チャンスを掴むための3つのステップ
新しいことに挑戦したくなった
動き始めた
とあることがきっかけで、自分の仕事の幅を広げたくなった。
そのために必要な知識は英語とファイナンスだ。
ファイナンスの本を何冊かアマゾンで見繕った。
英語の学習アプリをダウンロードした。
絶対、身につけてやる。
布団の中で固く誓った。
これが、月曜のことだった。
するとチャンスが
そうしたら、2日後の水曜日、役員に突然声を掛けられた。
「これから、こういう内容の会議をやるんだけど、興味があったら出てみない?」
それは会社の将来を決める、大きい取引に関する打ち合わせだった。
一瞬尻込みしかけたが、思い直して答えた。
「興味あります!でます!」
この会議は、社長と役員、そして社外のブレーンというメンバーだった。
そこで交わされる会話を理解することに必死で、自分の意見を持つ余裕すらなかった。
分からなかった単語を、あとで調べるためにこっそりノートに書き留めた。
せめてファイナンスの本を一冊でも読んでいれば、もう少し理解できたのに。
あと一週間遅く会議が開かれていたら良かったのに。
そう思って、気がついた。
…これは、チャンスだ!
チャンスの神様には前髪しかない
チャンスは準備が整っていないときにやってくる
こういうことは今までにも何度もある。
なぜだろう、チャンスはいつも「準備をし始めたけれど、まだ整っていない」という段階のときにやってくるのだ。
「やってみたいけど、今は準備が整っていないので、もう少し経ってから声をかけてください」
そう答えて、その後に声がかかったことはない。
チャンスの神様には前髪しかないと言われるが本当で、準備が整った段階まで来た時には、もうチャンスは来ないのだ。
このことに気づいた時から、準備が整っていないときに来るチャンスこそが、掴むべきチャンスなのだと思うようになった。
チャンスを呼び寄せる方法
チャンスはどこに転がっているか分からない。
ただ、今までチャンスが来たときのことを振り返ると、一定の法則があることに気づいた。
これがチャンスを呼び寄せる方法なのではないだろうか。
チャンスを掴むための3ステップ
1.決める
まず最初は、「これをするんだ」と決めること。
そして、やり遂げた自分を想像すること。
やり遂げた自分を想像し、その気になると、「この人はこれをやり遂げられる人」という雰囲気がにじみ出てくる。
自分にとっては妄想であっても、周囲には妄想も現実も区別がつかないようで、まるでそれができる人かのように扱われ始める。
決めたことを人に言うと、チャンスが来る機会がさらに広がる。
2.動き始める
やり遂げた自分の姿は今は妄想であっても、そこまでの過程は現実にする必要がある。
やるべきことが明確なら、取組み始める。
何をしていいか分からなければ、とりあえず関連の本を読んだり、その道の人に話を聞きに行く。
チャンスが来るか分からない段階で準備をしても無駄になるのではないか。
もう少し状況がはっきりしてから準備をしよう。
こういった思考でいるうちは、チャンスは来ない。
準備を始めた人が、チャンスを掴む準備ができた人なのだ。
チャンスを掴む準備ができていない人のところには、チャンスは来ない。
※ただし、「この20万円のPCを買って、10万円のセミナーに申し込めば、1000万円稼げる仕事を紹介しますよ」的な話は大抵詐欺である。
準備をしなくちゃといって20万円のPCを買ってはいけない。
こういった準備をすれば誰かが何かを与えてくれる、といった美味しい話はチャンスではない。
あくまでもチャンスは自分の力で掴むものなのだ。
3.必要なのは準備ではなく覚悟
準備を始めると、すぐにチャンスがやってくる場合がある。
そのときは、迷わず手を伸ばそう。
まだ早い。まだ出来ない。
そう思うかもしれないが、チャンスというのはそういうものなのだ。
すでにチャンスを掴んで輝いているあの人やあの人も、最初は不安なまま手を伸ばした人なのだ。
ただ、大切なのは、手を伸ばして掴んだら、離さない覚悟を持つこと。
出来なくてみじめな思いをすることもあるだろう。
間違えて恥をかくこともあるだろう。
それでも、次に挽回するために頑張ろうと思えるか。
大切なのは、この覚悟だ。
準備はできていないが、覚悟ができている状態。
これがチャンスを掴める人なのだ。
それでもチャンスが来ないなら
チャンスというものは、本当に不思議なものだと思う。
いくら願っても、それが自分の道と逸れていたら、チャンスはやってこない。
しかし、自分の道に必要なものならば、すぐにやってくる。
準備をして、覚悟を決めても、いつまでたってもチャンスが来ない時はどうするか。
待つことにワクワクするなら、まだ時が来ていないだけだ。待ち続けてもいい。
しかし、待つことが辛くなってきたならば、残念ながらチャンスは来ない。
チャンスは、やる気に満ちてワクワクしている人のところにくるもので、悲壮感漂う人のところには来ないのだ。
もし、待つのが辛くて、自分に悲壮感が漂い始めた気がしたら、きっぱりと諦めて、ぱーっと気分転換をしたほうがいい。
案外、諦めて、気持ちが明るくなった途端にチャンスがくる場合もあるし、実はもっとふさわしいチャンスが身近で待ってたりもするものなのだ。