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しずかみちこ
Gallup認定ストレングスコーチ
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)の専門家として、個人やチームが「強み」を活かして最大の成果を生み出すためのコーチングと研修をしています。

リクルートスタッフィングで経理したり、レアジョブの管理部門立ち上げたり、ブラック企業に入ったり、上司の横領見つけて辞めさせられたり、人の会社2つ作ったりと波乱万丈な職歴の後、独立して今に至ります。

投資と経理スキルでお金をデザインし、ストレングスファインダーで強みを活かしたら、人生が楽しくなりました。

趣味は野球観戦と美味しいものを食べること

収集心・最上志向・戦略性・未来志向・分析思考
ストレングスファインダーのnote
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まだこの世にない絵を買った話

真田将太朗さんという画家がいる。
この記事を書いている2026年5月時点で25歳という、まだまだ若い画家さんだ。

この記事は、初めて真田さんの絵を購入することになったので、今の気持ちを忘れないように備忘録として書いている。
ちなみに、現時点では絵は手元にない。
それどころか、まだ描かれてすらいない。

目次

なぜ真田将太朗さんの絵を欲しいと思ったのか

真田さんは、抽象画家である。
そして私は真田さんを知るまでは、全く抽象画には興味がなかった。
真田さんを知るきっかけはアートゥーン!というYoutubeチャンネルで、そこからたまたま真田さんの個展があることを知り、行ったのが最初だ。

そこで、抽象画の概念が変わる体験をする。

真田さんは、絵には体感を描いていると話していた。
正確に真田さんの言葉を借りると、こうだ。

重要なのは、風景が形成される長い時間や、私たちの身体が無意識に受け止めている重力の感覚を、絵画のうちに可視化すること、である。

それまで抽象画とは、訳のわからない絵、という印象しかなかった。
草間彌生の描く絵は病気が彼女に見せている風景だ、と言われるとなるほどと思うが、ピカソにしろカンディンスキーにしろクレーにしろ「なんじゃこりゃ?」という感想しか持てなかった。

だが、真田さんの説明を聞いて、抽象画を通して画家を感じることで、絵の対象が写真でもなく具象でもなく抽象で描かれる意味が一気に伝わってきて、抽象画を見る目が変わった。
対象物と画家と鑑賞者(私)の三者が生む世界を感じられるようになったのだ。


その後、違う個展で、忘れられない体験をする。

その個展は「POINT OF VIEW」と題されたもので、東京各地がモチーフになった絵が展示されると紹介されていた。
私は、浅草が題材の絵があるといいな、と思いながら会場に向かった。

会場に入って、ぐるりと絵を眺めてみた。
一枚の絵に目が止まった。
「あ、浅草だ」と思った。
近づいてみたら、本当に、絵の下に「Asakusa」と書かれていた。

その絵に描かれていた浅草は、まさに私の知っている浅草だった。
浅草の華やかさと夜の静けさ、観光地としての賑わいと人の住む街としての息遣い。
それが全て描かれているように感じた。
まさか、抽象画を見て共感するなんてことがあるなんて、と心が震えた。

このAsakusaを私は入手することができなかった。(抽選という名のもと、購入者は画廊が選ぶ形式だった)
けれども、真田さんの作品をいつか欲しいという気持ちは残り続けた。

なぜクラファンで絵を買うことにしたのか

今回、私が買った絵は、まだ描かれていない。
現時点では、申し込んだ段階だ。

JR東日本のクラウドファンディングのリターンに真田さんの絵があったのだ。
なぜ実物を見ずに、クラウドファンディングに申し込んだのか、今の思いを書き残そうと思う。

実物を見ずに買う怖さ

絵は、安くない。
クラウドファンディングで安めに抑えられているとしても、失敗したら後悔しそうな金額ではある。

しかも、真田さんの絵は大きい。
絵を飾らずにコレクションする人なら気にしないかもしれないが、私は飾る目的でいるし、飾る場所も決めている。
仕舞い込むほどの余裕はないので、飾るしかない。
絵が大きいので、飾ることのできる場所が限られているし、部屋の印象が絵に左右されるのは言うまでもない。

そんなものを実物を見ずに買うのは、とにかくリスクが大きすぎる。

真田さんの画風は今のところ一貫していて、これまでの絵で奇抜に感じたことはない。
だからだいたい想像できる、とも言えるが、真田さんが今の画風に明日突然飽きる可能性は無いとはいえない。
もちろん、飽きた後の画風も私が気に入る可能性はあるが、とにかくどうなるかはわからない。

