浅草、赤垣。吉田類の酒場放浪記のお店。絶品白子と女将さんの優しさが素敵なお店
浅草には気になる居酒屋が多い。
いろいろ行ってみたいのだが、私が好む店はほとんどが規模が小さく、予約を受け付けていない。
なので、仕事帰りにわざわざ浅草まで来たのに満席で入れなかったらどうしよう、などと考えて、友人を誘いにくかったりする。
でも、「そのときはそのとき。浅草で飲みましょう」と言ってくれたありがたい友人の言葉に甘えて、行きたかったお店の一つ「赤垣」に挑戦した。
赤垣
地下鉄田原町駅から、国際通りを数分歩く。
ROXより一本手前の細い道を右折。
少し行くと、左手にお店が見えた。
金曜の夜なので少し心配だったが、カウンターは満席でもテーブル席には空きがある。よかった!
酒呑み垂涎のお皿
大きなテーブルの片隅に座り、いきなり日本酒。(私はビールが飲めない)
お通しの茄子の揚げ浸しがさっそく美味しくて、期待が高まる。
豆腐サラダはぱっと見、豆腐が見えないが、野菜の下に豆腐がたっぷり。
お店はほどよい広さ、温かいざわめき。
居心地がいいお店だとキョロキョロしていたら、まだ飲み会開始直後だというのに、いきなり心がクライマックスに到達する品が登場。
絶品の白子ポン酢!
皮がぷちっとはじけ、ぷりっとした白子が口の中でふわっと溶ける、絶妙な火の通し加減。
そして、白子の天婦羅。
こちらはポン酢とは変わって、ひたすら優しく柔らかく、口の中に広がっていく。
添えられた舞茸とシシトウも美味しい。
天つゆと塩とレモンが添えられており、どんな客の好みも受けて立つ姿勢だ。
次はあん肝。
濃厚で、口の中に入れると、熱で柔らぎ香りを放つ。
カキフライ。
大粒の牡蠣はぷりぷりで、ソースをつけなくても、牡蠣の風味だけで美味しくいただける。
冬は寒くて苦手だが、こうやって冬の味覚を並べると、春まで頑張れるような気もする。
コハダ酢。
軽い締め具合がお酒によく合う。
そこに、一瞬自分がどこにいるのか分からなくなるような品が出てきた。
「海老と帆立のテリーヌです」
この、吉田類もやってきそうな居酒屋で、テリーヌ?
もちろんメニューには載っていないし、メニューにないのだから頼んでもいない。
「ん?」と、テリーヌを持ってきた女将さんの顔を見上げると、恥ずかしそうに微笑んで「私が作ってみたんです。よかったら」とのこと。
ありがたく頂戴することにした。
見た目はフランス料理店等で出てくるテリーヌよりも格段に素朴だけれど、丁寧に作られていることがわかる味で、とても美味しい。
揚げた川海老。
サクサクと手が止まらない。
フライドポテト。
そしてまた目を疑う一品が出てきた。
りんご入りブラウニー!
この、吉田類もやってきそうな居酒屋で、ブラウニー!
もちろんメニューには載っていないし、頼んでもいない。
「ん?」と、ブラウニーを持ってきた女将さんの顔を見上げると、恥ずかしそうに微笑んで「おねえさんたちの食べっぷりが気に入っちゃって」とのこと。
例え食べっぷりであっても、褒められるのは嬉しい。
ご褒美まで付くと、もっと嬉しい。
ありがたく頂戴することにした。
お酒を飲んだ後の甘いものは美味しい。チョコレートの香りはお酒に合うと思う。
感想
規模の小さい居酒屋に一見さんで入るのは、少しドキドキする。
常連だけで盛り上がっていて、肩身が狭い思いをしたらどうしよう、などと考えてしまうのだ。
しかし、この赤垣は、常連さん達がいっぱいだったが、女将さんが、常連も一見さんも関係なく接客してくれたため、入った直後から居心地の良さを感じることができた。
そして、これだけ上等の白子やあん肝を食べて、お酒を2杯飲んで、お会計は一人4000円強。
赤垣は人も優しければ、お財布にも優しい。
お店情報
赤垣
東京都台東区浅草1-23-3
03-3844-2327
営業時間:
[平日]17:00~23:00
[土曜日]16:00~23:00
[日曜日]15:00~23:00
定休日:水曜日
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13077962/
https://r.gnavi.co.jp/f74vxrxf0000/
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