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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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自分のやりたいことを最優先にする生活を一ヶ月送って気がついたこと

自分にとって一番重要なことをまず最初にスケジュールに入れ、それ以外のことはその後にスケジュールに入れていくように。とは、何度も聞いたことはある。
頭で分かっていてもなかなか実行できず、やるべきことに追われてやりたいことを後回しにする日々を過ごしていた。

『7つの習慣』を読んだことがある人なら、「ああ、第2領域を最優先する話ね」とピンとくるだろう。この記事は、『7つの習慣』の中の第3の習慣「重要事項を優先する」を図らずも実践することになった1ヶ月の感想である。

目次

野球まみれの1ヶ月を送ることを決意した理由

2021年10月、応援しているプロ野球の球団の優勝争いが激化していた。ここ数年、優勝争いどころか最下位争いをしていたチームだ。

もし優勝するなら、25年ぶりのこと。
これは盆と正月が25年分いっぺんに来たような騒ぎである。

こんなことは滅多にないので、11月は野球を最優先にして過ごすことにした。
どうせ、仕事も手に付かなくなるだろうから、いっそのこと思い切って野球に舵を振り切ろうと思ったのだ。

プロ野球の試合は、主に平日の夜と土日に行われる。
私の仕事のお客様は会社員の方が半分以上なので、平日の夜と土日を野球に捧げると、どう考えても収入は減る。

それでも「私は何のために生きているのだろう?」と考えたところ、「野球を見るため」という答えが浮かんだ。
贔屓チームの25年ぶりの日本シリーズを掛けた戦いを見逃すのなら、生きている意味はない。
しかも、また次の優勝まで25年も待たされるとなると、今47歳の私は72歳。
それまで生きている保証も、長時間野球を見続ける体力がある保証もない。
迷う余地はなかった。

そこで、既に決まっている仕事は全力でやり、新規の仕事については、試合観戦に支障のないもののみ引き受ける、という11月を過ごすことにしたのだった。


実際のところ、ありがたいことに仕事については平日昼間でも構わないという連絡を続々といただいて、今年一番の仕事量となった。
しかし、どんなにスケジュールが詰まっても、野球を最優先にするという誓いは破らなかった。
まず野球のスケジュールがあり、次に仕事があるという順番を頑なに守った。

11月のスケジュール

11月のスケジュールをざっと振り返る。

第1週目は、比較的余裕がある一週間だった。
野球に関しては予定がなかった。
ロッテと楽天がクライマックスシリーズを戦う様子をテレビでチェックしつつ、第2週目以降にやるべきことで前倒しできるものを進めていった。

セリーグでは巨人とヤクルトが最終争いをすることになったので、日本シリーズのセリーグ主催試合は東京で行われることが確定した。

オリックス優勝
10月末のリーグ優勝時のもの。オリックスが新聞一面を独占する日が来るなんて!

第2週目は、決まっているスケジュールをひたすらこなす一週間だった。
CSファイナルステージスタート。
私の大阪遠征もスタート。

平日日中は毎日仕事が入り、大阪でも日中は仕事を入れていた。
東京の対面の仕事もあったので、大阪から東京の会場に直行もした。

オリックス優勝
祝!CSS突破!胴上げに慣れてないせいか、中嶋監督が怯えて頭を守ってる

第3週目は、目まぐるしく変化する状況に臨機応変に対応し続けた一週間だった。

日本シリーズ進出決定で、そのチケット取りに明け暮れた。
CS進出は10月の段階で分かっていたのでチケットの発売に余裕はあったが、日本シリーズは直前までどのチームが出るかわからないため、発売スケジュールも非常にタイトだ。
しかもコロナ禍で入場者数に上限があるため、なかなか取れない!

ファンクラブ先行、ワクチンパスポート先行、ぴあ先行、ローチケ先行、イープラス先行とあらゆる手を尽くし、それでも手に入らなかった分はダブった分と交換してくれる人を探し求め、それでも手に入らなかった分は一般発売の早い者勝ち争奪戦に友人の手を借りて参戦し、何とか全7戦手に入れることができた。

この週も平日日中は毎日2〜3本の個別セッションの依頼が入り、その合間の時間は全てチケット取りに費やした。
なぜかこの週は「今日セッションできませんか?」という急ぎの依頼が多かったのが仕事に関しては印象的だ。(普段はほぼゼロ)

そして週末は大阪で日本シリーズがスタートした。

オリックス優勝
日本シリーズ初戦は2点ビハインドからのサヨナラ勝ち!

