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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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自分の限界にたどり着いて考えていること

感情がわからない

「自分がされて嫌なことは人にするのも止めましょう」
こう言われるのがとても苦手だった。
「そういうこと言われたら傷つくでしょ?どうしてそういうこと言うの?」
そう言われても、内心では「私は傷つかないのになあ」と思っていた。
でもそう言ったらますます相手を怒らせるから、そっと脳内のデータベースに「こういうことを言うと人は傷つく」と付け加えた。

私は自分の感情を感じることができなかった。
特に、怒り、悲しみ、寂しさといった、マイナス要素の感情は全く感じることができなかった。

目次

気が付いた違和感

今年に入って、心の学びを始めている。
それに伴い、カウンセリングを受ける機会が増えている。

最初に違和感を見つけたのは、私が今受講しているビリーフリセット講座中の受講生同士の練習のときだった。
うまく答えられない質問がどうしてもある。
「今、どう感じていますか?」「そのときどういう感情が出て来ましたか?」
こういう質問をされると頭が真っ白になってしまう。
もしくは、質問と無関係の答えをしてしまう。

自分が無関係のことを答えていることは、指摘されて始めて気が付いた。
指摘を受けて焦りはするけれど、自分の感情がどこにあるのか、もしくはそもそも感情がないのか、それすらも分からない。

一歩進む

ビリーフリセット講座の認定カウンセラー(菊池健介さん)とのセッションでもその現象は起こった。
しかし、さすがにプロの方だ。
私が理屈っぽいのを知っていて、また私が何を学んでいるのかを知っていてくれるので、私の頭を納得させつつ、心の探求を進めてくれた。
私が自分の感情にアクセスすることから逃げている感覚を感じることができた。
その結果、私の胸の奥に熱いエネルギーがあることも感じることができた。
しかし、そのエネルギーは何かに抑圧されているようだ。
自分にエネルギーがあるとは思っていなかったので、あることを感じただけでも大きな発見だった。
しかし、エネルギーにどうすれば近づけるのか、見当はつかなかった。

大きな扉

一人になって、心の中を見渡してみた。
目の前に、大きな扉があった。
「コツン」という音が心の中で聞こえた。
扉にぶつかったのだ。

まるで銀行の金庫のように大きく重い扉だ。
見た目は木製なのに、頑丈そうで開く気がしない。
しんと静かで、その奥に何があるのか伺うことはできない。

「端っこまで来たな」
湧き上がって来た感情に名前をつけるとしたら「感慨」だ。
今の自分の端っこまで来た。言い換えると、自分の限界だ。

今のままではもうここから先に進めないだろう。
もしこの先新しい世界を見たければ、この扉を開けて先に進む必要がある。
この扉を開かなければ、今の私の手が届く範囲で世界が完結するだろう。

扉を開けるのが怖い。
中に何があるのだろう。
ここにあるのは見たことのないものではない。
かつて見て、見たくないと封じ込めた多くの感情がこの中にあるのだ。
この先に進むためには、こういった感情たちと共に進まなければいけないのだ。

でも、それを見たくない。
怖い。
思い出したくない記憶は思い出したくない。
怖い。
ただただ怖い。

そしてこの扉を開けることで、失う心の動きもあると感じている。
自分が自分を守るために、どうやって感情を封じ込めたのか。
封じ込める際、心と体にどういう反応が起きたのか。
感情を解放したら、このメカニズムは忘れてしまうだろう。

怖いのは誰?

こういったことを考えながら、ビリーフリセット講座を受けていた。
そこで聞いた言葉に目が覚める思いだった。
「自分の心を見つめるのが怖いのは、自分ではなく、ビリーフです。
 心を見つめると、ビリーフが不要であると気づきます。
 ビリーフはそれを恐れているのです」

今感じている恐怖が、私発のものではないのなら、この扉を開けても問題ないかもしれない。
むしろ、私ではないものに恐怖を用いて支配されている状況から解放された方がいいだろう。

扉を開けよう。
その決心ができた。
扉を開けるのは一人では無理だ。
痛みに向き合う覚悟も必要だ。

近いうちに扉を開けることになるだろう。
それまでの間、扉の感触をゆっくり確かめて味わおうと思う。
扉を開けたら失う心の動きを、何らかの形で書き残したいとも思う。

今、私は、自分の限界に立って、こんなことを考えている。

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