心のこと

今いる環境やルールが理不尽と感じた時にやるべきこと

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人がいるところにルールあり

ルール、そして勝者とは

どんな環境にも、その環境のルールがある。
明文化されているものもあれば、暗黙の了解的なものもある。
厳守しなければいけないものから、空気を読んでなんとなく守ろうといったものまで、レベルもいろいろある。
しかし、人が集団で何かをするときには、それなりのルールがあるのだ。

そして、「勝者」とは、ルールを守って勝利したものを言う。
オリンピック等でメダルを手にしたのに、後日ドーピングといったルール破りが見つかってメダルを剥奪された人が何人もいるように、ルールを守った上で勝利しないと勝者と認められないのだ。
 

ルールは時に理不尽だ

ルールは突然変更になることもある。

古い話で恐縮だが、こういうことがあった。
水泳の背泳ぎで、かつてはバサロという潜水泳法に制限はなかった。
しかし、1988年のソウルオリンピックで鈴木大地選手が30mをバサロで泳いで金メダルを取った直後、バサロでは10mしか泳いではいけないことにルールが変わった。

実は平泳ぎでも、1956年のメルボルンオリンピックで古川勝選手がバサロを駆使して金メダルを取った直後に、バサロはひと掻きひと蹴りのみしかできないとルールが変更になっている。

バサロは、体が小さい日本人でも世界で互角に戦える泳法だが、日本人が金メダルを取るたびに制限が設けられるので、日本叩きだという声もあった。

この変更を理不尽だと感じる人もいるだろう。
しかし、ルールが変わってしまった以上、オリンピックでメダルを取るためには、このルールの中で戦わないといけない。

生き残るには適応するしかない

生物の進化も同じことである。
どんなに優れた能力を持っていても、環境の変化に対応できなければ種として生き残ることはできない。
環境の変化を理不尽に感じて、「氷河期のばかやろう!」と叫んでも仕方がない。
与えられた環境の中で、どうやって生き残っていくか、体の機能を変えてでも対応していくしかないのだ。

地球であろうがオリンピックであろうが、はたまた日本シリーズであろうが、自分が勝ち上がりたい舞台があるのなら、そのルールに従わないといけない。
例えルールに不満があっても、それを守ることが舞台に立つ条件である。
そして勝者とは、ルールを知り、そのルールに適応した実力をつけて勝ち上がった者を言うのだ。
 

それでもルールが理不尽な時にできること

実際にルールが理不尽と感じる場合、どういった対応方法があるだろう。
 

1.ルールを知る

感覚的に何か違うと思ったら、その違和感の正体をしっかり知ることが大切だ。
そのためには、そのルールそのものについて、きちんと知ることが必要だ。

例えば、創業から何十年も経っている企業の場合、仕事の進め方にルールがあることが多く、どうしてこういう進め方をしているのか分からないものもたくさんある。
そのルールについて、どうしてできたかを調べていくと、練りに練られて作り上げられていることが多い。
少なくてもそのルールができた当時には、ベストな案だったのである。

ルールができた経緯を知ると、ああこれもしょうがないな、と納得できるかもしれない。
もしくは、当時はこういう状況だからこのルールが必要だったけれど、今は状況が違うからルールを変えても問題ないなという風に、違うという感覚に理論的な裏付けができるかもしれない。
 

2.自分がなぜそのルールがイヤなのかを知る

あるルールに引っかかりを感じる場合、どうしてそれがイヤなのかをきちんと考えることは、ルールの是非を問うだけではなく、自分を知ることにも繋がる。

あるルールがイヤだと言っても、理由は様々だ。
例えば、「制服を着るのはイヤだ」と言う中学生がいるとする。
制服がイヤな理由はなんだろうか。
クラス全員が同じ服を着ていることにゾッとする人もいるだろう。
毎日の気分によって着る服を変えたい人もいるだろう。
その制服のデザインが気に入らないだけで、素敵なデザインだったら制服でも問題ない人もいるだろう。
この3人が「私も制服イヤなんだ。私たち気が合うね!」と集まって新しい校則を考えても全く意見がまとまらない。

真の自分の望みが分からないと、真の解決策は浮かばないのだ。
 

3.ルールを変える

自分がいる場所のルールに納得がいかない場合、ルールを変えるのは一つの方法だ。

オリンピックといった唯一無二の舞台のルールを変えるのは至難の技ではあるが、影響が及ぶ範囲が小さいのであればルールを変えられる可能性はある。

ルールの変更を提案する際のポイントはいくつかある。

感情的にルール変更を言っても誰も聞いてはくれない。
しかし、そのルールがなぜできたのかを知り、今不要になった理由をきちんと説明できれば、聞いて理解してくれる人がいるだろう。

ルールの変更を提案するときは、それに変わる新しいルールを一緒に提示するようにする。
いらないから無くしましょう、というだけでは、周囲をいたずらに混乱させるだけである。

ルールの変更は、ルールに適応できなかった側が言うと、自分ができない理由をルールのせいにして自己弁護しているとみなされやすい。
ルールをきちんと守った上で、「ルールを守ってみたのですが、ここはおかしいですよね」と言った方が説得力がある。
 

4.環境を変える

自分がいる場所のルールを変えるのも一つの方法だが、そこまでしてもその場所にいたいかも自分に問うた方がいい。
既に違うルールで運用されている違う場所があるのだったら、そこに移るというのも手段の一つだ。

とある部署では全く評価されなかった人が、違う部署に異動になった途端に高い評価を受けるようになることは、よくある。
何年も会計士試験に落ち続けた人が、諦めて就職したら、数字に強い営業マンとして優秀な成績を収めるようになった例も知っている。

この場合、自分がなぜそのルールに合わないかをきちんと知らないと、違うルールを求めて新しい場所に移っても、そこのルールにも合わない結果となる可能性が高い。
「制服がイヤ」と言っても、「皆と同じがイヤ」なのか「かわいい制服がいい」のかによって目指す方向が違うように、自分が何を求めているかをきちんと理解する必要がある。
 

5.違う環境とつながる

ルールを変えるのも、環境を変えるのも、今すぐには難しいという場合がある。
その場合には、今の環境にいつつも、違う環境とも繋がりを持つといい。

学生ならバイトをしたり、同じ学校の人がいかない塾に通ってみる。
社会人なら習い事をしたり、趣味を積極的にしたりして、同じ会社の人がいない環境に出入りするようにする。

自分に合わないルールにずっと身を置いていると、ルールに合わない自分が悪いのかな?と思うようになるので、そのルールとは違う環境で生活している人と会って、今のルールが全てではないことを実感することが大切だ。
そして、違う環境を知ることで、自分の視野を広く保つことができる。
 

勝者は、称えよう

今あるルールが自分に合っていてもいなくても、理不尽であろうとなかろうと、そのルールで勝ち抜いた者を、きちんと称えよう。

ルールを知り、自分を知り、運をも味方につけないと、勝ち抜くことは難しい。
それをやり抜いた人やチームに対して、「理不尽だ」「納得いかない」などと言っても、単なる敗者の泣き言にすぎない。
いくら泣き言を言っても、前には進めない。

今、自分がいる環境で、勝ち抜いたものが勝者なのだ。
勝者を称えた上で、ルールについて考え、自分の歩む道を考える。
これが、自分自身が前に進むために、必要なことなのだ。

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