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転職後3ヶ月で会社を辞めたくなる理由「こんなはずじゃなかったのに」


転職後3ヶ月の罠

転職後3ヶ月。
会社を辞めたいと考えている人も多いのではないだろうか。
私自身もそうで、不思議なことに、何回転職しても2ヶ月から3ヶ月経過のあたりで会社を辞めたくなる。

転職後3ヶ月で会社を辞めたい人に理由を聞くと、こういった答えが返ってくる。
この仕事は向いてない。
この会社は自分に合わない。
何度もミスをしてしまう。
仕事が覚えられない。

転職直後は右も左も分からなくて当たり前だし、周囲もそういう風に扱ってくれる。
転職後1ヶ月間は覚えることがたくさんあって、余裕が持てない状況だ。
それが転職後2ヶ月ほど経つと、考えるようになる。
「あれ?こんなはずじゃなかったのに。。」

会社を辞めたくなる理由

「こんな仕事のはずじゃなかった」「こんな会社のはずじゃなかった」「こんなミスするはずじゃなかった」
思いはそれぞれでも、そう考えるようになった理由は一緒だ。

仕事に慣れて余裕が出てきたのだ。
余裕が出て周囲を見渡せるようになるときに出てくる思いが、「こんなはずじゃなかった」なのだ。

転職後2ヶ月も経つと、自分が担当する仕事の全容は表面だけでも一通り見ているだろう。
しかし、まだ会社全体の仕事は見えていないため、本当に全容を知ることができたのかの自信が持てないだろう。

仕事上の関係者の名前はほぼ把握していても、その人たちとの関係の機微をまだ深く知っているわけではないだろう。

その仕事に必要な知識は、まだまだ先輩には敵わないだろう。
同業種への転職で最初からその仕事の知識を持っていたとしても、その会社独自の知恵に良くも悪くも驚かされているだろう。

おぼろげに全体が見えてきてはいるが、まだ足りないものが多々あるという状態が、転職後2ヶ月〜3ヶ月目の状況なのだ。

そしてこの頃には、周囲は新人扱いをしなくなる。
一人前として扱われるのに、自分には足りないものがたくさんある。
これが自信のなさに繋がり、「こんなはずじゃなかった」という思いを生む。

その思いは、新しい仕事に慣れてきた証拠だ。

私の実体験

かつて私は、オンライン上で英会話のレッスンを提供する会社に勤めていた。
転職して2ヶ月が経とうとしていた。
英会話を提供する会社で、しかもフィリピンにある子会社と密に連絡を取り合う必要があるのに、私は英語が苦手だった。
入社時に、「経理は英語を使う場面はあまりないから英語力はそんなに必要ない」と言われていたが、実際は日常的に英語でのやりとりが発生していた。

突然発生したトラブル

ある日、フィリピン側子会社で、ある社員の所得税を会社が負担していることが分かった。
「なんで会社が所得税を払ってるの?そんなの自分で払わせろよ。」と社長が言ったら、フィリピン側の経理スタッフが「そんなことを言うなんてひどい。」と言いだして、その所得税を会社に負担させていた社員も巻き込んでの大騒ぎになってしまった。

この件を解決しなくてはいけなくなったが、フィリピン側の経理スタッフとのやり取りはもちろん英語だ。
日本語でも厄介な問題を英語でやる羽目になり、途方にくれた。

問題になっている所得税は、社宅にかかる部分だった。
調べてみたところ、社宅にかかる所得税の考え方が日本とフィリピンでは異なっていることが分かった。

向こうの経理スタッフの話を聞く。
情報量が多いと理解しきれないから、まずは感情は交えずに、動いている金額と処理の流れだけを教えてもらう。

フィリピン側の経験豊富な経理スタッフは、フィリピンの税制の中で最終的に納める税額が少なくなる方法を考えて処理をしていた。
いったん会社が負担して、その分を社員の給与からマイナスする方が税負担が少ないそうだ。
日本の税制を前提にすると変な処理だが、フィリピンでは一般的だと言う。

お互いの感情の行き違いはここで発生していることが分かった。

しかし、相手の言うことを理解するのに時間がかかり、ここまで進めるのに丸一日かかってしまった。

その後、さらにいい方法がないかを考える。
その社員の金銭的負担をなるべく少なくし、向こうの経理スタッフに処理の負担がかからず、会社の費用も抑える方法。
それを向こうの経理スタッフとやりとりするのも大問題だ。

例えば、私が「給与から差し引く」を伝えるのに「reduce」を使ったら、フィリピン側からそれは「deductか?」と返ってくる。
「そうそう、それそれ!言いたかったのはそういうことなの!」と言葉をひとつひとつ探して擦り合わせをする。

お金の絡むことだからお互い曖昧にはしたくないけれど、一語一語ゆっくり意味を伝えていく作業は骨が折れる。
私も相当疲れたけれど、相手はもっと疲れただろう。
結局、このやり取りをするのも丸一日かかってしまった。

私はすっかり落ち込んでしまった。
たったこれだけのことをするのに、丸2日かかった。
私に英語力があれば、1日で終わった話だ。
私にもっと税務の知識があったら、数時間で終わった話だ。
私が時間を取られたのと同じ分だけ、フィリピン側の経理スタッフの時間も奪ってしまった。
こんな調子でこの先やっていけるのだろうか。迷惑をかけまくるだけなのではないだろうか。

私を救った一言

落ち込んでいる私のPCの画面に、チャットの新着表示が付いた。
その所得税が問題になったフィリピン側の社員からのメッセージで、Thanks for the help. と書いてあった。
びっくりして Did I help you? と返事をした。

税金のことを考えるのに必死で、頭がそこまで回らなかったけど、彼女にとってこの問題は、給与額と納税額に関わる話、要するに生活に関わることだったのだ。
I’m loving you. girl hugs!! という文字とハートの絵文字が書かれたチャット画面を見ていたら、なぜか涙がにじんできた。

実はこの少し前から、自分はちゃんとこの会社に貢献しているだろうか、この先貢献できるのだろうかと悩んでいた。
その矢先に起きたこの件。
さらに私を落ち込ませる案件だったのだけれども。

Thanks for the help.の一言で、心がすっかり軽くなった。
国や言葉が違っても、そして言葉ができなくても、役に立てたのだととてもとても嬉しかった。

そのままで、大丈夫

もし周囲の期待に応えられていないと不安になっているならば、それは自己評価に自分が追いついていないだけで、周囲はそこまで気にしていない。
入社時に「期待しているよ」と言われると、その期待に応えなければと必死になってしまう。
しかし、採用する方は口では期待するといってもリップサービスが大いに含まれていて、内心はそこまで大きな期待を寄せていないものだ。

だから、もし転職後3ヶ月くらいで会社を辞めたくなったなら、会社に慣れてきたのだと喜ぼう。
誰もが通る道だから、安心して問題ない。
これまでしてきたとおり、目の前の仕事に取り組んで、ミスしたら謝りリカバリーすることを繰り返していれば、足りない部分が埋まり、いつの間にか消え去る感情である。

「こんなはずじゃなかったのに」は、その会社の戦力になる一歩手前で感じる感情なのだから、自信を持って前に進もう。
 

念のため

もし失敗したときは、その後の対応に全力を注げば問題ない。

もし感じている「こんなはずじゃなかったのに」がこういうことであるならば、大至急で逃げ出そう!

 

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