「達成欲」の特徴は?活かし方は?英語名は?【ストレングスファインダー】
ストレングスファインダーの「達成欲」という資質。
実行力の資質の1つです。
ストレングスファインダーの「達成欲」にはどういう特徴があるのかを見ていきましょう。
※注:
ここでの説明は、資質が単体のときの性質の一例です。
実際は、資質の現れ方は一人一人違うので、参考程度に見てください。
他の資質との組み合わせや資質が存在するポジションによって、発現の仕方は変わるのです。
「達成欲」の英語名
ストレングスファインダーはアメリカで生まれたテストです。
なので、まず、アメリカでは「達成欲」がどう表されているかを見てみます。
ストレングスファインダーの「達成欲」はアメリカ版では「Achiever」。
辞書には「勝者・成功者」といった書かれ方をしていますが、「成し遂げる」を意味する「achieve」に「する人」を表す「er」が付いているため、「成し遂げる人」の方が本質に近いです。
「達成欲」の特徴
「達成欲」は、物事を最後までやりきる資質です。
力を発揮するときと、暴走して困ったことになるときを見てみます。
力を発揮するとき
「達成欲」は大量の仕事をどんどん片付けていく資質です。
この場合の「仕事」とは会社の仕事だけではなく、家の用事などプライベートな事柄も含まれます。
達成欲さんはスタミナたっぷりです。
じっとしていることが苦手で、やるべきことを片っ端から片付けていきます。
「その仕事は明日でもいいから、今日は帰ってもいいよ」と言われても、キリのいいポイントまでやりきりたい達成欲さんにとっては余計なお世話。
やるべきときには、睡眠時間を削ってまでも、自分のペースで仕事をすることを望みます。
達成欲さんは物事をやり終えたときの達成感を知っていますが、そこで満足はしません。
また新たな挑戦を目指して、すぐに新しいことをやり始めます。
また、スケジュールがびっしり埋まっているような、やることがたくさんあるときに活き活きします。
逆に、やることがないと時間を無駄に過ごしているような気持ちになって不安になります。
体力がある人が多いため、ぼんやりと休憩する時間を必要としない傾向があります。
そういうタイプの達成欲さんは休みの日にも予定をたくさん詰め込みます。
並外れたパワーで、ぐんぐんとやることを片付けていく。
これが「達成欲」の本質であり、「実行力の資質」である理由です。
暴走すると…
一方、「達成欲」が暴走すると、どうなるでしょうか。
「達成欲」は疲れ知らずで働き者の資質です。
目の前に積み重なる仕事の山にも果敢に挑んで終わらせていきます。
しかし、そのことを「なぜ他の人はやらないのだろう?」と感じるようになったら要注意です。
達成欲のパワーは他の人に真似できるものではありません。
暴走を抑えるコツは次の「活かし方」を参考にしてください。
「達成欲」の活かし方
「達成欲」は努力家で働き者の素晴らしい資質ですが、暴走すると自分も他人も苦しめてしまいます。
「達成欲」の暴走を抑え、プラスの方向に進むには、自分のパワーについてきちんと認識することが大切です。
自分が「達成欲」を持っている場合
「達成欲」は他の人が疲れて動けないような場面でも、前進できる資質です。
やるべきことをやり遂げるまでは、必死で食らいつきます。
その分、達成欲さんは、目の前のやるべきことに気持ちが向きがちです。
目先のやるべきことを片付けるのに夢中で、長期のビジョンを忘れてしまうことがあります。
そういうときは、やらないことリストを作るのも効果的です。
達成欲さんはやることリストを作るのが好きですが、そのときに優先順位付けをするのです。
ずらりと並んだやることリストの中からやらないことを決め、その代わりに長期のビジョンを実現するためにやるべきことを加えます。
何でもかんでもやれてしまうので、やることとやらないことを明確にしないと、ただの何でも屋さんになってしまうのです。
また、自分自身が人間だということも忘れないようにしてください。
達成欲さんは、自分の心身にダメージがあっても、それでもやり遂げようとしてしまいます。
自分の体が思うように動かないときは、限界を超えているときです。
そういうときは、きちんと食事をして眠ることが、物事をやり遂げるための近道となります。
他の人がなぜやり遂げようとしないのか、不思議に思うこともあるでしょう。
それは他の人にやる気がないわけでも能力がないわけでもなく、あなたが人並み外れたパワーを持っているからなのです。
大多数の人は、疲れたら休みます。眠いと頭が働かなくなります。お腹が空いたら動けなくなります。
これが人間としての当たり前だと理解することが大切です。
他の人に自分と同じ働きを求めても無理だと理解しましょう。
働き続ける達成欲さんを見て、周囲が勝手に「私にはできない…」とプレッシャーを感じることもあります。
特に自分が上司の場合は、「私は好きでやっているだけだから、真似しなくていいからね」と部下に声を掛けてあげてください。
達成欲は、パワフルな資質です。
このパワーを効果的に使うことで、大きな成果が得られます。
パワーの無駄遣いをしていないかを意識することで、達成欲さんは飛躍します。
身近な人が「達成欲」を持っている場合
達成欲さんは、働き者です。
大量の仕事をこなし、責任を持って成し遂げる、とても頼もしい存在です。
そんな達成欲さんを見ていると、「働きすぎでは…?」と心配になることもあるでしょう。
しかし、達成欲さんにとって、働くことは喜びです。
働くことを止めるのではなく、感謝と労りの言葉でねぎらいましょう。
ただし、パフォーマンスが激しく落ちていたり、普段しないようなミスをしたり、目が据わっていたり、呂律が回らなくなったりしているときは、明らかに限界を超えています。
限界を超えても自分を止められなくなっている可能性があるので、その場合は代われるところは代わったり、強制的に休ませたりして、周囲が止めてあげてください。
なお、達成欲さんから仕事を取り上げると、自分をダメな人間に感じて落ち込んだりするので、能力がないのではなく休息が必要なんだとしっかりと説明しましょう。
近くに達成欲さんがいる場合、働きまくる達成欲さんを見て、引け目を感じることがあるかもしれません。
でも、このパワーは達成欲さん独自のものなので、同じように働けない自分にがっかりしなくて大丈夫です。
普通の人間として、休息はしっかり取りましょう。
達成欲さんに自分と同じように働くことを求められた場合。
無理に達成欲さんの真似をしたら潰れてしまいます。
「無理です」と言えるなら言いましょう。
言えないときはこの記事を見てもらうなどして、達成欲さんが常人ではないパワーを持っていると理解してもらいましょう。
「達成欲」について、まとめ
「達成欲」は、働き者のパワフルな資質です。
達成欲さんの働きぶりで事業が前進していきます。
しかし、達成欲さんは、自分と他人に厳しくなりがちです。
疲れたときに休む自分を、人間らしいと許してあげましょう。
動けない他の人を見守る余裕を持ちましょう。
自分が何のためにそれをやっているかを見失わないことが、達成欲を活かすために重要です。
ただやるべきことをこなすだけではなく、目的を意識することで飛躍する資質です。
※このブログにおけるクリフトンストレングス(ストレングスファインダー®)に関する解説は、しずかみちこ独自のものです。
Gallup認定ストレングスコーチとしての知識をベースにしていますが、個別セッションにて多くの方の資質にじっくり向き合った経験と、カウンセラーとして得た心の知識を組み合わせ、より理解しやすいように踏み込んだ解説をしています。
Gallup社の承認を受けたものではない点、ご了承ください。
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