米吟醸)、エビスビール。
下の段は、水と炭酸水とウィスキー。
そして、冷凍庫。
氷に、なんとハーゲンダッツまで用意されている!
有料の飲み物
浴室にも冷蔵庫があって、そちらの中身は別料金だ。
有料の冷蔵庫の中身には、ロゼと白のシャンパンが入っていた。
感想
築109年の古民家といえども、中身はフルリフォームされていて、とても快適だった。
扉や梁の高さが低く、身長が175cmを超える人であれば頭をぶつけないように気をつけないといけないだろうが、164cmの私は全くストレスを感じなかった。
これまでもいくつか古民家を改築した宿に泊まったことがある。
中には歩くたびにミシミシと音がしたり、季節を問わず虫と同居しているような宿もあったのだが、こちらは全く古さを感じさせない宿だった。
古さを求める人には物足りないかもしれないが、古民家の雰囲気を味わいつつも快適さを妥協したくない人にとっては、とても満足度が高い宿だろう。
今回宿泊した宿の詳細と予約はこちら。Reluxのサイトです。
→NIPPONIA HOTEL 串本 熊野街道
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