そもそも「こんな仕事いやだー!」とやっつけ仕事で絵を描かれる危険だってある。

もうこれについては、信じるしかない。
何を信じるかと言うと、真田さんの表現者としての真摯さと、真田さんの身体が何を感じて何を受け止めるかの感性を、だ。
真田さんが真摯に向き合って描いたものならば、きっと私は気にいるだろう、という根拠のない信頼をもとに購入するしかない。

そこまでして、このクラウドファンディングに参加したかった理由があるのだ。

実物を見ていないのに買う理由

まだ描かれていない絵を、こちらから自由に注文できるわけでもないのにリスクを押して買う理由は以下のとおりだ。

「自由」がテーマの作品

このプロジェクトは、JR上野駅の壁画『自由』の修復がきっかけに始動したものだ。

「自由」は私自身の人生におけるテーマである。
責任に裏打ちされた自由というものを、幼い頃から追い求めてきた。

私は鉄道が好きなのだが、そのきっかけも「自由」にある。

幼い頃、私の世界は、私が住む街の中だけだった。
でも、「列車に乗れば、この街を出てどこにでも行けるんだ!」と気づいた時、幼い私の世界は一気に広がった。
実際には、学校に通い始めるまでは一人で電車に乗ることが許されなかったが、「何かあったら、列車に乗ればどこへでも行ける」という思いが私を支えてくれた。

この、私にとって大切な「自由」を、真田さんがどう解釈して表現するのかを知りたい。

制作の舞台が上野駅

絵はこれから描かれるが、上野駅の改札内に制作スペースが設けられる。

私は仙台出身だ。
昭和生まれの東北の人間にとって、上野は特別な駅である。
東北各地から東京に行く列車は、新幹線も在来線も上野駅が終点だった。
東北から上京すると、最初に降り立つのが上野駅なのだ。

仙台にいた頃の私は、東京に行けば夢が叶うと信じていた。
今はそんなことはないとはわかっているが、東京への憧れは確かにあった。
東京に行けば自由があると思っていた、その玄関口が上野なのだ。

その上野駅構内で描かれる「自由」をテーマにする絵画だなんて、もし手にできたら、10代の私は大喜びするだろう。


それに、今、私自身が台東区に住んでいて、上野が生活圏内なのも大きい。
かつての憧れの地で、今の日常の地。
郷愁だけでなく、今の私に根ざしている場所でもある。


加えて、真田さんが東京藝術大学のご出身で、上野に馴染み深いのも大きい。
やはり真田さんが描くにあたって、全く知らない土地よりも真田さんにも馴染みがある土地で、真田さんの思う自由を描いて欲しい。

JR東日本のプロジェクト

このプロジェクトは、JR東日本主催で行われる。

先ほども書いたが、私は鉄道好きでもある。
一番好きなのは国鉄時代という名残で、今でも私鉄よりJR各社を愛する気持ちが強く、そして出身地である東北をカバーしているJR東日本に一番思い入れがある。

そのJR東日本主催のプロジェクト、つまり推し鉄道会社と推し画家とのコラボレーション!
これは乗るしかないに決まっている!!!

制作現場が見られる

何度も繰り返しているとおり、絵はこれから描かれる。
そして、その制作現場が一般公開されることが決まっている。

自分が所有する絵が実際に描かれる過程を見られるのは面白いと思った。
これはオリジナルの絵を注文したとしても、なかなか見られるものではないと思う。

こういう経験ができるのは貴重だと感じたことも、背中を押してくれた。

姉妹作品が存在する

今回のプロジェクトについて、こう説明がある。

真田氏が、上野駅を訪れる皆さまの視線や駅の喧騒をエネルギーに変え、その場で複数のキャンバスを描き上げます。

同時に何枚も描かれるのか、全部のキャンパスをくっつけて大きな一枚の絵のように描くのかはわからないけれど、どちらにしろ同時に生まれる兄弟姉妹にあたる作品があるのは面白いなと思った。
私以外にも、この「自由」に思いを馳せつつ所有する人がいることを思うと、その人と一生会うことはないとしても、なんだか心が温まる。

多分上野駅にて保有する絵もあるだろう。
上述の理由でJRと上野駅を愛する私にとって、これもまた嬉しい話だ。

というわけで

これが、今回絵を買った理由だ。
今のこの気持ちに、実際に絵を見たら、新たな思いが上乗せされるだろう。

絵が完成するのも楽しみだし、
絵を手にした後、私がどう思うかも楽しみである。

クラウドファンディングはこちら。2026年5月31日まで

2026年3月、神戸の個展で撮っていただいたもの

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