つかだ。佐藤可士和プロデュースの中目黒の焼き鳥屋
美味しいもの好きの友人が教えてくれる情報ほど信用できるものはない。
そんな友人から、中目黒にコスパ良し、味良しの焼鳥屋が開店したと聞いた。
しかも佐藤可士和氏が内装も什器も空間全体をプロデュースしているらしい。
可士和氏にとって初の飲食店プロデュースときいて、居ても立っても居られなくなった。
つかだ
中目黒駅を出てすぐのところにお店はあった。
ここまで看板が大きいと、もうすぐにわかる。
ところが、入り口が分からない。
店の周りをウロウロして、ようやくこの大きな曇りのない窓ガラスが入り口だろうと見当がついた。
あらかじめ置かれたシンプルな丸いお皿と直線的な箸置きに可士和氏らしさが滲み出ていて期待が高まる。
絶品の一皿
お酒は、ワインが一番充実していた。
普段、ワインはほとんど飲まないが、せっかくなのでカヴァで乾杯。ラルボック。
お通しには野菜の盛り合わせ。
添えられた味噌は、九州ゆかりのものを含む17種類の食材…例えば鶏そぼろや焼鳥のタレやカシューナッツや卵黄…が混ぜ合わされたものだそうだ。
お店の一番のオススメは「焼鳥おまかせ5種」らしい。
シェアするのではなく、人数分頼むように勧められる。
さっそくおまかせ5種の一皿目。
ふりそでが登場した。
しっかりと脂がのっているが、しつこくなく気持ちがいい。
次はササミの昆布締めの磯辺巻。
まさか鶏肉を昆布締めにするとは!
昆布の甘さはかすかな風味づけとなり、ササミの旨さを全く邪魔していない。
海苔の香りがとてもいい。
一番美味しいところを一番美味しい焼き加減で、と出て来たモモ肉。
焼き加減はレア。知っているモモ肉の刺身よりプリプリとした衝撃の食感。
添えられた鬼おろしは大根の辛みが全くなく食べやすい。
ごま油で焼いてブラックペッパーで仕上げたハツ。
生姜が添えられているが、くさみは全くない。
表面がサクッとしていて、中身がプリっとした歯ざわりだ。
ビジュアルからしてテンションが上がる月見つくね。
プリプリの卵はツカダマと呼ばれる塚田農場の卵だそうだ。
ビタミンEが多くてどうのこうの、という話だが、そんなことがどうでもいいほど美味しい。
他にも一品料理をいくつか頼んだ。
一皿に一つしか乗ってないから人数分頼むといいと教えてもらったレバーパテ。
驚くほどなめらかで、ビシソワーズを思い出させる香りとクリーミーさ。
クレソンのお浸し。
残念ながらクレソンの香りは少なめ。
塩もつ煮込み。
さっぱりとして、下町で食べる煮込みとは全くの別物。
塩の効き具合が絶妙で、いくらでも食べられる味。
ハツユッケ。
さっぱりとして、こちらも全くくさみはない。
プリプリしていて美味しい。
ササミとアボカドの山わさび醤油あえ。
使用されている醤油は九州の醤油で、とてもコクがある。
アボカドはほんの少し固めだが、タレにコクがあるので固いアボガドがよく合う。
締めは親子丼にした。
ラーメンやそぼろ丼もあったが、とろとろ卵の魅力には勝てない。
卵が濃厚。鶏肉プリプリ。
美味しかった。
ちなみに日本酒もワイングラスで供された。
この銘柄は山口の貴。
感想
何を頼んでも美味しかった。
鶏肉を丁寧にあしらうと、こういう美味しさが引き出されるのかと発見した。
すっきりとした内装にも目を奪われた。
一見壁のようだが広い収納棚になっていたり、一見壁のようだが厨房からもホールからも食器が取り出せる便利な棚になっていたり、そういう仕組みを発見するのも楽しかった。
お店情報
焼鳥 つかだ
東京都目黒区上目黒1-20-5 エーワンビル 1F
050-5595-2481
営業時間:17:00~24:00(L.O23:00)
定休日:なし
※食べログで予約が取れます
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13218331/
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