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働くこと

粉飾決算をさせられている人が今すぐ会社から逃げた方がいいのは何故か

2017/04/01

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粉飾決算、またか…

先日破産をした旅行会社で、粉飾決算が行われていたことが明るみに出た。
支払いの費用や人件費を実際より少なく見せかけて、利益を多く見せていたらしい。
融資を受けている銀行用、旅行業の登録をしている観光庁用、税務署用など、見せる相手によっていくつもの決算書を用意していたらしい。

長く経理に携わる身として、こういうニュースを見ると悲しくなる。
いくつもの決算書があるということは、これを作った経理担当がいるということだからだ。

粉飾決算に手を染める理由

もし今、粉飾決算に加担させられている経理担当がいるなら、こう伝えたい。

「逃げろ!」

そんな会社、今すぐ辞めてしまおう。1秒でも早いほうがいい。

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どこでもやっていることだ、は嘘

経営陣なり上司なりに粉飾決算の片棒を担ぐように言われたとき、反論した人もいるだろう。
私がかつて、役員が経費を私的に流用したり、上司が会社のお金を横領しているのを見咎めたときに、こういうことを言われた。

「多かれ少なかれ、どこの会社でもやっていることだ。お前は融通がきかない奴だ」
「理論と実務は違うんだ。こういうことをやるのが経理だ」

そんなことは決してない。
私はいくつかの会社で経理をしてきたが、役員が経費を私的に使わない会社は、ごくごく普通にある。
しかもそういう会社の方が、きちんと成長している。

そして、こういう小さな粉飾をしない会社がきちんとあるということは、決算書を作り分けるような大掛かりな粉飾決算をしない会社だって五万とある…というか、そちらの方が普通だ。
新卒でその会社に入った場合など、他の会社を知らないと「そういうもんかな?」と思いがちだが、そんな嘘に言いくるめられてはいけない。
 

家族がいるから辞められない、の罠

粉飾決算を命じられた。やらなければこの会社にはいられない。どうしよう。
そのとき、家族を養うために、やりたくない仕事をやらざるを得ない、と判断する人もいるだろう。
しかし、本当にそれが家族のためになるだろうか?

粉飾決算は、多くの人を欺く行為だ。
今回の旅行会社の破産では、8万人以上の旅行客が、振り込んだお金が戻ってこないとみられている。
他にも会社に出資した人や取引先など、多くの人が影響を受けている。
家族は本当に、こういった行為をすることを望んでいるのだろうか。

そして、旅行会社の場合、「この旅行会社、私の友人の家族が経理をしている会社なんだよ。だから安心だね」と家族の友人が利用しているかもしれない。
これでその友人が被害にあった場合、家族の友人関係にまで影響を及ぼすことになる。
こういったリスクを負ってまで、粉飾決算をすることを、家族は望んでいるのだろうか。

そういう仕事をする人を、家族は尊敬できないであろう。

もし、「我々を養うためなら、犯罪でもなんでもやりなさい」というような家族なら、家族関係を見直すことも並行して行った方がいい。
 

次が見つからなかったらどうしよう、は自分の首を絞めるだけ

粉飾決算をしたくない。でも会社を辞めたら、次が見つからないかもしれない。
不本意だけど、会社にしがみつくためには、粉飾決算をするしかない。
こう考えて、会社を辞められない人もいるかもしれない。
しかし、これも違う。

まず、粉飾決算をしないといけない会社は、会社としての終焉にどんどん近づいている会社だ。
すでに死んでいるのに、たくさんの管を身体に刺して、生きているかのように見せかける施術、それが粉飾決算だ。
本体に立ち直る力がないのに、粉飾決算で必死に延命をしても、その効果はいつかは終わる。

そのときまで会社にしがみついていたとしよう。
そのときに自分に付く肩書きは「会社に言われた通りに粉飾決算をやり続けたが、会社が倒産して職を失った経理」だ。
会社の財務内容を誰よりも知っている経理なのに、会社を辞めようとしなかった。
会社を立て直すどころか、粉飾決算を行って、人を欺き、傷を広げた。
上司に言われたことなら、例えそれが犯罪でも従ってしまうほど自分の考えがなかった。
こういう人を、どこの会社が採用するだろうか?

次が決まらないから今の会社にしがみつこうと思っても、しがみつけるのも、あと数年の命だ。
そこまで残って自分の価値を落とすより、早めに行動に移った方がいい。
 

自分がやらなければ皆が路頭に迷うのでは、という気遣いは不要

粉飾決算は数年の延命にしか繋がらないことが分かった。
でも、営業部の○○さんの子供は今年大学に入学したばかりと言っていた。卒業まであと数年でも延命した方がいいのでは。。。
そう考えて、粉飾決算に加担しようとすることに、全く意味はない。

実は、世の中には、嬉々として粉飾決算をする人がいるのだ。
自分の知恵と力で、銀行を始めとした世間を騙し、金を集める。
このことに快感を覚える人が、世の中にはいるのだ。
そして、自分のしてきた欺きを嬉々として経営陣に報告し、裏で多額のボーナスをもらうような人が、この世にはいるのだ。

粉飾決算は、こういう人に任せておけばいい。
こういう人は粉飾決算が必要な会社の臭いを嗅ぎつけて、そこに欠員があるならば、うまいこと入り込んでくる。
だから、気にせず、辞めてしまった方がいい。

ちなみに、こういう人は、それが明るみに出た際に、全てを周囲のせいにできるよう裏で手筈を整えているから、自分の周囲にこういうタイプがいたら、そのときも素早く逃げ出した方がいい。
 

「現場が勝手にやったことです」

粉飾決算をしていたとする。それが会社のためになると信じていたのだろう。

いざ、それが発覚し、社長が記者会見をする。
社長はこう言うだろう。
「全て現場が勝手にやったことです。私は何も知りませんでした」

会社のために粉飾決算をやったその次に、会社が求めるのはこれだ。
「会社のために、一人で全部罪をかぶってくれ」
厳しい取り調べを受ける。拘置所に数日いることになるかもしれない。屈辱的な思いをたくさんするだろう。下手したら前科がつくかもしれない。

会社が「社員が勝手にやったことです」と言った以上、その社員を会社にいさせることはできないだろう。
ちょっと多めの退職金がもらえればいいほうだ。
丸裸で放り出される可能性もある。
そのあとの人生は自分で切り開いていかなければいけない。

粉飾決算を会社のためにしたはずなのに、会社は決して守ってくれない。
 

現実から目を背けても解決しない

もし今、粉飾決算に手を染めている人は、多かれ少なかれ思考停止状態だろう。
こんなこと、まともな神経の持ち主は、考えていたらやってられない。

しかし、現実を打破するには、現実を見つめる必要がある。
まず、目を開けよう。

今、自分がやっていることは、人を欺く行為だということ。
それは、誰も幸せにしないということ。
そして、いざというときに、会社は自分を助けてくれないということ。
問題を先送りにすればするほど、事態は悪化すること。
しっかりと目を開けて、この現実を理解しよう。

やりたくもない仕事をやって、それが破滅に繋がるなんて、そんな馬鹿らしい人生を送る必要はない。
自分の人生を守れるのは、自分だけだ。

まともな心を取り戻そう。
それができるのも、自分だけだ。

自分の心を殺してはいけない。
 

まっとうに辞められないほど追い詰められた時の参考記事


 

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