上野・北畔で山菜の天ぷらを。季節の味が楽しめる昭和情緒たっぷりのお店
普段は揚げ物はあまり食べないのだが、山菜の天ぷらは大好物だ。
毎年春になり外食したときに、山菜の天ぷらがあると必ず注文する。
ところが昨年(2020年)は、春先に緊急事態宣言が発令されて外食ができなかったため、山菜の天ぷらを食べ損ねてしまった。
今年こそは何としてでも食べたいものだ。
以前だったら、春先は外食の機会も多かったため、たまたま入ったお店に山菜の天ぷらがあれば注文していたのだが、今のこのご時世は外食の機会自体がほぼ消滅した。
それなら狙って行くしかないと、山菜の天ぷらが確実に置いてありそうで、なおかつ近所の店を探したところ、良さげなお店が見つかった。
北畔
上野のアメ横にある北畔。
アメ横と言えば、安くて美味しく、店によっては日本語が通じない怪しげな雰囲気、というイメージなのだが、この北畔は純和風な居酒屋らしい。
行ってみると、小料理屋にも近い佇まいのお店であった。
時期は4月の頭。
早すぎやしないか心配だったが、店頭の看板には「山菜の天ぷら」の文字がある!
土曜日だったが、開店時間と同時に入店したのが良かったのか、予約がなくてもすぐに入ることができた。
店内はおばあちゃんの家のような懐かしさを感じるバブル期以前の昭和の雰囲気で、とても私好みで居心地がいい。
北畔の酒のつまみと料理
まず田酒から。
お通しの魚がとてもいい色に煮上がっている。
ニシンの切り込み。
ニシンが口の中に入れるととろけて、コクがあって美味しい!
日本酒のアテとして最高!!
ニシンの切込みがあまりにも美味しかったので、酒の肴盆(六種盛)と書かれたものを注文した。
小松菜の煮浸し、もずく、しらたきのタラコ和え、ニシンの切込み、とんぶりとかに味噌、つぶ貝の六種類だ。
どれも美味しかったが、特にとんぶりとかに味噌が素敵だった。
かに味噌の濃厚さがあっさりとしたとんぶりに中和されて、これだけあればいくらでもお酒が飲めそうである。
そして、待っていました、山菜の天ぷら!
ふきのとう、タラの芽、ウド、行者にんにくだ!
春の香りに幸せを感じる。
予定にはなかったが、メニューを見て美味しそうだったので、つい頼んでしまったものがある。
早摘みワカメと真牡蠣のしゃぶしゃぶだ。
ワカメと牡蠣ならお腹いっぱいでも食べられるだろうと思ったら、良い方にアテが外れて、大量の食材が並べられた。
わかめと牡蠣はもちろん、豆腐、えのき、菜の花、春菊、芹、豚バラ肉、ネギ…。
出汁の良さと相まって、非常に美味しいのだが、ここまでで結構酔って、結構お腹いっぱいで、苦しくなってきた。
この出汁で雑炊をしたら美味しかっただろうに、そこまで行けなかったのが無念でたまらない。
なお、あまりに満腹すぎて、肝心なお鍋の写真を撮るのを忘れてしまったようだ。
感想
まさかアメ横の中に、旬の食材をじんわりと楽しめるお店があるとは思ってもいなかった。
値段は二人で1万円超と、アメ横価格ではないが、納得の値段だ。
鍋は季節によって変わるらしい。
冬の雪見鍋が人気と聞いて、また冬に訪問したくなってきた。
お店情報
北畔
東京都台東区上野6-7-10
03-3831-8759
営業時間:17:00~22:30(L.O.22:00)
定休日:日曜日(8月のみ日月休み)
※新型コロナの影響があるうちは変更になっていると思います。
WEB上の情報が最新とは限らないので、事前に電話確認をするのが一番確実そうです。