つくしのこの春メニュー。料理とお酒を紹介します。
昨年9月、友人から連絡がきた。
「こんなこと言ったら鬼が笑うかもしれないけど、来年の4月某日って空いてる?」
なんのことやらと思ったら、飲み会のお誘い。
なんと、一見さんお断りで完全紹介制、日本酒の聖地と言われ、肴も美味しいと噂の、あのお店の予約が取れたというではないか!
このお店の存在は6年くらい前から知っていたが、行く機会がないまま時が経っていた。
4月といえば、3月決算の会社に勤める経理はお酒を飲んでる場合ではないのだが、これは何を差し置いてでも行くしかない。
つくしのこ
お店の住所も電話番号も非公開のこのお店。
会社を定時に飛び出して、東急田園都市線に乗って、目的地に向かう。
一見さんお断りどころか、常連でも予約が困難と言われるお店だ。
もちろん店内は満席である。
料理と日本酒
このお店の飲み物メニューは、日本酒しかない。
料理は完全にお任せだ。
席に座ると、さっそく日本酒とアテが出てきた。
獺祭スパークリングの癖のない味わいと、あっさりしたお新香がよく合う。
日本酒は最初の一杯は店主セレクトで、次からはリストを見て自分たちで頼む。
コリコリとした食感が楽しい赤ナマコと、肉厚なワカメが美味しいきゅうりとワカメの酢の物は、しっかりした味わいの日本酒とともに。
飲んだメンバーにカープファンが2人いたので、広島のお酒。
そして、分厚く切られた身が食べ応えたっぷりのお造りを食べつつ、私の出身地の宮城の酒にスイッチ。
お刺身はどれも旨味たっぷりでとても美味しかった。
こちらのお店の素敵なところは、日本酒を頼むと、そのお酒が一番美味しくなる飲み方で出してくれるところだ。
田林は燗酒で出してくれた。お燗の温度も、もちろんその銘柄にあった温度で出してくれる。
丸々と太った立派なニシンが出てきた。卵がお腹からあふれそうになっている。
このニシンも、自分の人生でトップ3に入る、絶品ニシン。
日本酒は「料理に合うものを」と店主にお任せをした。
新ジャガをゴロリと使った肉じゃが。
山のものには、内陸部の力のある酒がよく合う。
味のしみたこんにゃくが至福のモツ煮込み。
そして締めは、アラで出汁をとった温麺。
感想
4人で日本酒13種類を飲み、8品の美味しい料理をいただいて、これで1人5000円(税込)。
予約が取れない理由がよく分かる。
日本酒の品揃えもさることながら、それぞれの飲みどきをきちんと把握している店主に感動した。
銘柄ごとに異なるお燗の温度などは、まさしく酒を知り尽くした人の仕事だった。
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