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転職したての私が、入社してすぐ嫌われ者になった話


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前の記事はこちら→人材派遣会社に入社!研修と配属。

大阪支社での話

意気揚々と唯一受かった人材派遣会社に入社した私だったが、そこでの生活は順調とは程遠いものだった。

注意
今後の話の展開の都合上、ここから先は当時暗黒期にいた私の視点で書いています。
読んでいてイラッとする場面があるかもしれませんが、こらえていただけると幸いです。

馴染めない毎日

この頃の私は、「どうせ私は何をしても怒られる」と思っていた。
最初にそう感じたのは、入社直後のことだった。

ファイリング

入社した直後はできることがないので、雑用を頼まれる。
私が頼まれたのは、ファイリングだった。

渡された書類に穴を開け、ファイルに綴じる。
頼んできた人に渡すと、怒られた。
「これ、ただ頼んでいるだけじゃなくて、中身を見ることが勉強になるからお願いしているんだから、機械的にファイリングしないで」

違う人にもファイリングを頼まれた。
じっくり書類に目を通していたら、怒られた。
「何ぼんやりしてるの。さっさとやって」

どうしろというのか。
私は混乱した。

雑談:ドラマ

同じ部署の先輩との会話にも馴染めなかった。

「昨日のラブ・レボリューション見た?須賀ちゃんカッコいいよねー!」
と言われても、テレビを見ない私にはさっぱり分からない。

「藤木直人だよ!?」と言われても、顔すら分からない。

翌週も同じことを繰り返したら、「どうして見ないの!?」と怒られた。
「みんなが見てるって分かってるんでしょ?見ないと話に付いてこれないよ?」

私は、そこまでして話に付いていかなくていいと思った。

雑談:カバン

私がいた部署は女性ばかりの部署で、皆、美しい人ばかりだった。

「ねーねー、見て!これ買っちゃったー!」
彼女が手にする茶色い革のバッグには、雑誌でよく見るロゴマークが散りばめられている。
CanCamといった雑誌で読者モデルと名乗る学生が、「パパとママにおねだりして進級祝いに買ってもらったの」などとハートマーク付きで紹介しているようなバッグだ。
田舎暮しが長い私は、雑誌に載っている商品を実際に持っている人が目の前にいることに驚いた。
しかし、この茶色い地味なバッグのどこがいいのかはさっぱり分からなかったので、なんと言っていいか分からなかった。

別の先輩は、丈夫なキャンバス地のバッグを買っていた。
シンプルで使いやすそうなバッグだったが、これも高級ブランドのもので数万円はするという。
すぐに汚れる布のバッグに数万円!
似たようなのが数千円で売っているのに!!
これに関しても、なんと言っていいか分からなかった。

何を言ってもポカンとしている私と話すのは、皆つまらないようだった。

できない仕事

ファイリングから脱して、本業の仕事にも取り組み始めたが、こちらの評価も散々だった。

派遣スタッフとの面談

派遣でのお仕事を希望する方と面談する。
面談そのものは1対1。
それを1日に3〜5人を相手に、立て続けに行う。

私は、人の顔と名前を覚えるのが苦手だ。
複数の人と立て続けに会うと、ゴチャゴチャになってしまう。

だから、誰と何を話したかをノートに書き留めていたが、それを怒られた。
人への興味がないから覚えられないというのだ。

そう言われても覚えられないものは覚えられない。
見つからないように、こっそりノートに書き留め続けた。

スタッフさん希望の仕事

お仕事を希望する方との面談では、これまでの経歴とこれからやりたい仕事を聞く。

これまでしてきた仕事と、これからやりたい仕事が一致している場合は問題ない。
しかし、半数くらいは違う仕事をしたいと望む。

例えばこういうことがあった。

ある日の面談の方。
前職は、関西地区で絶大な人気を誇る某着ぐるみの中の人。
得意技はバック転。
転職をしたい理由は、このまま年をとって体力が衰えたことを考えたときに不安になったから。
そういう訳で、希望は事務職。

この条件をそのまま聞いてきた私は怒られた。
「パソコンも使えないのに、事務職ができるはずないじゃない!どうして無理って言ってあげないの!?」

私は納得がいかなかった。
せっかくやりたいことがあるのだから、希望に沿うように育成するのがこちらの仕事ではないの!?

仕事をしたいスタッフの方の希望を、会社の都合に合わせて諦めさせるような気がして、どうしても納得できなかった。

浮いていく私

雑談にも入れず、仕事で結果を出しもせず、それなのに自分のやり方を曲げない私は、あっという間に社内で浮いた存在になった。
こんなに頑張っているのに、どうして誰も理解してくれないのか、私には分からなかった。
 

ある日、隣の席の先輩に話しかけても返事が返ってこなかった。
「忙しいのかな?」と思ったが、違う人からの話しかけには普通に応じている。
常にそういう状態が続き、さすがに無視されていることに気付いた。

こういうこともあった。
会社のアルバイトの人と旅行の話をしていた。
その方は、「海外旅行に行きたいけど、今の時給だと難しい」と言っていた。
「そうかあ」と聞いていたら、次の日、先輩に怒られた。
「アルバイトさんのことを、時給が安いと馬鹿にしたんだって?」
話がどう回って、どう曲解されたのか、全く見当がつかなかった。
ただただ、うんざりした。
誰かと話したことが陰で悪口として使われるのなら、もう誰とも口を利きたくないとも思った。

お昼の時間も、皆と一緒にお弁当を食べたら無視され、一人で違うところで食べたら「勝手なことをするな」と怒られる。
それならばと外食したら、戻り時間が早いと「休むのも仕事のうち」と怒られ、ギリギリに戻ると「仕事の姿勢がなってない」と怒られる。

何をしても何か言われるので、会社に行くのが怖くて仕方がなかった。
 

会社の最寄り駅は地下鉄の駅なのだが、ホームから改札に向かう階段を上がることができなくなった。
階段の下のベンチに座り、ガタガタと震えていた。
でも、会社を休むことも怖くてできなかった。
階段を一段一段必死に上り、会社に向かった。
 

会社を辞めたかったが、私の稼ぎに期待している両親のことを考えると、簡単には辞められない。
誰かに相談したかったが、会社の人に話しても、どうせ陰で何かを言われるだけなので話したくない。
友達には、会社内で嫌われているなんて、恥ずかしくて話したくない。
完全に八方塞がりの心境だった。
 
 

…ところが、神様は、こんな私に救いの手を差し伸べるのである。

次回に続く

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