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『人材輩出企業』の社員の特徴。人に対するおせっかいと自分で決める判断力


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変化で見えたこと

会社内で孤立していると思っていた私だったが、暗い顔で出社するのを止め、仕事に興味を持って周囲の人の話を聞くようにすると、同じ支社の人がどんどん話しかけてきてくれるようになった。
最初の頃は、話しかけてもらっても、これをネタに悪口を言われるのではないかとビクビクしていたが、話しているうちに皆が私のことを心配してくれているのが分かってきた。

見えてきたことがいくつもある。
周囲の人全員に理不尽な苦言を呈されていたように思っていたが、ほとんどの苦言に意味があったこと。
確かに理不尽なことを言う人は2人いること。(この2人には、よっぽど失礼なことをしてしまったのだろう)
この2人と他の指導をしてくれていた人の言うことが食い違うこともあったのが、何をやっても怒られると感じる原因になっていたこと、などだ。

人材輩出企業の社員の特徴

当時は分からなかったが、この会社の人には共通する特徴があった。

この会社はグループ全体で「人材輩出企業」と呼ばれていて、この会社で行われている施策(例えば新規事業コンテストなど)を真似している会社も多いが、表面的な施策だけを真似しても成功しないのは、この会社の人が持つ性格によるところもあるだろう。

特徴1:周囲の人を見て、おせっかいするところではおせっかいになる

この会社の人は、同じ部署であろうとなかろうと、人のことをよく見ている。
誰かが何かをしようとしているとき、このままでは失敗すると思っても、その人が助けを求めない限りはじっと見ている。
しかし、その人が「もう無理!」と思った瞬間に、四方八方から救いの手を差し出すのだ。

誰かが一人で頑張っている間は、その自主性を尊重する。
もしくは一人で頑固になっている間は、人のアドバイスを聞ける状態ではないので一人でやらせる。
こうして、本人が助けを求めないうちはそっと見守っていて、いざというときに一斉に手助けをするのだ。

私が配属になった支社の人も、じっと私を見守っていたのだろう。
頑固で頑ななうちはそっと見守っていて、私の心境が変化した瞬間に話しかけてきてくれたのだった。

この会社の人は、人に対する好奇心がとても強い。
そのせいか、どんな人のことも見捨てないようにしようという意識もとても強い。
私が何を考えていてどんな状態かを、ずっと見ていてくれたのだ。

特徴2:何事も自分の価値観で判断する

きっと私が失礼なことをして、私のことをとても嫌っている2人の人は、社歴も長く、役職には付いていないが支社の中でもトップの成績を残している人だった。
その2人が私のことを嫌っているのだ。
「あの2人が嫌いなら、よっぽどしずかさんってダメな人なんだね」と、他の人も私のことを判断する可能性は大いにある。

しかし、この会社の人は、他の人の意見と自分の意見を明確に区別する。
誰が私を嫌っていようとも、私が嫌な奴かどうかは自分で話をして判断したいと思う人ばかりなのだ。
 

この面は、仕事上でよく顔を出す。
この会社の人は、上司の命令であっても、自分の意見にそぐわなければ反発する。
会社が決めたことであっても、納得いかなければ「なぜそれをするのか?」と話し合いを求める。

かつて社員総会で、社長が発表した方針に納得いかない社員がステージ上に上がり社長と討論会を開いたことがあるほど、例え偉い人が言うことであろうと、それを鵜呑みにすることはないし、自分の意見が左右されることもない。

その代わり、とことん話し合った結果、納得したのであれば、自分のこととして取り組む。
「やれと言われたから」といった投げやりな気持ちで仕事に取り組むのではなく、自分が納得したことだから自分のこととして取り組む。

この会社の人のことを語るとき、「圧倒的当事者意識」という言葉が使われることがあるが、この当事者意識は、ここから生まれているのだ。

少しずつ馴染んでいく

最初は自分の欠点丸出しで会社に馴染むことに失敗した私だったが、この会社の人たちの性格に助けられ、孤立感が薄くなってきた。
私のことを嫌いな先輩は2人とも同じ部署で、相変わらず無視されたりするので会社に行くのは憂鬱だったが、以前のように地下鉄の駅で足がすくんで動けないということは無くなっていた。

仕事は相変わらず全然できない社員だったが、法人から仕事を取ってくる社員が私が担当している派遣スタッフの特徴を聞いて売り込みにいってくれたりと、とても気を使ってくれた。

前のように、やることなすこと全部が裏目に出てしまう、ということも無くなっていった。

そのとき思い出していたのが、私がいた一社目の刺身トレーメーカーの同期のNくんのことだ。
彼もやることなすことが全部裏目に出てしまう社員だった。

次回に続く

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