ずっと行きたかった念願のsioで、バースデイ・ランチディナー!
代々木上原にあるsioというレストランのことを知ったのは、このnoteがきっかけだった。
sioのシェフである鳥羽周作さんが書いたnoteなのだが、タイトルの「戦略とロジック」に惹かれた。
料理という感性がモノをいいそうな分野で戦略とロジックを語るとは!
実際読んでみると、美味しさや感動をロジックで解説している。
理屈っぽい私は一瞬で撃ち抜かれた。
sio
noteを読んだ後、美味しいもの好きの友人もsioを絶賛していたこともあり、どんどんとsio熱が高まっていったが、何せ予約が取れない。
ところが、このコロナ禍、sioで新たな挑戦が始まった。
夜の営業時間が短縮した代わりに、朝や昼にディナーコースを提供することにしたのだ。
夜のコースは直ぐに予約が埋まるが、平日昼間ならまだ予約が取りやすいのではないか。
狙いは当たり、ついに憧れのsioに行く日がやってきた。
鳥羽さんのコース
当日、時間通りにお店に到着。
お店の方が温かく迎え入れてくれる。
緊急事態宣言中によりアルコールの提供はないが、凝ったノンアルコール飲料の用意がされている。
(ノンアルコール飲料のペアリングもあるのだが、私がカフェインが合わない体質なのでペアリングは断念した)
一品目はスープだった。
目の前に置かれたのは透明な澄んだ液体。
ガスパチョらしいが、私の知っているガスパチョとは全く別物だ。
しかし、飲むとガスパチョ!
味はガスパチョだ!
バルサミコ酢がアクセントになっていて、食欲が刺激される。
2皿目はsioのスペシャリテ、馬肉のユッケ。
一番下がしっかりと歯応えのあるラスク。
その上に会津若松の馬肉のユッケ。
更にクミンを効かせたビーツのサラダが載っている。
次は、ズッキーニの緑のサラダ。
焼いたズッキーニの上に、チーズとアボカドが乗り、フェンネルとミントが香りを重ねてくる。
フォアグラのクレープ包み。 サマートリュフ添え。
フォアグラがふわふわ。
冷製トマトのカッペリーニ。
ミョウガやショウガが爽やか。
(写真は撮り忘れ)
鮎のコンフィ。
きゅうりの青臭さが鮎のクセを消す。
また、イチジクは内臓や頭のところに添えられていて、苦味を消す。
おかひじきや枝豆もアクセントになり、あらゆる食感とあらゆる旨味がお互いを引き立て合うさすがの一皿だ。
エゾシカのロティ。
白いのはセロリのピューレ。
赤ワインソースにはブルーベリーが佇んでいる。
エゾシカはとてもジューシーだった。
選べるパスタは、追加料金をお支払いしてウニを選んだ。
ウニの濃厚さに大満足。
ここで誕生日のプレートを用意していただいた。
WEBで予約をすると、記念日か何かを回答する欄があるので、そこに私の誕生日だと伝えておいたのだ。
食事に戻る。
お口直しのグラニテ。
グラスの底にはパンナコッタ。
パッションフルーツにパイナップル、オレンジ。
そこにビールのグラニテが乗る、小さな器の中にあらゆる味覚が詰め込まれている。
デザートは、ブリア・サヴァランというチーズのアイス。
塩気と甘さと、滑らかさとクランチのザクザクさと、これも楽しい。
最後にルイボスティーとチョコレートをいただいて、ランチコースは終了となりました。
感想
お昼に食べるディナーコース(正餐)というコンセプトという名のごとく、皿数はディナーだけれども、軽めのお皿が多くて、ディナーを食べた後のような「胃が重くて何もしたくない…」という状態にはならなかった。
とはいえ、sioらしい、五味と五感の折り重ねはこれでもかというほど堪能できる。
クリームやら肉の塊やらが重く感じるお年頃には、通常のディナーコースよりこちらのほうがありがたいかも。
そして面白いと思ったのが、WEBで予約をするときに、クレジットカードを登録しておくと、お店ではサインも何もなしに自動的に決済をしてくれること。(決済と同時にメールが届く)
このシステム、接待のときとかにスマートに払うことができて、使い勝手が良さそうである。
お店情報
sio
東京都渋谷区上原1-35-3
03-6804-7607
コロナの影響で定休日や営業時間が変わるので、サイトを要確認!
こちらのサイトで予約ができて、とても便利。