「目標志向」の特徴は?活かし方は?英語名は?【ストレングスファインダー】
ストレングスファインダーの「目標志向」という資質。
実行力の資質の1つです。
ストレングスファインダーの「目標志向」にはどういう特徴があるのかを見ていきましょう。
※注:
ここでの説明は、資質が単体のときの性質の一例です。
実際は、資質の現れ方は一人一人違うので、参考程度に見てください。
他の資質との組み合わせや資質が存在するポジションによって、発現の仕方は変わるのです。
「目標志向」の英語名
ストレングスファインダーはアメリカで生まれたテストです。
なので、まず、アメリカでは「目標志向」がどう表されているかを見てみます。
ストレングスファインダーの「目標志向」はアメリカ版では「Focus」。
「焦点」「集中」といった意味を持つ言葉です。
ストレングスファインダーの「目標志向」とは、目指すところをしっかり見つめて目を逸らさない資質なのです。
「目標志向」の特徴
「目標志向」は、目標を定め、目標達成に向かって邁進する資質です。
力を発揮するときと、暴走して困ったことになるときを見てみます。
力を発揮するとき
目標志向は、目標に向かって熱心に打ち込む資質です。
目標に向かって没頭してやり抜きます。
目標志向さんは、目標を決めたら、その目標に向かうことを優先します。
自分の行動が目標に近づくために必要かどうかを判断し、目標に近づくことなら力を入れて行い、そうでなければやめます。
目標達成を念頭に置いてやるべきことの優先順位を決め、その通りに行動します。
そのため、目標が定まるまでは何をしていいかわからずにオロオロしていますが、目標が決まった途端、別人のように動き出します。
目標志向さんは目標から目を離しません。
むしろ、他の人が目標を忘れてしまったり、気が散って脇道に逸れようとしていることに気が付いて、目標を思い出させようとします。
会議の場などで、議論が違う方向にそれると、本筋へ連れ戻します。
チームが目標に向かって進むことができているかを見て、目標達成に必要ではないことをしようとしているときは止めさせます。
「目標志向」の役割は、自分やチームが目標に向かって進めるように、やるべきことを決め、実行することです。
これが「目標志向」の本質であり、「実行力の資質」である理由です。
暴走すると…
一方、「目標志向」が暴走すると、どうなるでしょうか。
目標志向は、目標を決めると、そこに向かってまっしぐらに進む資質です。
目標を達成することで頭がいっぱいで、その過程を楽しむことを忘れてしまうこともあります。
暴走を抑えるコツは次の「活かし方」を参考にしてください。
「目標志向」の活かし方
「目標志向」は一度決めた目標に向かって邁進する資質ですが、暴走すると、目標しか目に入らず、それ以外のものを疎かにしてしまいます。
「目標志向」の暴走を抑え、プラスの方向に進むには、特徴をよく知ることが大切です。
自分が「目標志向」を持っている場合
「目標志向」は目標に到達するまでやり抜く資質です。
より早く目標に到達できるように、優先順位を定めて取り組みます。
目標志向さんは、目標に向かって進みます。
つまり目標がないと、どこに進んでいいかわからなくなります。
目標志向さんにとっては、まず、目標を定めることが大切です。
よく「やりたいこと100リストを作りましょう」と言われますが、やりたいことリストは目標志向さんにぴったりです。
これといった目標がないという人こそ、自分がやりたいことを書き出してみましょう。
自分がやりたいことを具体的に書き出すことによって、なんとなく過ごしていた日々がやりたいことのために向かって進む日々に変わります。
また、目標を立てて逆算してやることを決めていく方法も、目標志向さんのために作り出されたと言っても過言ではないほど、目標志向さんにぴったりです。
目標を明確にすればするほど、日々の行動が変わります。
ポイントは、期限を決めることと、進捗を確認できる指標を作ることです。
期限がなく、進捗の確認指標がない目標…例えば「毎日楽しく過ごす」など…では、目標志向に火をつけるには物足りません。
例えば毎日楽しく過ごしたいのであれば、全90ページのノートを買って来て「毎日その日楽しかったことを1ページずつ書いて、3ヶ月後に楽しい思い出ノートを完成させる」といった目標にすると、期限が明確になりますし、進捗状況もノートの残りページでわかるため、効果的になります。
目標達成に夢中になりすぎて、他のことが疎かになってしまう場合があります。
目標を立てる時にサブ目標も意識してください。
目標が「3ヶ月以内に売上500万を達成する」だとしたら、サブ目標が「3ヶ月後に家族と一緒にお祝いする」といったものです。
3ヶ月後に家族にお祝いしてもらうためには、家族をないがしろにしていてはいけません。
サブ目標を立てることで、家族にどうやって理解してもらうかも考えながら行動するようになります。
目標志向さんにとって大切なものは、やりたいことを明確にして、期限と達成指標を決めることです。
これが明確になっていないと疎かになるし、明確になっていれば、複数の目標も意識して動けるようになります。
身近な人が「目標志向」を持っている場合
目標志向は、目標を立て、チームを目標達成に導くことができる資質です。
目標達成のためにやるべきことを決め、それらを行う優先順位を決め、チームが目標から逸れたら、本筋へと連れ戻します。
組織の目標を目標志向さんと共有することで、目標志向さんの動きはとても良くなります。
期限とマイルストーンが明確であれば、目標志向さんは自走できます。
なお目標を共有しなかった場合、自分では目標を決めないタイプの目標志向さんだと動きませんし、自分で目標を決められるタイプの目標志向さんは勝手に目標を決めて動き出します。
そのため、目標と期限とマイルストーンを目標志向さんと共有することは、目標志向さんの力を最大限に活かすために、何よりも大切です。
また、目標志向さんが既に自分の目標を持っている場合、その目標と組織の目標の共通点を見出すことができると、目標志向さんの成長が加速します。
「目標志向」について、まとめ
「目標志向」は、目標を定め、目標達成に向かって邁進する資質です。
自分自身だけではなく、チームを目標達成に導くことができる、頼りになる資質です。
※このブログにおけるクリフトンストレングス(ストレングスファインダー®)に関する解説は、しずかみちこ独自のものです。
Gallup認定ストレングスコーチとしての知識をベースにしていますが、個別セッションにて多くの方の資質にじっくり向き合った経験と、カウンセラーとして得た心の知識を組み合わせ、より理解しやすいように踏み込んだ解説をしています。
Gallup社の承認を受けたものではない点、ご了承ください。
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