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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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「思い込み」は自分の世界を広げる鍵となる

扉が教えてくれた「思い込み」

ドアノブはどこ?

自分が気づかないところに「思い込み」や「先入観」が潜んでいることがある。

例えば、扉を想像してみてほしい。
その扉に手を掛けて、開けてみよう。

さて、その扉のドアノブはどこにあっただろうか。
扉の左端か右端で、高さはちょうど扉の中間くらいに位置していたのではないだろうか。
 
ここで、次の写真を見てほしい。
これは、プラハのホテルの、私が泊まった部屋の扉である。

 
ドアノブが、扉の中心にあるのだ。
鍵はドアの端にあるのだが、ドアノブはそこにはない。
 

 

「思い込み」から外れた扉

私は、この扉を見て、かなり戸惑った。
この真ん中にあるドアノブのようなものは実はフックか何かで、鍵を開ける間にカバンを掛けたりするのだろうかとも思った。
部屋に入るために扉を開けるときは、ドアノブがあって欲しい位置…鍵のすぐ上…を押した。
しかし、部屋から出るときは、このドアノブのようなものを引っ張るしかなかった。
やはりこれはドアノブなのだろう、と結論を出さざるを得なかった。

目次

気づかないまま存在している「思い込み」

「思い込み」が覆されるとき

私は、固定観念やら先入観やらといった「思い込み」がそう多くない方だと自分で考えていたが、全くそうではなかった。
扉一枚をとっても、そこに「ドアノブはドアの端にあるべきだ」という「思い込み」が存在していた。
きっと自分では気づいていないだけで、他にもたくさんの「思い込み」を抱えているのだろう。

今回、このドアを見たときに戸惑った自分が面白かった。
ドアノブという手のひらに収まる小さなものなのに、その位置がたった30cmほどずれただけで、扉をどう開けていいのか悩んでしまうほど、「思い込み」に頼った生活を送っていることに気づいたのだ。

この面白さが旅の醍醐味だと思った。
普段の生活範囲では当たり前のことが、違う街に行くと当たり前ではなくなる。
それに気づいて、驚いたり戸惑ったりすることが、旅の醍醐味の一つだ。
 

「思い込み」は悪いもの?

こう考えると「思い込み」は旅を面白くするスパイスだ。
「思い込み」は良くないものだと考えていたが、これがないと旅の面白さががくっと減ってしまうだろう。

悪いのは「思い込み」そのものではないのだ。
思い込みに拘泥して、視野が狭くなること。
思い込みを妄信して、それ以外のものを排除すること。
こういった行動は、自分の世界を狭め、他者を否定することになる。
悪いのは「思い込み」そのものではなく、それに捕らわれることなのだ。
 

「思い込み」は自分の世界を広げる鍵である

「思い込み」は自分がこれまで生きていた世界の中で育まれる。
自分が生きていた世界を表すものが「思い込み」なのだ。

「思い込み」を持っていると、「こうであるはずだ」という思いが視野を歪めて、そぐわないものが視界に入ってこないことがよくある。
自分の中にまだ気づいていない「思い込み」があることを認め、それを手放す勇気と好奇心を持って街を歩けば、今まで視界に入ってこなかったものが飛び込んでくる。

ドアノブ一つとっても「思い込み」があるのだから、いったいどれだけの「思い込み」を抱えているのだろう。
でも、自分の世界が広がることを楽しめるなら、「思い込み」を抱えていても大丈夫だ。
「思い込み」があればあるほど、顔を上げてキョロキョロすれば、「思い込み」を覆す楽しいものがたくさん見つかる。

こうなると、日常生活の中でも、旅の醍醐味が味わえる。
「思い込み」から外れるものに出会ったとき、それは自分の世界が広がるチャンスである。
「思い込み」を手放して、新しいものの存在を受け入れたとき、その分、自分の世界が広がる。
 

最後に

最後に、例のドアノブの話。
ドアを開けるにしろ閉じるにしろ、やっぱりドアノブは扉の端に付いていた方が、テコの原理が働いて、少しの力でドアの開閉ができる。
やはり世界のあちこちで採用されているものには、合理性があるのだ。

要するに、一言で言うと、使いにくかった…。
 

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