第4週目は、日本シリーズが佳境の週。
精神的にギリギリな一週間だった。

この間、出張での法人研修という私にとっての新しい挑戦もあり、緊張感があった。
しかも野球も、勝つときは劇的な勝ち方、負けるときは悔しい負け方で、こちらも精神的な上下が激しい試合が続いた。

大阪・岡山・東京と、張り詰めた心を抱えながら行き来していた週だった。

オリックス優勝
東京ドームに参戦するポンタ。日本シリーズを全イニング現地観戦したタヌキ。

第5週目。終戦。
勝てなかった…。
燃え尽きた…。

高津監督おめでとう!坂口もおめでとう!!

野球観戦に没頭する11月を送って気がついたこと

今振り返っても記憶がないほど忙しい一ヶ月だったが、気づいたことはたくさんあった。

ざっと挙げてみる。
・どんなに忙しくても、食事と睡眠の確保は大事
・これまでに培った仕事であれば、忙しくてもできる
・時間に追われていると新しいことを生み出すことができなくなる
・最後まで残ったのは表現したい欲求

どんなに忙しくても、食事と睡眠の確保は大事

ありがたいことに、土日や平日夜に個別セッションができなくても、平日昼でも構わないというご依頼をたくさんいただいた。

私の個別セッションは、短時間でお客様の強みの発動パターンを組み立てるため、集中力を使う。
体調が悪いときに集中できるか自信がないので、セッションの前日は暴飲暴食は控えて睡眠時間もしっかり確保するようにしている。
試合を見ていると、飲まなきゃやっていられない気分の時もあったが、そのときもお酒を控えた。

そうすると、予定がぎっしり詰まった忙しい日々も、体調的には問題なく、疲労感に押しつぶされることなく乗り切ることができた。

これまでに培った仕事であれば、忙しくてもできる

野球を最優先にし、食事と睡眠時間を確保し、その残りで仕事をするとなると、短い時間に仕事を詰め込むこととなる。
毎日が分刻みのスケジュールで大丈夫なのかなと不安になったこともあったが、結果的には何とかなった。

正確にいうと、これまでもやってきた仕事については、何とかなった。
一度身についた仕事については、どんなに時間に追われていてもやり遂げることができるようだった。

時間に追われていると新しいことを生み出すことができなくなる

前項と同じことを逆の視点で言うと、一度身についた仕事であればどんなに時間に追われてもやることができたが、一方で新しい仕事は完全に手が止まってしまった、ということになる。

以前から思い描いている新サービスの構想も、今のサービスのブラッシュアップも、脳内に手付かずで残っている。
ブログの更新すら完全に止まった。

自分と向き合うためのまとまった時間が取れなくなったところ、新しいものを生み出すことができなくなってしまったのだ。

慌ただしい時間を過ごしながら、このままだと自分が化石化するだろうと感じ、それが恐怖だった。

最後まで残ったのは表現したい欲求

前項にもあるように、ブログの更新すら止まるほど思考停止していたのだが、それでも自分の考えたことや気づいたことを書き残しておきたい欲求は消え去らなかった。
むしろ、忙しいからこそ、忘れてしまわないように書き残したかった。
その結果、最小限の推敲でアップできる友人限定のFacebookの投稿が激増した。

そして、これが誰かに見られて反応を得ることを目的としているかと言うと、全然違うのが自分でも興味深かった。
自分の投稿に「いいね」がいくつ付くかは興味なかったし、コメントの確認もしてなかったため、返信が遅れるものも多数あった。

もちろん読んでもらえると嬉しいという気持ちも、読まれたいという欲望もあるが、それが第一ではなかった。
誰にも見られなかったとしても、読んで意味の通じる文章で、後に見返せる形で思考を吐き出したいという欲求が自分の中にあることに気がついた。

まとめると

自分がやりたいと思っていた楽しいことに没頭する1ヶ月を過ごしたところ、ちゃんと仕事をしつつ、満喫できた。
ちゃんと仕事をしつつ、野球を見まくるなんて最高だ。

本当に野球を見ることが人生において一番やりたいことであれば、これで満足したはずだ。
だが、実際にやってみると、これだけでは満足できない自分がいた。

つまり、私が人生において外せないことは、
・新しいものに触れて刺激を受けること
・自分に向き合い、受けた刺激について考察すること
・それを文章でアウトプットすること
だったのだ。

たしかに日々やっていることだし、これらをする時間がないとストレスが溜まる自覚はあったが、まさか野球漬けの毎日を送っていてもこれを求めるほど欲しているとは思っていなかった。


このことに気づかず、年齢を重ねて仕事を引退してしまっていたら、どうなったのだろう。
ずっと望んでいた野球三昧の生活に入っても、物足りなさを感じるのだ。
でも、仕事を辞めていて、新しい刺激も得られず、アウトプットの場すら失っていたら…。

早めに、野球まみれの生活を体験して、良かった。
私が本当にやりたいことが分かった。

そして、本当にやりたいことは、とりあえず今やりたいことを思い切りやってみないとわからないことにも気づいた。

1ヶ月の野球まみれの生活は、思いがけないことを私に教えてくれたのだった。

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